作り込まれてる!?講演家の鴨頭さんのLINE公式アカウントを勝手に分析してみた
こんにちは、SNSをメインにデジタルマーケ領域を支援しているmeyco株式会社の山際です。SNSの中でもLINE公式アカウントの運用をメインに担当しています。
今回は様々なLINE公式アカウントを登録し、日々勉強させてもらっている中で個人的に工夫されているな~と感じた
講演家として活動されている鴨頭嘉人さんのLINE公式アカウントについて、勝手に細かく見させていただきました。
私の推測なども含まれますが、ぜひLINE公式アカウントの活用例として一読していただければ幸いです。
その1:友だち登録直後からの情報取得がうまい!
まずは、友だち登録直後に送られてくるメッセージ。
鴨頭さんは個人名で活動されている方なので、自分のキャラクターを生かしたメッセージ配信を行っています。
個人名で活動されている方は、親しみやすさを出した配信のほうがユーザーとの距離も縮まりやすいと感じます。
実は、個人名でなくともキャラクターを押し出した配信を企業でも行っている例があります。
約3,800万人の友だちがいるDHCさんのLINE公式アカウントです。
独自のLINEスタンプを持っていることから、キャラクターをベースにしたLINE公式アカウントの運用を行っているようです。(かわいい)
クリエイティブもかなり力を入れている感じがしますね~。
(ちなみ、DHCの会員IDとLINE IDを紐付ければスタンププレゼントという導線もしっかり組まれていました。すごい!)
少し話が逸れましたが、鴨頭さんLINE公式アカウントでうまい!と思ったのは、実はこのあと。
「あなたのことをチョット教えて下さいね」
というキャラクターを生かしつつ、コミュニケーションが始まるんです。
自然な流れで自分の情報を打ち込んでいく導線へと移行。
しかも、質問内容は「性別」「年代」という何も考えず、直感的に回答できる内容。
LINEの良さでもあるワンタップだけの簡単回答で、質問内容と相まって私をポンポンと回答を進めてしまいました。
(あ、ちなみに返事するたびに、裏側では回答した情報がLINEアカウントと紐付き、データとして付与されていっています。取得した情報を元にセグメント配信が始まっていくんです。そのはず。)
そして、そろそろ終わりかなと思った頃に
「30秒かんたんアンケート」へ誘導。
うわ、やられた!!!と、思いました。(いい意味)
簡単ワンタップで回答できる手軽さの後に、普段ならちょっとめんどくさいアンケートフォーム。ここでさらに詳しい情報の回答を依頼しています。
アンケート内容は下記です。
以前の記事でもお伝えした一貫性の原理もうまく使っているなと感じました。
「ここまで回答しているから、このまま回答しちゃお」と、
いきなりアンケート回答を促進されるよりも明らかに
ちょっとめんどくさいなという感情は少なく、自然と回答してしまいました。
まとめると、お客様に心理的負担が少ない形で、自然に、スムーズに情報を取得する運用がうまいな~と勉強になりました。
一つの回答ごとに返事もあるので、一方的でなく双方のコミュニケショーン意識して設定されたんだな~という印象です。
その2:リッチメニューの豊富さ
そして、見てください。このリッチメニューの豊富さ。
もはや、ホームページみたいになってますね。
4つのタブを設置し、カテゴリごとにを分けた運用を行っています。
出せるコンテンツ量によるところもありますが、きれいにまとめられているなと思います。
鴨頭さんのコンテンツを知りたい場合はweb検索よりも、もはやまずLINE公式アカウントを見に行ったほうが早いんじゃないかというまで整備されています。
ちなみに企業アカウントですと、ピーチジョンさんもリッチメニュー内でカテゴリ分けをし、欲しい商品へすぐ飛べるような運用を行っています。
コンテンツや商品が豊富であれば、リッチメニューに表示させ、そのまま利用・購入に繋げる導線設計が創れます。
個人的な考えですが、遠くない将来、ECサイトへも遷移させない導線が主流になると考えています。
今後の導線は、下記のようなイメージです。
①LINE上で好きなブランド、好きな商品のLINE公式アカウントを検索。②LINE公式アカウント上で商品を選択、購入。(決済はLINE pay)
現に中国では、日本でいうLINEとFacebookを掛け合わせたようなSNS「WeChat」内でミニプログラムというアプリ上で開くページが存在します。
ミニプログラムで商品を探し、WeChat payで購入が完結。
(参照:WeChat「ミニプログラム」の機能・使い方とは? 中国ECを攻略するために知っておくべきこと)
LINEでいうところの「LINE ミニアプリ」が近しいものとなってます。
そして、LINE ミニアプリとLINE公式アカウントは密接な連携をしていきます。
鴨頭さんのLINE公式アカウントの話に戻りますが、LINE上で購入までが完結する流れになりそうというところで、
すでにLINE公式アカウントをwebサイト並に整備している点がすごいなと感じました。
今後はweb検索するよりも、まずはLINE内検索になるかもしれません。
また、そうなるとLINE公式アカウントはホームページ、ECサイトのようなビジネスインフラの位置づけになってくるな~と個人的に考えています。
鴨頭さんのアカウントは、その形をよりイメージさせてくれる、作り込まれたアカウントだなと感じました。
最後に
今回も、様々なLINE公式アカウントを見ている中で個人的に良いなと思ったLINE公式アカウントを紹介させていただきました。
よろしければ、前回記事もご覧ください。
「工夫が施されている!オルビスさんのLINE公式アカウントを勝手に分析してみた」
もはや生活インフラのLINEですが、今後はビジネスインフラとしての活用も非常に重要となり、まわりの企業を見る限り着手を開始しないと乗り遅れてしまうのではないかという感じます。無料で始められるので、まずは触ってみるというところから開始されても良いかもしれません。
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