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マネージャーはチームメンバーをどう褒める?

みなさんの思い出に残る褒め言葉はなんでしょう?

チームメンバーを褒める。みなさんもきっと、マネージャーとして日常的にあるシチュエーションではないでしょうか。

褒めるのが得意な方も、苦手だと感じている方も、「褒める」について今一度、じっくり考えることは、マネージャーとして成長の機会になるかもしれません。

「褒める」の定義は?

みなさんは「褒める」の明確に定義できていますか?

いざ、きかれると。。。と、考え込んでしまう方もいるのでは。ひとは多くの言葉の定義を曖昧にしたまま生活しているものです。

私は、「他者の自己肯定感を、今まで以上に高める声がけをすること。」と定義しています。私が関わることによって、他者が「自分のことがもっと好きになる。」ことができたら、効果的に「褒める」ができたということです。

「褒める」について、様々な捉え方があって良いと思いますので、みなさんなりの定義づけをしてみてはいかがでしょう。


アクノレッジメント

コーチングでは相手を承認したりすることを「アクノレッジメント」といいます。「褒める」も成果を伝える承認(成果承認)のひとつ。どういうスタンスに立ってその承認を相手に伝えるかで大きく2つの種類に分かれます。


「 You 」のスタンス

「よくやった。」「きみは優秀だね。」など、あなたはこう、と相手に伝える方法。チームメンバーを褒めようと考える際、真っ先に浮かぶのがこのような言葉ではないでしょうか?

もちろん言われて嫌な気はしませんが、それ自体が評価と捉えられる恐れもあります。また、受け手があなたのことを尊敬し、自分を評価するのに値する人だと思っていれば問題はないですが、そうでない場合はあまり効果的ではありません。

嫌な上司から「よくやったな。」と言われて、「いや、そうでもないですけど。。。」なんて返答したことありませんか?


「 I 」のスタンス

「あなたが頑張りを見ていると、僕もやる気が高まるよ。」など、相手が自分に対して、どのような影響を与えたのかを言葉にする方法。

『 You 』スタンスと違ってこちらは相手にスーッと落ちます。
なぜなら、思っていることを受け手は否定のしようがないからです。そのため、言われるとなんだか嬉しくなってしまいます。

『 You 』の立場で誰かを承認しようと思ったら、ちょっと立ち止まって、『 I 』へ変換。相手を評価するのではなく、自分がどう感じたかを言葉にしてみましょう。


「叱る」について

叱ることも大事では?「褒める」について話をする際、同じく話題に登ります。

アメリカの心理学の本には「叱る」の定義は、挽回への励ましと書かれているそうです。叱る意味は、相手がミスをしたり、間違いをした時に、言い訳をさせずにダメなことはダメだったと認識させ、けじめをつけさせ、次へ向かわせることです。叱る時は、この意識が大切です。

自分が思った通りに動かないのは気に入らないから叱る。自分が言ったことをやらないのは頭にくるので叱る。このような感情的な反応は「叱る」ではない、ということですね。

励ましとしてチームメンバーを叱れてますか?


承認し続ける

承認は成果を伝える「褒める」だけではありません。相手の存在に気づいていることを伝える(存在承認)ことも承認の一つです。

メンバーの言動や行動を見て、どんな小さなことでもポジティブなものを発見したら、言葉にしてみましょう。ただ、焦点を当てればいいのです。

「あの書類、期限通りに出してくれたんだな。」など、知っている、気づいている、見ている、ただそのことを言葉で表す。

もし、みなさんの上司がそんなふうに光を当て続けてくれたらどうでしょう?
どんな気持ちになりますか?


効果的な承認でチームメンバーのパフォーマンスに変化が起こる。そのことを想像するとワクワクしますね。



マネージャーの学びとしてのコーチング

コーチングをベースとしたコミュニケーションをもって周りの人と関わり、未来を創り出す。人の主体性に働きかけるコーチングは、これからの時代のマネージャーにとって学ぶべき価値あるスキルです。

視座を高める。視野を広げる。視点を増やす。マネージャーにコーチの視点を。


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