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音楽の街 ウィーン

映画「第三の男」のエンディング。中央墓地から続く長い一本道。遠くから歩いてくる女(アンナ)が道端に立つ男(ホリー)の前を通り過ぎてゆく、ちょっと長めのラストシーン。

流れていた曲は、そう。アントン・カラスがチターで奏でる「去りゆくアンナ」である。テーマ曲の「ハリーライムのテーマ」は1950年代最大のヒット曲だったとか。

そして、中央墓地には名だたる音楽家たちが眠っている。ヨハン・シュトラウス父子 ベートーベン ブラームス シューベルトなどなど。

墓の場所とは別に、公園内には各々のモニュメントがある。いづれも素敵なフォトスポットである。
特に、ヨハンシュトラウス2世のモニュメントはシンボライジングされており、訪れる価値がある。
巨匠たちの曲を聴きながら歩くと壮大な世界が広がる。

少し郊外に出ると、静かに流れるドナウ川がある。
頭の中に浮かぶのは勿論、かのヨハンシュトラウス2世の作品「美しき青きドナウ」。優雅な気持ちになる名曲だ。季節が春なら「春の声」なども。

シューンブルーン宮殿へ行くと、モーツァルトの曲が聴きたくなる。デヴェルテイメント第1番(K136)やアイネクライネナハトモジーク(K525)は宮殿内で。広い庭園ではクラリネット協奏曲(K622)とか。ジュピター(K551)も良い。 

そして、シュテファン大聖堂を中心に広がるツェントロムを散策する時、またまたヨハンシュトラウス2世のアンネンポルカOp117がなんと似合うことか。

歩くたび 名曲がついてくる。

ウィーン。この街は音楽を愛する人たちに愛された街。そして、華麗な音楽が似合う街。

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