鹿児島県指宿市、大山甚七商店様ラム製造体験(当日)
こんにちは、ラムクラブジャパンの三上です。
さて、いよいよアコウラムアグリコール製造体験の日です。朝7時半に集合し、大山甚七商店様チャーターのバスで出発です!
大山陽平社長から一日の段取り等ご説明頂き、気分は高まります!ここから1時半ほどかけて指宿のうんまか糖さんのサトウキビ畑へ移動します。
現地に到着すると、うんまか糖代表の田中さまよりご挨拶。外から来た人だけでも30人以上はいたので、こんなに沢山の人が集まってきたことに本当に驚かれていました。
さて、ここからは、刈り取り班と搾汁班にわかれて作業開始です。順番逆ですが、まず絞りはこんな感じ。
刈り取りはこんな感じ。斧でサトウキビを斬り倒し、その後は専用の鎌で葉を削ぎ落とします。斧はかなりのストレス解消になりますね!(笑) この場ではありませんが、サトウキビ収穫の際に指を切ってしまったというケースも身近で聞いておりますので、安全には本当に注意が必要です。
圧搾機で絞った後はパイプを伝ってこちらの90㍑とバケツに入ります。
その後は灰汁をとり、糖度を計り、タンクに移し替えて、大山甚七商店さんの宮ヶ浜蒸留所へ運びます。
「美味しいお酒になってきてね、行ってらっしゃい」的な言葉をサトウキビジュースに投げかける人もおり、大変和んだ感じの現場でした。総勢60人での作業。大変というよりも楽しい気持ちしかなかったという人がほとんどな感じがしましたね。
途中、休憩しながらみんなで楽しく作業しました。そんな風景も少しだけ写真で。
さてさて、楽しい畑での作業を後に一同、大山甚七商店さんの宮ヶ浜蒸留所へ移動します。
500リッターの蒸留機が出迎えてくれました。この蒸留機はたしか、千葉房総のペナシュール房総さんと同じタイプの蒸留機ですね。500でも小さく何回も蒸留する必要があるそうですが、お値段を考えると、、なかなか大変ですよね。こちらで一通りのQ&Aを終え、次は発酵場へ。
こちらは大山甚七商店様で代々受け継がれる焼酎の和甕です。かなり年季の入ったもので、一つ一つスペックも微妙に違います。メンテナンスもしながら今も現役で稼働しておりますが、いまはもう作れる職人さんがいないとのこと。温度管理がとても重要とのことで、季節を通じた変化にあわせて色々とコントロールが大変なのだとか。しかし、温泉入ってたら楽しそうだなぁ~とか想像しちゃいますね(笑)
続いてはこちらの発酵タンク。今回のアグリコールの発酵はこちらのタンクにサトウキビジュースを流し込み、ラム酵母を加えて発酵させます。こちらも温度管理が重要で40度が酵母の発酵に最適なのだとか。
みんなで頑張って絞ったサトウキビジュースを1400㍑流し込みます。タンクをフォークリフトで高く上げ、重力で流します。圧巻でした。
その後、温度を40度まで上げ、ラム酵母をみんなで投入します(白いやつ)。これでみんな、私が作ったと自慢できますね!
このあと発酵で9度までアルコールを上げ、糖度は16%くらいに落とすとのこと。ラム酵母が元気に育ち、1週間後の蒸留でどうなるのか、非常に楽しみです。はやく体験したいですね。
その後は鹿児島しないに戻り、ニューニシノのサウナで整ってから打ち上げ会場に向かいます。
ゆっくりしたせいで、打ち上げギリギリの到着でしたが、無事乾杯。僭越ながら乾杯の発声をさせていただきました。
田中さんの「こんなに人が集まったのは800年ぶりです」に大爆笑でした。。(笑)
この後は解散し、各自で2次会へ。
わたしたちは、去年クラフトラムコーラフェスに参加頂いた、「魔の巣さん」、「ハイブリッジさん」、それから京都Rum&Whisky定元さんのお弟子さんの店「リロード」さんを訪問し、長い一日を終えました。
大山甚七商店のみなさん、うんまか糖のみなさん、温かく向かえてくださった鹿児島、指宿の皆様には誠に感謝しております。
・・・
総じての感想としては、鹿児島のアセットの凄さ。焼酎はもちろん、ウィスキーやラムの蒸留所も今後どんどん増えます。それらは距離的にもそこまで遠いわけではない。ご飯もお酒も美味しい、最高の温泉やサウナがあり、桜島や指宿などの観光資源も豊富。一方で、九州は福岡では洋酒のフェスなどはあるけれど鹿児島は少ない。なんかこれらをまとめてツーリズム的なことをもっとやっても良いのではと思いましたし、海外のお客様も呼び込みたい。そんな気持ちが芽生えてきました。
今回、沢山の人たちとつながることが出来ました。それは、間違いなくこれまでの活動があったからであり、そのご縁は本当に面白いなと。この貴重な体験を引き続き日本のラムの活性化のために繋げていくにも、トライし続けたいなと思います。
以上、鹿児島ラムツアーでした。ただの日記感丸出しですが、ここまでお読み頂きありがとうございました。
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