「働く」ってなんだろう
先日、初めて最終面接を受けた。
そうすると「もしかしたらこの会社で何十年と働くかもしれないのか俺……」と不思議な気持ちになった。(まだ結果がわかってないけど。)
そして、「自分の雇い主を選ぶ」ってどういうことなんだろう。
ひいては「働く」ってなんだろうなあって考えずにはいられなかった。
今回はそんな、人生最大の分岐点かもしれない「今」についての話。
就活。
私は一応去年の6月からその単語について意識し始めた。
それを「取り組み始めた」といわないのは、それほど努力していたとはとても言えないからだ。
というか未だに、充分な努力をしているつもりはない。
元々、私は受験でも文化祭でも、なんでも無駄なほど計画を立て、必要だと見積もった努力量を期日までにこなして、目標達成を目指してきたタイプだった。
しかし、就活に関しては「なんとなくやっていればなんとかなるやろ」のスタンスになってしまっているところがある。
手を抜いているというよりかは、「目標達成までの道のりを計算して、そのために必要な努力量を、締切までの日数で割ったその分、毎日足を進めているか?」といわれるとそうではない、みたいな。
なんか自分にめっちゃ厳しい人みたいになっちゃったな。
とにかく私は、目標達成に必要な努力が何かも分からないまま。
そもそも何が「目標」なのかも明確になっていないまま。
今もこうして「就活」とやらに、悪い意味でがむしゃらに日々を費やしている訳です。
そんな曖昧な態度だからこそ、最終面接を受けてみて、内定がもらえそうってなったいざこのタイミングで。
「本当にお前はこの企業に入りたいのか?」と自分自身に問われてしまったのです。
思えば高校や大学はとにかくお金がかからず通いやすく、そして「ギリギリ入れそう」なところを無難に選んできただけでした。
それでもなんとかなっていたのは、まあ高校や大学で人生は大して決まらないからです。結果論的には決まるんですけどね。
でも、さすがに就活は、勤め先というものは、自分の選ぶ仕事というのは、人生を大きく左右するのでしょう。
どこに行っても大抵似たことをする学校とは違う訳ですから。
私はどんな仕事がしたいんでしょうか。
就活の軸なんてものを、適当に考えていたツケが回ってきたんでしょうね。
まあ、今からでも考え直してみましょう。
というワケで、とりあえず現時点でのエントリー状況を軽く振り返ってみたいと思います。
そこには一応何かしらの「軸」があるはずです。
(いつの間にか文体が敬体に変わってた、最近の私あるある)
私が受けている業界は主に3つです。
①ゲーム業界…8社
うち3社が既に落選。2社は選考中。残りはエントリー予定です。
もともと「0から1を作ること」に関わりたいという軸が一応あり、その中でゲーム業界は開発の経験がなくても開発に関わることの出来る稀有な業界でした。
実際、3daysのインターンなども参加させて頂いて、それはそれは楽しい経験だったのですが。
今はもうゲーム業界をあまり志望していません。
何社か落選して落ち込んでいるとかそういうことではなくてですね。いや、それもあるけど。
単純にゲームをやってきた経験値が少なすぎる。
これが大きかった。
思えば小学生の頃にDSやWiiを遊んで以来、もうずっと家庭用ゲームには触れてませんでした。加えて、スマホゲームも殆どやっていません。
唯一プロセカというゲームをずっとやってますが、容量がえぐいので他のゲームを入れられないんですよね。
そういった経験の差は面接で露わになります。
どんなゲームが作りたい?と聞かれても、私はどんなゲームがこの世界にあるのか知らなさすぎるのです。
「0→1」に関わりたいと言っても、それは簡単なことではないと面接を通じて当たり前のことを感じましたね。
②教育業界…5社
このうちの1社が冒頭で言及した最終面接受けたところです。
私は中学の頃その塾に通っており、当時から塾講師という職業を意識しておりました。
実際、夏からこの塾のインターンには度々参加しており、模擬授業をする体験もしました。(逆に言えば他4社は一応比較検討の為に説明会受けただけです)
私は、恐らく塾講師という職業が向いているのだと思います。誰かに何かを教えることに適性があり、また私自身それを楽しんでできる節もあります。
