やっぱり、mamazon。
【464日目】
しばらく前に実家に帰ったときのことだ。
何の理由かわすれたが、
くだらないことで声のよく響く2人が
けんかして、
「もういい!寝るから!」
と私は寝室にふてくされて入った。
母のONE PIECEとともに。
←アラバスタ編が久しぶりに読みたかったのだ!
けんかというよりいつものお小言。
些細なことでも親子は本気だ。
手の内を知り尽くし、
相手の痛いところも知っている間柄だ。
でもさ、朝目覚めるといつもどおり
パンを焼き、オムレツをふわふわに焼いてくれて。
なんだかんだ文句を言いつつ、
「お米近所で売ってるの?半分送ってあげるから。後おもちとジャムとお菓子と紅茶と…」
手際よく箱に詰められていく食材たち。
何だかおばあちゃんとかお母さんって
大体荷物段ボールにつめるの
めっちゃうまくないですか。
「ま、こんなことくらいしか
できないから……」
下をむいて仏壇のある部屋に消えた
母の背中が小さく見えた。
背負いて3歩歩まず、ってやつだろうか。
mamazonはやっぱりいつもどおりの
顔をしてやってきた。
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