鈍感力あるよねって職場の先輩に言われたことがある。 鈍感力とは 「鈍感」のもつポジティブな面のことを指します。失敗してもすぐに立ち直れたり、傷つくようなことがあってもすぐ忘れられたり。 「鈍感力」とはクヨクヨせずに前向きになれる力のことなのです。 by Google先生 私はどちらかというと繊細な方であると自覚している。 幼少期から色んな物事に敏感で、失敗することを恐れて、何もできなくなるような子供だった。 友達の作り方も下手くそだったし、友達の輪に入っていくのも苦手だ
一人暮らしを初めて3年目になる。 あと数か月もすれば、丸3年になる。 3年前のあの日、東京の西側にある田舎町を飛び出した。 東京にも山と川に囲まれた町があるのだ。 自然豊かで空気もおいしい。犬の散歩は川沿いで、BBQも機材さえあればタダでできる。 そんな田舎の町だったけど、その時傷心だった私には思い出がたくさん詰まったあの空気は耐えられなかった。 肺の奥底に重く残るような初夏の湿った田舎の空気は、今思い出してもうんざりするし、帰省するたびに気持ちを重くさせられる。 彼
結論から言おう。 もうここまで読んだみなさんはおそらくうっすらとは予想していたんじゃないかと思う。 私は、「浮気」されていた。 いや、浮気といってもどこから、いつから、何がどうなって、ということがまったくわからないので浮気だったのか、 浮気とまではいかずとも上手い具合に乗り換えられたのか、 今となってはわからないし、当時も確かめる余裕などなかった。 しかし、私を元カレから「略奪」したような男だ。 自然と前者なのだろうと安易に想像ができた。 別れてから2ヶ月が経とうとし
つづき。 温泉旅館で目が覚めて、 朝の気持ちいい空気の中ふたりでタバコを吸って宿を出た。 車に乗り込むときに男が言った。 「あれ?コインケースがない」 そのコインケースは、 付き合い始めて初めてのクリスマスに 私からプレゼントした名前入りのものだった。 部屋に戻って探してみても、 車中探しても見当たらない。 昨日の夜まであったのに。 私は薄く笑うことしかできなかった。 しかたないと諦めて車に乗った。 帰りの途中で軽井沢に寄って滝を見た。 普通のカップルのように過ご
前回の続き。 そう、私たちは温泉旅行に出かけた。 行きの車では無言が続き、 助手席でなんども涙を我慢し、 サービスエリアのトイレで咽び泣いた。 そうしてたどり着いた草津温泉。 湯畑を見ながら何も言えない私。 その男が温泉まんじゅうを買ってきてくれて一緒に食べた。 そして「せっかくだから一緒に写真撮ろう」とその男が言った。 スマホのシャッターを押された瞬間、 私は涙が止まらなくなった。 湯畑のど真ん中で(笑) あの時周りにいた観光客たちは、 まさか私たちが別れ話の最中に
よくある話をする。 3年前に別れた4つ年上のお付き合いしていた男がいた。 2年付き合って、丸2年が経つころ突然別れを告げられた。 その男は私との付き合い始めは28歳フリーターで、 夏場はアウトドア会社でアウトドアガイドをしていた。 冬はライブハウスのドリンカーをしたり 冬場でも少ないアウトドアの仕事をこなしていた。 当時は実家暮らしだったし、夏の仕事の給料で冬を越せるくらいには稼いでいた。 好きになった理由は覚えていない。 なんとなく、流れで。 ただ、初めて会ったときに
東京の西の方で生まれ、父と母と異母兄妹の兄2人、従兄妹と6人で暮らしていた。 一番年の近い兄は10歳年上で、 その上は13歳上、従兄妹は15歳年上で、 男兄妹の一番末っ子としてたいそう甘やかされて育った。 いつ頃だったか定かではないが従兄妹は気付いたら別に住んでいて、結婚して子供を作った。 一番上の兄は、私が小学1年生の時に突然の事故で21歳という若さで亡くなった。 28歳になった私は、記憶の欠片ほどしかない長男の面影を辿るように兄が生前吸っていたショートホープを吸う。
生まれた時からマイノリティ ハーフ、クウォーター、この家庭に生まれ育った その時点で普通ではなかったし、 「普通」の感覚で生きるには 「普通」の社会ではやっぱり違和感を覚えるばかりで 昔好きだった人に「そういう所普通じゃないよね」って言われて 傷ついたり悲しんだり、今でも思い返したり あー、わたしって普通じゃないんだって思って 殻に閉じこもることも多くて 「普通」になりたい、 そう思って自分を押し殺して 「普通」でいようと思うことも何度もあったけど だけど今までの28年間 こ