いつかの私といつかのあなたへ

東京の西の方で生まれ、父と母と異母兄妹の兄2人、従兄妹と6人で暮らしていた。
一番年の近い兄は10歳年上で、
その上は13歳上、従兄妹は15歳年上で、
男兄妹の一番末っ子としてたいそう甘やかされて育った。

いつ頃だったか定かではないが従兄妹は気付いたら別に住んでいて、結婚して子供を作った。
一番上の兄は、私が小学1年生の時に突然の事故で21歳という若さで亡くなった。

28歳になった私は、記憶の欠片ほどしかない長男の面影を辿るように兄が生前吸っていたショートホープを吸う。

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