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ミュージックビデオ ”Active Imagination”

僕らTHE MOLICEの新しいビデオ ”Active Imagination”を公開しました。

この曲は、3月にリリースしたアルバム『Pre/Post: Re-Sing』に収録されています。アルバムも是非聴いてください!

僕らはアルバムのレコーディング、ビデオの制作も自分達で行っています。
頑なにそうしているわけではないし、自分達以外の人たちとの共同作業も楽しいのですが、好きな事を好きなようにやるというバンドの根幹に関わる部分を、限られた資金の中で突き詰めて制作するには自分達でやるしかない、というのが現状です。もっと潤沢な資金があれば、いい機材を使ってここをこうやるのにな、など思うことはありますが、資金があってもこだわりは解消できないのだろうから、結局こうやって作り続けるしかないのでしょう。楽な道はありません。僕らにはこだわりを突き詰めていくこの道しかないのだなと諦めています。

世の中では、今こうしている間にも次々と新しい音楽やビデオが公開されているのでしょう。僕達の音楽やビデオもその一部です。
数えきれない作品たちが、数えきれない人たちの手によって作られています。
そうした作品や表現が世界を支えていると僕は信じています。
僕らはほんの一部ですが、その一部であるからこそ全体が存在している。
ちょっと感傷的すぎるでしょうか(笑)

もうパンデミックは終わったことになっているのでしょうが、
世界も僕らも変わってしまいました。もう以前とは違います。
この数年間、僕らはその事実と向き合いながら、コツコツと音楽を作ってきました。静かに隠居でもしているような気分?
いいえ、全く逆でした。
むしろ全てがどうでも良い瑣末なものになり、頭の中は爆発し炸裂音が響いています。おおよそ感傷という言葉からはかけ離れています。
パンデミックは自分のエネルギーを奪っていったように感じていたのに、
ふと気づいてみたら恐ろしいほど極端で凶暴な感覚が自分の中に育っているのを感じます。感覚がより純度を増しているような。
その燃え盛る火のようなものをじっと見つめている自分がいます。
そんな風に感じているミュージシャンやアーティストは世界中に結構たくさんいるのではないかと思います。
パンデミックが変えた世界は、とんでもないものを無数に生み出し続けるかもしれません。それは僕にとっては素晴らしい世界なのですが。
革命が存在しないこの国はその時どうなるのか。
僕は不謹慎な笑いを抑えることができません。

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