見出し画像

体を動かすことが好き

皆さん、運動は好きですか?

私の答えは「いいえ」です。でも、
“体を動かすことは好きですか?”
と聞かれたら「はい」と答えます。

矛盾しているかもしれませんが、自分にとっては明確な違いがあります。

「運動」は、いわゆるスポーツ。競い合ったり、スコア更新を目指したりと、他者や己との戦いを目的としたもの。
また、ジョギングや腕立て伏せなどのように体を鍛えることを目的としたもの、という認識です。

対して「体を動かすこと」は、(「運動」も含まれることもありますが)目的が違います。
散歩やストレッチ、深呼吸など、心身の健康を維持するために行うもの。重視するのは数字ではなく、“気持ちいい”と感じる心だと捉えています。

(あくまでも私個人の捉え方なので、実際の定義や得られる価値は、人によって異なると思います。)

私は学生の時から、運動が嫌いでした。
理由は運動が苦手だったからです。
体育は一番嫌いな教科で、通知表の評価はいつも低い数字でした。

他者と競うのも、タイムやスコアに駆り立てられるのも苦手。
昼休みのドッジボールは嫌々参加していましたし、部活動では迷いなく文化部を選びました。運動会や持久走大会など、その時期が近付くと気分が落ち込み、まわりの目やチームの足を引っ張ってしまうことばかり怖れていました。

運動が嫌い。

そんな気持ちを抱えたまま大人になりましたが、ここ数年で大きな変化がありました。
きっかけは、コロナ禍で自粛期間が長引いたこと。普段からインドア派ではありましたが、外に出られなくなったことで格段に運動量が減りました。

“ほとんど動いていないのに、今まで通り食べていていいのかな?”

それから、家でもできる簡単な運動を調べました。ストレッチの動画を見ながら真似したり、階段昇降やエア縄跳びに挑戦したり。
テレビを見ながら、家事をしながら、かかとを上げ下げしてみたり腹式呼吸してみたり。

そうした中で気付いたのは、

“体を動かすのって気持ちいい!”

ということ。
評価やスコアに縛られることなく、ただ思うままに体を伸ばしたり、少し息がはずむくらいに体を動かすと、必ず気分が明るくなって、もやもやしていたものが晴れていくのが分かります。達成感も生まれ、汗をかくのも頑張った証だと思うと、嫌ではありません。

続けていく中で、思うように体を動かせない日があると
“なんか気持ち悪い、体を動かしたい!”
とさえ思うようになりました。

運動が嫌い=体を動かしたくない

ではなく、

何かを課される運動が嫌い
→ だけど、体を動かすことは楽しいし好き

だったのだと気付きました。

今の私の日課は、「ラジオ体操+何かひとつ体を動かす」ことです。
調子が良いときはスクワットやエアジョギングをしたり、疲れているときはストレッチをしたりと、その時々の気持ちを重視しています。

冒頭の質問に戻ります。
「運動」というと、運動と言えるほど大したことはしていなから......という気持ちがどうしても働いてしまうのですが、
「体を動かす」と言い換えれば、気が楽になります。

これからも自分なりに、ゆるーく続けていきたいと思います。

2023.02.12

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?