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【私的読書生活】週刊読書録⑩(2022/3/5〜3/11)

今年に入って1週間ごとに書いてきて、今日で10週目。
早いようで、振り返ると充実の日々。
本のおかげだな。

さて、今週読んだ本は。

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その叫びにきっとうたれる

昭和から平成にかけての時代の中、平凡なはずの主人公が、運命の悪戯に弄ばれながら、それでも生きようとする。
とだけ書くと、たいそう陳腐になってしまうところが苦しい。
でも何を書いてもネタバレになりそうで難しい。
胸が痛むこと多々あれど、ここまでエンターテイメントに仕上げてくる実力に驚嘆。
noir系が苦手でない人であれば、ぜひ読んでほしい。
かく言う自分もほぼ初読の作家さんだったので、これから少しずつ読んでいきたい。

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4,000年前のあなたがいる

古代中国、秦漢の時代(キングダムとか三国志とか)の世界をロールプレイングするように24時間たどってみようという本書。
語り口が軽く読みやすいが、その背景に膨大な史料の読み込みがある。
ベストセラー納得の良書。

今回、図書館本で読んだけど、再読したいので蔵書化したくなった。

印象に残っているのが、「古代中国では『狸』と言う感じは猫の意味だった」と言うところ。きちんと読み返す前に返却期限が来て今手元にないので詳細は異なるかもしれないが。
コミックエッセイ『日本人の知らない日本語』で、日本と中国では漢字の意味が異なるものもあり、「鮪」→「チョウザメ」、「鮭」→「フグ」というエピソード(84-85頁)があったが、そんな感じかなと。



Aさん:「この漢字、『狸 』ってどんな動物のことなんだろうね?」
Bさん:「なんかふわふわしてて、人の周りにいて、かわいい動物っぽいって書いてあるぞ」
Cさん:「それならあれだろ!」

という感じで
日本では「狸」=「たぬき」という字になったとしたら、めちゃくちゃほっこりするぞ。

まぁたぬきかわいいですよね。
こちらの動物園のたぬきちゃんたちの大ファンなんです。
いつか実際に会いにいきたいなぁ。


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閑話休題

魔法にかけられて


まさにそういうタイトルの映画もあるが(わりと好き)

今回は紹介するのは映像ではなくこちら



2017年に読んだ記録があるので再読。
前に読んだ時の印象は「ディズニーの改変ってすごいな(若干悪い意味で)」だった。

今回、再読してみて、その考えを改めた。

ディズニーが古典童話をディズニーの物語にするのには、強固な信念と緻密な戦略があるのだと。

だからこそ人はそこに夢を見るのだと。

ディズニー映画観たくなった。

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私の目に狂いはなかった

かねてより新書好きの自分としては、「我が意を得たり」。
正直、書店に行くと、新刊書店でもブックオフでも棚買いしたくなる。

玉石混淆しているのが新書のよさでもあり、ハズレ本にあたることも、自分自身の考えを振り返るのによいと。
というわけで読みたい本がまた増えたし、どんどん読むことにハードルが下がった。

読書法というか新書の買い方、読み方もすっと腑に落ちる感じで積極的に真似していこうと。
まずは模倣からね。
さすがに“二丁拳銃読み”はできる気がしないが。

新書棚は作りたくなった。

先日、連れ合いからブックカバーももらったことでもあるし、どんどん読んでいこ。


ちなみにこのブックカバーめちゃくちゃ使いやすくて、サイズも色も豊富で本当におすすめ!
さすが店長自身が本当に読書好きというだけはある!
これにこの栞の組み合わせはたぶん最強。


とか言って、本屋や新古書店やWebの本屋や図書館やらに、つい行きたくなってしまうなぁ。

って、いいからまずは積読読め(心の声)

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カカオ最強説


チョコレートの健康効果について。
鵜呑みはするのは良くはないだろうし、データが恣意的に感じる部分もあり、本自体も5年前出版なので、科学的というには少しこの本だけでは弱い。
あまりテレビを見ないので寡聞にして知らなかったのだが、かなりメディアにも出るタレント医師なのね。



ただ、この会社のこの商品しかダメというほどに極端なことは言われてない(まぁ、やや明治よりか)。
データには弱さはあるけれど、わかりやすく書くためだと思えば比較的フラットな内容で許容範囲内か。


なにより、私も連れ合いもチョコレート好きではあるので、ちょっとだけのっかってみようかとも、笑。

これはEBM(Evidence-based Medicine)ではなくVBM(Value-based Medicine←最近、仕事の本で読んで以来気に入った)である。

まぁなんでもバランスよくね。

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本当の闇は

最近、お気に入りの芦沢央さん。
複数人視点のものや、叙述トリックがお上手で、物語に引き込まれる快感がある。
やや盛り込み感があるような気がしなくもないけれど。
特に、今回読んだところで、自分には主人公を支える女性がADHDとして描かれているところが、単なるキャラ設定というには重きを置いて描写されているにも関わらず、そうである必然性が読み取れず。

まぁ、それは私の読み込みの弱さもあるだろう。
印象に残るキャラクターではあった。

それよりも映画が気になるぞ。

内野さん、演技上手いですよね。
この作品と同一人物とは思えない。

この作品、本当に原作もドラマも大好き。
映画は今、なかなか見に行けないので、DISC出たらもう本当に即買います!


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再び閑話休題


漫画も毎日のように読んでます。
同じもの読むことが多いのですが、新しい作品にふと出会うことも。

味噌汁版『ご近所物語』

漫画ってたぶん世代がバレるけど、この感じ知ってるぞと浮かんだのが『ご近所』。
とは言え、少女漫画とは違って登場人物の色恋は薬味程度で、本筋は味噌汁バンザイ!なお料理系雑学漫画。
古本屋で見つけてしばらく積読していたのだけれど、読んでみたら面白かった。
単純に過ぎるけど、これを読んでから、我が家でも再び朝ご飯味噌汁復活。
いいよね、味噌汁。

一応、『ご近所物語』知らない方のために。


ーー

今週は漫画や軽めの本も含めてではあるけれど、7冊とかなり読めた。

実は朝活らしきことも始めていて、ぼちぼち生活リズムが整ってきていることも影響しているのかもしれない。

この調子で新年度まで進んでいきたいものです。

最後まで、ご覧くださりありがとうございました。

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