ノマド女子大生日記5 餃子に詰められた思い出を、届けようと思った。
このnoteは…
オンラインで大学に通いながら休学しないで日本をうろうろし人生にうろうろするノマド女子大生、ゆずの日々の日記です。
先日、実は一度関東に帰ることになりました。
というのも
け…健康診断…だと、、!?
まさかの健康診断が4月6日前。大学にめちゃくちゃ問い合わせて別日程で自分で受けられないかと聞きましたが、後期からの交換留学が掛かっている身分上、別病院で被験するのはリスクが高い。とのご判断。
う〜ん。まん延防止とか色々あるけどそれしかないのか、、
でももうどうにもならないので一時帰宅しました。(大学だけいって基本感染しないようにしてた)
なんでこれをわざわざ書くのって、何となく嘘をつきたくなかった。
最初は気仙沼の方々にご心配をおかけしたくないし、発信は控えようかなと思ってた。けど。
コロナで移動するのを隠すのがいいと言われているし、そういう世の中なのはわかってる。でも私は発信するものとして自分の動向に嘘を着くのはよくないな、と思い、東京に帰ったことを書こうと。
また今後考えて行きたい学校のオンライン対応について、いまのリアルを記録することで、ここはできるんだここはできていないんだということを、世間の人に伝えていくべきだと思うから。
だから、書きます。
はい!ここまで真面目モードね!こっからいつものノリだよ!
夜行バスで仙台駅に着いたのはam5:00。しんどすぎてマックで死んだように寝ていたら…
気仙沼行きのバス、乗り遅れました☆
しかも
次のバス、3時間後☆
まじかよ次のバスまでまたマックかよ、、と死にかけていると
アツさんからこんな助言が!
なるほど電車かと速攻JRに駆け込みました。値段も所要時間も大して変わらない(ちょっと高い)し、まあいつもバスで行っていたので気分を変えるにはいいかなと。
で
ろ
ろ
ローカル線〜〜〜〜〜〜〜
ローカル線って、どうしてもこう、えもいえぬ感じというか、「旅、するよ!」という感じというか、がある気がするんです。
このワクワク感は日本一周と同じ。多分バスじゃ感じられない、不思議なフワフワ感。
(((浸れません)))
先日より青山学院大学は新学期が始まりました。今は履修登録期間とはいえ普通に授業はあります。よって電車内でオンライン授業受けてました。
もう一回協賛してもらいたいな、、結構リアルタイム多いし、、(ドホンネ)
そんなこんなで電車を乗り継ぎると
突如、線路がなくなり道路に。
そう、ここから先は鉄道管轄ですがバスが走るのです。
というのも、東日本大震災の影響で線路が復旧しなくなってしまって気仙沼線。
震災前
現在はバス運行の道として急鉄道の道が使われているのです
乗って見たいと思いつつタイミングなかったのでちょうどいい
せっかくだし、震災の展示がされる伝承館に行ってみようと、途中下車したのです。
うんうん、旅っぽい。
ずっと行けてなかったし、ここで行ってみるか〜
と、駅の外に出て
あっやっべ
ワイ、地理ダメなんだわ…
まさかの伝承館への道がよくわかんない。ググるか、、と思ってたらちょうど目の前に軽トラから降りてきたおっちゃんがいたので、場所を聞いてみることに。
「あの〜、伝承館への生き方を教えてください」
「ん?なんだ、行きてえのか。乗りな!連れてってやる!」
え〜ありがとうございます!
本当に私はいい人に出会いすぎてる、、ちょうどスーツケースを引いてたから乗せていただけるのはありがたい、、
「これ好きなだけ食いなよ」
と、トラックの荷台から
いちごおおおおおおおおお
え!?どういうこと!?いちご農家さんなの!?
「いや、ちょうどさっきいちご生産してる知り合いにあってたんだ。。行ってみるか?」
え、行って見たい!
伝承館かと思いきや、まさかのいちご農家に。
社長さんにお会いし、値段を聞くと
「4パックで1800円だな」
ややややっっす、、、生産者さんから直で買うとこんなに安いのか
速攻で買うことを約束しました。即決大事。商談は。
車に戻るとおっちゃんが
「嬢ちゃん、これ食べて見てよ。ウチの新商品。今から道の駅に商談に行くんだ」
まさかのサメカツサンドが降ってきました。
気仙沼は何よりサメの水揚げ業が日本一位。圧倒的サメ大国。だからの新商品なんだそうです。
そしてこれの美味しいこと。サクサクのカツなんだけどサメの臭みがないの。普段なかなか食べないサメだけど、美味しすぎるううう!肉厚!
