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人にささる文章を書くなんて傲慢だと思ってた。


【389日目】

そんな思い上がりもはなはだしい。
まだまだ私の文章なんてお子様だ。と思っていた。


上には上が山のようにいて、
首の角度がおかしくなるくらい曲げないと、
視野に入らないくらい「凄腕」がいる。
追いつきたい欲望だけが、正直つのる。


でも、世の中にあふれかえる文章。
いつどこで出会うかわからない。

あの日、あの時、君に出会わなかったら。

と歌われているように、
神様のいたずらようなタイミングであなたの文章に出会い、グッと刺さることもある。

誰かが、何気なく書いた文章に。


だから、面白いのだ。
本であれ、文章であれ、書いたものとの
出会いは。

もっと言えば音楽だって、
たまたま聴いたラジオの「あの曲」が
グッと刺さって、一生抜けなかったりする。

爪痕をずっと残したりする。


自分の置かれている「今」との
めぐり合わせかもしれないな。


だから、自分が書いた文章が誰かに刺さって
影響を残せるなんて微塵も思っていなくて。
いつかきっとそんな夢みたいな奇跡を、
なんて思っていたけれど、


どこで、誰が、

出会うかわからないのだ。


もしかしたら、あなたの文章も。

何気なく書いたものであっても、
どこかで誰かと出会うのを
待っているかもしれない。



だから、今日も書いている。


明日もよき日になりますように。






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