Yuzuru from THE MOLICE

ギタリスト。THE MOLICEのユズル。 考えたことを言葉にしたり、絵にしたり。音の…

Yuzuru from THE MOLICE

ギタリスト。THE MOLICEのユズル。 考えたことを言葉にしたり、絵にしたり。音のことなど。 Guitarist. Words, sounds, drawing,and music. https://www.youtube.com/c/THEMOLICE

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  • 2024年

    2024年に考えたことです。

  • 考えたこと

    ブログです。考えたこと、思ったことを言語化。言葉。昔のブログのアーカイブには日付がついています。 Japanese only. English translation of this essay can be found "English Essays”.

  • English Essays

    This is an English translation of my Japanese text. I will try to publish as many as possible.

  • Stories of THE MOLICE music

    THE MOLICEの音楽や映像について。THE MOLICEの『説明書』。About THE MOLICE's music and videos.This is THE MOLICE "instruction manual". Each essay have English below Japanese.

  • 描画 Drawing

    自分の描いた絵に、一言そえて公開しています。 I add a few words to my drawings.

最近の記事

アメリカを透かして見えるもの〜アメリカ

僕らはアメリカに渡って音楽活動をしながら数年間暮らした後、コロナで日本に戻ったままになって今に至っています。そして4月に短い期間ではありましたが再びアメリカを訪れることができました。 パンデミックは世界を大きく変えました。でも今世界的に起きている紛争や社会の混乱はパンデミックのせいだけではないのだろうとも思っています。ずっと長い間少しずつ変わってきたり積み重なったりしてきたものが、今現在大きく噴出し僕らの前に現れたのだと思います。政治も経済も大きく変わっています。日本にいると

    • 全ては伝えるために

      僕がこうして書いている文章を読んでくれている人たちがいます。 どれだけの人が読んでくれているのかはわかりませんが、僕のアメリカ人の友人が読んでくれていると連絡をくれました。とても嬉しかったです。彼は日本語は読めませんが、テクノロジーの力は僕の文章を驚くほど短い時間で翻訳し外国の友人にも届けることができるようになっています。 以前、僕は自分がこうして文章を書いているのは自分の考えをまとめるためだと書きました。しかしそれだけではないのだということにも今更ながら気づきました。 僕

      • 僕らを包む、ぼんやりとした悲劇

        先日、沖縄の日のニュースが流れてきていたので沖縄のことを考えていました。 僕自身は沖縄には縁もゆかりもなく、沖縄に行ったことすらありません。 ただ歴史の事実として学んで知ったことやそこから考えたことを書きたくなりました。と言っても繰り返しますが、僕は沖縄に行ったこともなく、沖縄のことを詳しく聞けるような友人も知人もいません。ですからわかっていないこともあります。そんな人間が書く文章です。 戦争の時の沖縄の悲劇というのを目にし耳にし本や記事で読むたびに、その出来事が起きた構造

        • 音楽の魔法は混沌の中から

          先日は色々書いているうちにまとまらないまま終えてしまいました。 その続きです。 音とはなんなのでしょう。動物も音に反応します。 人間の言葉も始めは歌だったという学説を耳にしたことがありますが、間違いなくそうなのだろうと思います。かつて人間の意思の伝達は鳥の声のような歌だったのかもしれません。美しく歌える存在は人々に多くのことを伝え、人々を魅了していたのかもしれません。言葉以前の世界は歌に溢れていたのかもしれません。楽しい妄想です。 楽器はなんなのでしょう。歌の代用品だったのか

        アメリカを透かして見えるもの〜アメリカ

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        記事

          音楽は魔法

          「音楽は魔法」であってほしいと思っています。 僕自身は音楽の魔力に取り憑かれ、その力で今回の人生を決定した人間です。 音楽は魔法であるという言葉そのものに全く疑いもなく自分の実感からの表現です。音楽の不思議な力については僕が今更語るものでもないでしょう。 ここで話したいのは演奏の魔法、楽器の魔法、プレイヤーの魔法のことです。 演奏家が特別な存在であるという視点はすっかり失われてきたように思います。音楽はコンピューターのプログラムで作ることができるし、これからはAIが作るとい

          教養私感

          昨日に続いて教養について考えてみます。 教養について考えることは僕にとっては必然的に大きな話に結びついてしまうのです。 武満徹という人がいます。尊敬する音楽家であり芸術家です。 「世界の向こうにある大きな力を音楽を通して掴みたい」 彼は自分が音楽を作り続ける理由をこう語っていました。この言葉がずっと僕の心に残っています。まさにそうだと思ったのです。僕にとって生きるということはそういうことだとも思っています。音楽を作るのもこうして文章を書くのも映画を見るのも文学や哲学を読むの

          アーティストと教養

          アーティストと教養についての話題が盛り上がっているので、今思うことを書いてみたいと思いました。例によって書きながら考えてみたいと思います。 ただ、この事について考え書き始めると話題はどんどん広がっていくことはわかっています。社会だ政治だという方向に話が進むこともわかっているので、そういう話はご遠慮します、という方には申し訳ないです。でも僕には明確に意見があります。それを少しずつでも出していけばいいかなと思っています。 僕は日本はどんどんバカな国、バカな社会になっていると感じ

          アーティストと教養

          アメリカを透かして見えるもの〜外国人

          外国人という言葉があります。普通に使う言葉です。 しかもそれを使うほとんどの場合は、自分以外の誰かに対して使う言葉だと思います。自分がこちら側にいて、それに対して向こう側にいる人に対して使う言葉です。でもそうなのでしょうか。その言葉を自分に向ける経験を僕はしました。 僕は外国人だったのです。 どこで?アメリカで。 正確にいうとアメリカだけではありません。これまで訪れたイギリスやベトナムでも僕は「外国人」でした。でも自分を「外国人」だと強く意識するにはそれなりに長い期間暮らす

