ゆずとも

小説を書いたり絵を描いたりします 本職は役者のつもりです

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最近の記事

急に思い出したので何故か怪談風に書く(オチはない)

今の自分、アニメ漫画ゲーム諸々好きないわゆるオタクに育ってるんですけど、 蛙の子は蛙って感じで親もその部類の人間なんですよ。 特に父親が昔からアニメ漫画好きな人なんです。 もちろん今でも某超人気海賊漫画とか超人気ロボットアニメとか大好きで、グッズとか漫画も買ってるし、なんなら漫画家さんの展覧会とかも行く人。 その父親の話です。 ただ、自分がTwitterとかネットに触れすぎてるのか分からないけど、少し前まで自分の中では「あんまりオタクっぽくないな〜」って思ってたんです。

    • 其の物語、夢まぼろしの如く。(あとがき)

      どうも、ゆずともです。 今回は、私がここに物語を載せられるのも最後ということで、今まで人の見える場所に出そうとして出せなかった作品たちをなんとか完成形で披露する、という思い切ったことをしてみました。 ちなみに、 ・第一次美術部邪神戦争…中学生の頃にオチなしのプロットだけ作って放置してたもの(文化祭で漫画として出そうとしてた)・ ・ベッドの上の食卓…完全にエッセーです。実話です。 ・愛を込めて札束を。…演劇部の脚本として書いてたやつでした。 ・Happy Helloween,

      • Happy Helloween, my buddy!

        暗くなるにつれ、町は賑やかさを増していきました。 今日は10月31日、ハロウィン。 年に一回訪れるお祭りの日。 町の広場には仮装をした子どもたちの姿が見え始めていました。 その広場の目の前の小さな家。その2階でマシューは窓から広場の様子を眺めていました。 マシューは言葉が話せませんでした。 昔、マシューのお父さんはいなくなりました。 マシューのお父さんはお酒が大好きで、よく夜にお酒を飲んでは人の嫌がることばかりをしていました。 お母さんは、マシューのためにそれをすべて受け止

        • 愛を込めて札束を。

          その日、僕、神津 樹(コウヅ イツキ)は一人で住まうマンションの一室、その玄関で右往左往していた。 「えっと、並木 仁愛(ナミキ ニイナ)さん18歳、好きなものはパンダ、嫌いなものはおばけ。よし、いける、大丈夫。」 そうぶつぶつ呟きながら、少し遠くに見えるリビングの時計に時折目をやる。 「11時57分、そろそろ来てもいい頃だな、うん。」 僕の落ち着きのない動きが更に落ち着きを失っていく。10分ほど前からずっと復唱しているせいで、その女性の特徴はまるで何の意味もない早口言葉のよ

        急に思い出したので何故か怪談風に書く(オチはない)

          ベッドの上の食卓

          その日、私はたまらなく疲れていた。 夕方。家に帰り、私はベッドに飛び込んだ。 スマートフォンをしばらくいじる。 私は横になると、つい眠くなってそのまま眠ってしまう。 いつもいつも「今日は大丈夫、スマホ触ってるから寝ない」と思いつつも、いつの間にかスマホを手放し寝てしまう。 そして、夕飯の時間になって、母親にいくら起こされてもぐっすり寝ていて起きない。そして、怒られる。 いつもそうだ。 しかし今日も、「今日は大丈夫だから」と自分に言い聞かせる。 私は家族とご飯を食べている。

          ベッドの上の食卓

          第一次美術部邪神戦争

          夏休みが終わった。 中学校生活最後の夏休みが。 終わりを告げた。 「終わんねえよおおおおぉぉぉぉ…」 「終わんねえなあああああああ」 二学期始業式の日。終礼を終えて美術室でおにぎりを片手にキャンバスに向かう女子生徒が1人と、隣に置いてあるイーゼルにそもそもキャンバスを立てかけてすらおらず、バナナを丸々一本黙々と食べる女子生徒が1人。 2人とも、正真正銘この田染中学校3年の美術部員である。 2学期半ばに行われる文化祭に向けて、誰よりも早く美術室へ向かい、誰よりも熱心に作品に取り

          第一次美術部邪神戦争

          其の物語、夢まぼろしの如く。(プロローグ・目次)

          Prologue. 様々な理由で世に出ない作品はごまんとある。 挫折する、飽きる、没を食らう。 そうして完成されなかった作品たち。 あなたにもあるのではないだろうか。 絵であったり、裁縫であったり、音楽、料理、レポート、 そして、物語。 あの子どもの時、寝る前に作り上げた空想の世界や、作るべくして作ろうと思い、しかし行き詰った物語。 それだけじゃない、あの日見た夢。完結していなかったり、忘れ去られてしまったものがほとんどでしょう? その物語たち、完結させたくはな

          其の物語、夢まぼろしの如く。(プロローグ・目次)