「やっぱり新鮮だからできるんだよ」
と得意げなご主人。可愛いっす。
と、商談について行くことに。伝承館はまた1人で行こう。
「あ、じゃあお邪魔しま〜」
車を開けると大音量で流れるジャズファンク。ジャズファンク流す軽トラが、気仙沼にはあります。
「俺ジャズ好きでさ、弟はドラマーなんだよ。バイソン片山っていう。」
「はい??ど、ドラマーアーティスト??」
ググったらめちゃめちゃすごいドラマーさんで。えええ、、このおっちゃん何者、、
「詳しくは内緒だ」
えええ、、
聞くと、彼は片山さん。愛称はBさん。なんでかってお兄さんと名前が似てるから、AさんBさんCさんになったそう。そんなことあるのか。
「Aさんはここで地福寺ってゆう寺をやってんだよ。俺は次男だから、食品関係やってるんだよね。どうだい、嬢ちゃん、ウチの後継しねえか?」
唐突永久就職誘い\\\\ ٩( 'ω' )و ////
でもこれって結構笑い話じゃないというか、地方に行くたびに後継問題の話にはなるんです。子供がいないとか、継いでくれないとか。結構地方が抱える課題がち。
道の駅で商談を済ませたBさんに、
「今からウチくるか?餃子と焼売をご馳走するよ」
ともうなんというか最高のお誘いをいただきホイホイついて行くことに。
つくと、縁側にはおそらく餃子に使われるであろうお野菜が。
「母さん、餃子5個と焼売3個、焼いてやって!」
帰るなり奥様に頼んでくれました。あああありがとございます。
餃子を待つ間、ちょっとお父さんと話して、今後何をしたいのかという話になりました。
「今、旅酒場を開こうと思ってるんです。旅先で買ったご飯を思い出と一緒に出す酒場。それのイベントを16日に開こうと思って。だから餃子も買いたい。。」
そう。最近、考えてることがあります。
ゆずの旅酒場。
16日に初めて開催するイベント。今後して行きたいことに、地方のことをもっと身近に入り込んで欲しいというものがある。
そんな時、お酒とかおつまみとか、私が旅した先のご飯が出るお店があったら。
もっと言えば、ただの名産品でない、思い出のあるご飯をお出しできたら。
絶対、素敵なお店と素敵な地域との出会いになると思うんです。
まずは16日に開催してはみるんですが、今後とも定期的に行おうとは思ってて。
そんな時に餃子とイチゴを持って行きたい。とおもったんです。
走行するうちに餃子着弾
で、デッカ〜〜〜〜〜
技術の問題か伝わりにくいですが、ちょっと大きめの餃子です。ぎっしり入ってる幸せ。
早速食べる。
しゃきもち。
そんな言葉が会う気がする。ざっくりと大きめに切られた食材とモチモチの餡。やばい、美味しすぎる
「うまいだろ?これ、ナンジャタウンからお声かかったこともあるんだぜ。でも、ネットショップもやらねえし卸も数カ所しかやってない。だから幻の餃子なんだよ。」
そうなのか、、、!でもこれを幻で止めていいのか、、こんなに美味しいのに、、
「嬢ちゃんがスナックで振舞ったら、俺の東京一号店だ!」
な、なんて嬉しいこと言ってくれるんだ。
爆速完食からのシュウマイ!
速攻でシュウマイが出てくる世界ですよ。ええ。なんて素晴らしいんだ。
ちょっと大きめのシュウマイ。おずおず食べてみる。
と
「えっ何これヤバイ」
思わず声が上がりました。
き、生地が絹!?絹のようよ、、?
シュウマイって、普段餃子よりは人気ないというか、どうしても餃子より影に隠れているイメージがあり。私もそこまででもなくって。
なんていうか、大きいシュウマイは肉肉しすぎて胃にもたれるし、小さめシュウマイって、固めなんですよね。生地が。
どうしても餃子に勝てなくて。シュウマイを餃子より推したいって思ったことはないんだけど。
ここのシュウマイは!本当においしい!!!!
大事なことだから何度でも言います。
食工房貞秀さんのホタテシュウマイ!!!まじうまい!!!!
感動してると奥様が
「嬉しいわ、ここは餃子よりシュウマイから始まった店ですからね」
とおっしゃっていました。そりゃー原点。うまいはずだ。
完食!
いやあ本当に美味しかった、、!感動です
昼下がりの午後、お父さんとお母さんと野球をみるというのどかさ
「そう言えば、お父さんは震災の前からここに?」
「おう。その時はちょうど運転しててな。高台のほうの道路にいたんだ。だから助かった。でも沿岸の道を仮に選んでいたら、俺はここにはいない」
その言葉に、返すことはできなかった。
今まであった命。それがふっといきを吹きかけるようになくなってしまう。
この人は、その狭間に生きていたんだ。そして、今ここにいるんだ。
「この家なんか高台のほうだから壊れずにいて、一時期13人とかで暮らしてさ。うちのネコはその時の迷い猫なんだ。震災からとって、シン。」
そう言いながら猫を撫でるお父さん。
「あ〜こりゃ今日の試合は負けだな。」
テレビの野球は、一回裏で三点の差がついていました。
・
ここには、いろんな人の生きてきた記録が詰まっている。
多分この餃子を食べるたびに、私はこの陽だまりのような猫とBさんと、楽天の負け試合を思い出すんだと思う。そんな餃子。
仲良しなご夫婦でした。
でも、ご飯とかお土産とか、この餃子とかいちごとか、今から届けるのがすごいワクワクしてる。
私の旅と出会った人。そしてその人の思い出。
いろんなものが詰め込める。きっと素敵な企画になる。
そう信じつつ、午後のオンライン授業もうけたのでした。
続く!
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