懸念というか、二の足を踏む点があるとすれば、それは世間体ですかね……。
世間というか同級生の目というか。
教職も含めて教育業界というのはあまり給料のいい所ではないですし、ブラックであることも有名です。
実際、最終面接でも社長から「いい大学出るのに塾でいいの?」とそんなニュアンスの事を聞かれました。
まあでも、正直それはいいんです。
私はそこまで高給に執着ないし。世間体も、別に気にしません。新卒カード切るにはちょっと勿体ないかな〜とか思うくらいで。
ただ、私は塾よりやりたい事がないのか?と言われればそうではなく。
それが次に話す3つ目の業界なのですが、これが悩みの種になっているんですよね。
その業界はどこかと言いますと___
③出版業界…7社
うち2社は落選済。1社が選考中で、残りは未エントリー。
はい、出版です。
特に私は漫画編集者を志望しております。
これも先ほど言った「0→1」の軸ですね。
作家と一緒に作品作りができる職種です。
ゲームと違って、マンガはまあまあそれなりに読んできた方だと思います(詳しくはこちら)。
と言っても、こうして選考を受けていくと嫌でも自分の見聞の狭さを思い知るわけですが。
はい、ではこの業界が第一志望ではないか、と。
私の軸に合っていて、なおかつ1番経験がある。
しかし、私はずっと第一志望とかそういったことを全く決めていませんでした。
いや、「決められなかった」が正しいかもしれません。
なぜなら出版業界の倍率はエグいなんてもんじゃないから。
というか、出版やゲームに限らずエンタメ業界は知名度が高い分、応募人数はどこも高いです。
しかし特に出版業界は、内定出るのが大手でも20名程度。他はもう若干名の世界です。
だから私はハナから本気で出版!出版!と決めるリスクを恐くて取れませんでした。
ふわっと「エンタメ業界のどこかに受かればいいな〜。無理なら地元の塾で頑張ろ!」くらいの気持ちで就活してたんです。
(まあ実際受けてみたら、塾の募集人数も10人程度で抑えにしては結構危ないんですけどね。)
今思えば、編集者になるぞー!って半年前から第一志望とちゃんと銘打って頑張るべきでしたね。
しかし、当時はなれると思ってないんですよ本当に。だから本気になるのが恐かった。
でも、有難いことにというか。
もはや運なのかもしれないけれど。
3大出版の1つで、三次面接まで進めることになりまして。
正直二次面接では全然アピールできなかったから終わったなあって思ってたんだけども。なぜか通って。
一次面接通過した時は、「まあそんなこともあるかー」くらいに思ってて。めちゃ嬉しかったけどね。
二次面接では「落ちて当たり前だし東京観光のつもりでいいやー」くらいの気持ちで受けて。吐くほど緊張したけどね。
だから、全然現実味がなかったです。
でも、選考進むたびに心の底で抑圧されていた何かが、くすぶっていた何かが大きくなっていって。
今はとても、とても、編集者になりたいと思っています。
しかし恋焦がれれば恋焦がれるほど、募る気持ちの分だけ、振られた時の恐怖が大きくなります。
落とされたくないという気持ちが強くなります。
そうなると、冒頭に戻りますが塾の選考を終えて、「本当にこれでいいのだろうか?」なんて考えてしまうんですよね。
それでも私は、前にお話したように、どこに行っても後悔しない生き方をするしかありません。
たとえ塾講師になっても、
編集者になっても。
私は自分の選択を成功と言えるように、入社してから頑張るだけなのです。
という訳で、長くなりましたが(まだ終わってないけど)私の就活体験記でした。
長文失礼致しました。
P.S.
…などとダラダラ記事を書いていたら、御社からメールが届きました。
内々定のご連絡でした。
なんだか一気に肩が軽くなった気がして、
いっそう空が青く見えた気がして。
この会社すき、ってなりました(単純)
やはり選ばれることは普通に嬉しい。初めてだと尚更でしょうけど。
まあそれでも!
気を抜かず、後悔しないためにも、出版業界の選考を最後までやり遂げたいなと思います。
東京で働きて〜〜!
令和4年3月22日
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