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介護業界に望む新卒のあなたへ

はじめに…

これは2013年に入社したての自分に向けたもの…良いことも悪いことも2013年から2016年で「これ大事だな〜」と思ったことをその当時の思い出とを交えて書いていく。その中で、もしちょっと類似することもあるかもしれないと思う今の就活生や、新卒1年目の人や2.3年目の人たちにも、箸休めに見てもらえると嬉しい。

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2013年 機能訓練特化型デイサービスに入社

祖父の他界をきっかけに介護予防に重点を置いてやった就職活動で機能訓練特化型デイサービスのインストラクターとして入社を決める。


1.入社する前の気持ちは…

「絶対、同期の中で一番になってやる。なって最速で施設長になるんだ!」と

出世意欲の塊。どっかから出てくるか分からない自信と自負とが入り乱れ鼻息荒く入社したのをうっすら覚えている。

こんな状況でいるあなた、結論から言おう。

その自信と自負は綺麗に折られるよ。

ただ、その熱量と体力、何よりそんなクソ生意気な態度をとっていたにも関わらず優しく、厳しく物事を教えてくれた諸先輩方に感謝しなさい。

今すぐに、「ありがとうございます」とは言えないかもしれない。(表面上だけでは良く言っていたけど、目つきと表情とのギャップがヤバイぞ笑)とりあえずは表面だけでも言ったことをヨシとしよう(寛大な先輩たちに感謝)後日、しっかりと言葉にすれば良い。

補足だけど、なんでもかんでお媚びて「先輩。社長〜」となれとは言わない。けど何かをやるときには必ず人が関わっていること。2人以上で動けばチームだと言うことをなんとなく理解しておいて欲しい。なので、1番になりたい欲が良くないのではなく無知すぎることはオススメしない。

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2.入社当時…

覚えることを覚えてもくるのはダメ出しだ。

挙げ句の果てに「それは違う」的な覚えたマニュアルを「えいや〜」と投げ捨てられる現場。「マニュアルより目の前の利用者をみて」・「そう言う時は逆にどうする?」などの新社会人1年目には到底理解できない(当時の井上弦には理解できなかった)ものがたくさん降り掛かる。(ギョエーーーーの毎日)そん時に必要なことはメンタルでもスキルでもなく、「バカヤロー」と言って愚痴を言うのでもなく自分で選ぶことだ。もっと言うと言われた理不尽をない頭で懸命に考え、帰りの電車の中に揺られた時、お風呂に入っている時、寝る時にそのことを振り返って見ること。手を動かし文字に起こすこと。その文字は理不尽に渦中にいるので力が入りすぎていて筆圧が強い(それはまあ良い。その筆圧を覚えておけ、きっとそれは何かの糧になる)要は自分の経験がなく(少ないくせに)よく分からん自信が先行してダメ出しに対して「?」の前に(怒)がきてします。それ、甘ちゃんだぞ。

補足…ダメ出しをどう捉えるか。「この人また、言ってるよ」とマイナスな方向で受け取るか、「この人は、なんでこう言ったのだろう。前はこうだったのに」とちょっとプラスの方向で受け取るかによって考えに若干の幅が生まれる。例)今日は先輩、疲れてるのかな?昨日も遅かったし、なんか電話で怒られているようだった。奥さんと喧嘩したな…その人の周辺情報をなんとなく把握しろ。けど確定はしないこと(だって本人じゃないもん。分かるわけないじゃん。そんな感じなのかな〜大変ですね、ぐらいに留めとけ)

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3.配属先で出会ったおばあちゃん…

本配属で決まったところに通所してるおばあちゃんが、やたら厳しかった。

「あんた、何でそんな靴下履いてるの?男でしょ?」来て、秒で否定!(その時はそんなに派手な靴下を履いてなかったけど単色ではなかった)ガツンと言われて「えぇ〜靴下ぐらいエエやん。好きなの履かせてくれても…」とトホホな感じで思ってたら施設長に「あんな感じでさ〜誰にでも厳しいからさ〜けど、本質は間違えってないと思うよ〜。頑張って」と爽やかに言われた。そこから毎日のように「あれダメ、これダメ、それもダメ」とダメ出しの連発。「あれ、ダメ出しされるために就職したのか?俺?」と思うこともあった。けど、少し経つとそれはなくなった。何をしたか?とりあえず「言われた通りに変えて見た」例えば靴下は黒にした。ジャージは引きずらないようにサイズを変え、髪の毛は短髪にと変えられることはすぐに変えてみた。そしたら、おばあちゃんの反応が変わった。「あら、靴下変えたのね?」「そうよ、ズボンはお尻でなく腰で履くの」「男はそのぐらい短くて当たり前よ」と相変わらず褒めてはくれないものの(ツンデレかい!デレはまだかい!)、変化をしっかりと見てくれることは嬉しかった。異動するちょっと前に本人から言ってくれた「私、口うるさいでしょ。女学校の先生だったからね。そう言うところには厳しいのよ!」とちょっとだけハニカミながら話してくれた。

22年間の積み重ねはもちろんある。何かを一生懸命に取り組んだこともあるだろう。けどね、そこらへんはあんまり重要ではない。利用者でありお客さんである人が何を思っているかそれに対してこちらが何をやれるか(それがモノを売ること、新しいアイデアを共有すること、便利な情報を提供することも、靴下を変えることもやることは一緒)それを感じたり、考えたりする。けどそこが大事なのではなく動くことが何より大事。感じて、動いて、考えろ(頑張れ自分!)

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今回のまとめ

1.自身は折られるよ(折られるぐらいの自信なら折られとけ)

2.自分で選ぶ(そのために何が散らばってるか頭、手、足を使え)

3.動く(体力はあるはずだ…まず動け)

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これはあくまでも2013年に入社したての自分に向けたものなので悪しからず。 けどここでの出会いが、たまらない思い出になる日が数年後に来るぞ。ありがとう自分。頑張ったな自分。

ありがとうございます! おいしいものを食べて、エネルギーにします!!