          アメリカを透かして見えるもの〜外国人

          アメリカを透かして見えるもの〜物は捨てない

          最近の自分の文章は何となく暮らしにまつわるようなものが多くて、今回もちょっとそういう感じなのだが、僕自身は別にシンプルライフを提唱しようとか、「豊かに暮らすためのライフスタイルの提案!」とかそういうことをしたいわけではありません。ただこの数年間は僕にとって人生の大きな転換点の連続だったので、様々なものの見方が大きく変わった時期なのです。それを自分で確認する意味もあってこうして文章を書いています。僕らがアメリカで最初にレコーディングをしたのは2015年で、その翌年には小さなツア

          アメリカを透かして見えるもの〜物は捨てない

          アメリカを透かして見えるもの〜ぼんやりと、ぼんやりと

          ここ数日体調が悪く、何もできない状態が続いていました。 何か書きたいなと思ってはいて書けなくもない状態でしたが、思い切って書かずに寝ることを優先していました。 日本に戻ってからはアメリカとは違う時間軸で生きることを余儀なくされるので、体も頭も忙しいというか、余白がないというか、そういう状態で日々を過ごさねばなりません。でも前回の「外で食べる。弾く。」のと同じように、僕はアメリカで余白の素晴らしさを知ってしまいました。その豊かさを知ってしまいました。いや、元々知っていたのだけど

          アメリカを透かして見えるもの〜ぼんやりと、ぼんやりと

          アメリカを透かして見えるもの〜外で食べる。外で弾く

          アメリカで暮らす中で楽しくなり当たり前になってしまって、日本に戻ってからなかなかできなくて残念なことがあります。 それは「外で食べる・外で弾く」ということです。 どういうことかと言うと、アメリカにいた時はライブなど予定が何もない日に家で過ごしていると、何となくふらりと庭先に出てコーヒーやお茶を飲んだり、ギターを持ってポロポロ弾いたりしていました。そうする理由や動機があったわけでもなく自然にそうなりました。それはもちろん街の住宅事情によるのだと思いますが、僕らが最初に下宿してい

          アメリカを透かして見えるもの〜外で食べる。外で弾く

          アメリカを透かして見えるもの〜音楽の存在価値 その2

          アメリカで音楽について感じたことの記憶。 アメリカのライブハウスやバーでは、人々が踊っています。踊らない人もいます。 皆それぞれバラバラに違うように音楽を聴き、感じ、楽しみ、結果大きな一つのまとまり、うねりになっています。そして盛り上がっていくのです。 こういう話は、日本とアメリカのオーディエンスの違い、みたいな論考で何十年も繰り返しどこかで誰かが言ってきましたし、僕も言ってきました。なので今更そんなに目新しい話ではありません。そこには歴然とした違いがありますが、その違いにつ

          アメリカを透かして見えるもの〜音楽の存在価値 その2

          アメリカを透かして見えるもの〜音楽の存在価値

          アメリカでは、友人から食事に招待され遊びに行くことが何度もありました。 友人の家族みんなで揃って雑談しながら楽しい時間を過ごします。BGMに音楽を流しながら。当時はビリー・アイリッシュがブレイクしていた頃で、どんな流れだったか忘れてしまいましたが、彼女の音楽についての話になりました。その家族の息子や娘と両親がビリー・アイリッシュの音楽性について意見をぶつけ合うのです。話の流れでレッド・ツェッペリンやらピンク・フロイドの話にもなりました。家族みんながそうやって過去のロックや現在

          アメリカを透かして見えるもの〜音楽の存在価値

          アメリカを透かして見えるもの〜始めに。

          久しぶりのアメリカから戻ってきて、僕の中では色々なことが目まぐるしく頭の中で回っています。アメリカに住んでいた時に考えたこと、経験したこと、アメリカに戻れなくなったこと、帰国した日本の姿、久しぶりの渡米で見えたもの。たくさん感じたことがあります。アメリカにいた時もブログはいつも書いていました。それを改めて読み直して当時の自分が感じていた事と、今の自分が感じている事の間にあるものを感じずにはいられません。それをもう一度自分の中でまとめたいという欲求にかられています。アメリカの思

          アメリカを透かして見えるもの〜始めに。

          4年半を経て。僕らは何が変わったのだろう。

          4年半ぶりにアメリカに行ってきました。 何度も同じような話を書いている気もするのですが、僕はこうして書きながら考える人間なのでご勘弁ください。僕らはアメリカに移住し、そこで音楽活動をし、ビザ更新のために一時帰国したまさにその瞬間にコロナに遭遇しました。 そして世界は変わりました。 大きな主語を使ってしまいました。それは僕らにとっての「世界」かもしれません。でもコロナが世界を変えたという表現は一般論にしてしまってもそれほど大袈裟ではないかなと思っています。4年半も時間が経つと

          4年半を経て。僕らは何が変わったのだろう。

          アメリカで考えたこと。「自分の考え」とは。

          久しぶりにアメリカに行って、懐かしく楽しい時間を過ごしてきました。 気の置けない友人たちとの会話は楽しく、何時間でも話をしていました。いつも書いているのだけど、本当に不思議です。僕らは決して英語がうまく喋れるわけではありません。いつもスマホを片手に、わからない時は翻訳しながら会話していました。それなのに会話が滞っているとは感じません。もちろんもっと流れるように喋れたらいいのにな!という思いはあり、それが自分たちに英語を学ばせるモチベーションにもなるのですが。 僕らは日本で過

          アメリカで考えたこと。「自分の考え」とは。