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美術館とカフェのこと

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美術館とカフェに行ってきた記事のまとめ
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カラフルなアリスの世界「出版160周年記念 不思議の国のアリス展」横浜高島屋ギャラリー

カラフルなアリスの世界「出版160周年記念 不思議の国のアリス展」横浜高島屋ギャラリー

子供の頃から大好きな『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』。
お話が面白いのはもちろんのこと、欠かせないのがジョン・テニエルの挿絵。ディズニーのアリスではなくテニエル派なのです。
キャロルの『地下の国のアリス』とテニエルの原画、彩色されたものまで英国マクミラン社のアーカイブからの一挙公開は日本初とのことで楽しみにしていた展覧会。
GWを利用して横浜まで行ってきました。

この展覧会の一番よかっ

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ガラスで魅せる自然「エミール・ガレ 奇想のガラス作家」渋谷区立松濤美術館

ガラスで魅せる自然「エミール・ガレ 奇想のガラス作家」渋谷区立松濤美術館

太田記念美術館で「月岡芳年 月百姿」の前期展示を見た後に、渋谷まで移動してエミール・ガレの展覧会を見てきました。
GW期間の祝日だったので渋谷は大混雑。
たまに来ると人が多くて疲れるなと思っていましたが、松濤美術館では落ち着いた雰囲気でゆったり鑑賞できました。

ホールにいる絶妙に可愛くない猫型置物を見てから、地下一階の第1会場へ。
今までガレの写真を見たことがなかったので、イケメン!ということに

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月百姿全部見る「月岡芳年 月百姿」太田記念美術館

月百姿全部見る「月岡芳年 月百姿」太田記念美術館

三菱一号館美術館で開催された「芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル」で見て好きになった月岡芳年の月百姿。
太田記念美術館で全点展示されるというので、前期後期をそれぞれ見て来ました。
100点+αが見られたので非常に満足度が高かったです。

◾️前期

前期で印象に残ったり、好きだと思った作品
「朱雀門の月 博雅三位」
「朧夜月 熊坂」
「原野月 保昌」
「玉兎 孫悟空」
「むさしのゝ月」

熊坂は

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ゴーリーとの旅 「エドワード・ゴーリーを巡る旅」佐倉市立美術館

ゴーリーとの旅 「エドワード・ゴーリーを巡る旅」佐倉市立美術館

奇妙な香りをぷんぷんさせている作家エドワード・ゴーリー。
松濤美術館で開催された展覧会を見逃したなと思っていたら、佐倉市立美術館に巡回してきたとのこと。これは行かなくてはと喜び勇んで行ってきました。

そして、後半に書きますが、別日に開催された「ゴーリーとふしぎな生きものたち」〜トーク&朗読&音楽会〜に当選してこちらも楽しく参加してきました。

◾️展覧会

細密な原画をたっぷり見られる充実した展

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GUCCI  VISIONS

GUCCI VISIONS

Instagramでやたらと流れてきて気になっていた「GUCCI VISIONS」。最終日に友人と行ってきました。

CHANEL、HERMES、ルイ・ヴィトンとメゾンが運営しているギャラリーが多くある中、昨年オープンしたグッチ銀座ギャラリー。
オープン記念の羽生結弦写真展は事前予約制でしたが、「GUCCI VISIONS」は予約なしでいいので行きやすいというのがよかったです。

「トラベル」「ア

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アメリカに渡った印象派「印象派 モネからアメリカへ」@東京都美術館

アメリカに渡った印象派「印象派 モネからアメリカへ」@東京都美術館

ずいぶん時間が経ってしまいましたが、東京都美術館で開催されていた「印象派 モネからアメリカへ」の感想です。

記憶に残るチラシに惹かれて訪問した印象派展。
アメリカでの印象派についてというところに引っかかりを覚えました。アメリカの印象派と聞いても思い浮かぶ作品がない。
ただ、チラシのチャイルド・ハッサム《花摘み、フランス式庭園にて》は初めて見るけど好きな作品だったので、他も見てみたいと思っていまし

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光と影が作り出す世界 〜藤城清治 100歳 美しい地球 生きるよろこび 未来へ〜

光と影が作り出す世界 〜藤城清治 100歳 美しい地球 生きるよろこび 未来へ〜

好きなバンドのライブで福岡に遠征したので、福岡市博物館で開催されている藤城清治さんの展覧会に行ってきました。

せっかく福岡に行くから美術館に行きたいと思って、調べて見つけたこの展覧会。藤城清治さんの影絵は子供の頃から好きなので、足を延ばして行くことに。なにかのCMで見た小人の妖精?がとても印象に残っています。
タイトルを見て「100歳で現役なのか!」という驚きもあり、これは見に行かなくてはとも思

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木島櫻谷ライトアップ

木島櫻谷ライトアップ

タイトルが気になって行ってみた泉屋博古館東京で開催されている「木島櫻谷ライトアップ― 四季連作大屏風と沁みる「生写し」」。
何かの展覧会でチラシを見て、名前が読めない(このしまとは思わなかった)、何をライトアップするの?と引っかかっていた本展。
チラシをよく読むと住友本邸を飾った「四季連作大屏風」が全点展示されるとのことで、豪華な屏風を見られそうだと俄然行きたくなりました。
他にも様々な動物を描い

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美術館で春を楽しむ@大倉集古館

美術館で春を楽しむ@大倉集古館

「大倉集古館の春 ~新春を寿ぎ、春を待つ~」に行ってきました。
横山大観記念館と同じ日に訪問したおかげで、はからずも大観作品の冬と春を見ることになりました。

タイトルにもある通り「新春を寿ぎ、春を待つ」なので、新春のおめでたい雰囲気とともに春も感じられる展覧会だったと思います。

1階では大倉喜八郎の狂歌扇面、宗達派の扇面流図屏風や今年の干支である龍にまつわる鏡や硯、衣装などが展示されていました

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横山大観邸で見る雪景色

横山大観邸で見る雪景色

春先の天気の良い日に横山大観記念館と大倉集古館へ行ってきました。
あまり深く考えずに2館をまわったのですが、大倉集古館でも横山大観の展示があり、冬と春の作品を続けて見ることができました。
今回は横山大観記念館について書いています。

◾️横山大観記念館
「大観の描く雪景色」と銘打った展示がされていました。
大観がなくなるまで住んでいた数奇屋風日本家屋を記念館として公開。お庭には出られませんが、家の

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不思議な世界 〜坂本龍一トリビュート展〜

不思議な世界 〜坂本龍一トリビュート展〜

せっかくオペラシティに行くからと欲張ってアートギャラリーとICCをはしごして、坂本龍一トリビュート展を見てきました。

日曜美術館アートシーンで紹介されているのを見て興味がわいたこの展覧会。
会期終了ギリギリに訪問したので、とても混雑していました。坂本教授の人気はすごいです。

映像作品の部屋が2つとサウンド作品や絵画、インスタレーションの部屋に分かれていて、特に映像作品は人口密度が高かった。

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実物、写真、絵画 〜ガラスの器と静物画〜

実物、写真、絵画 〜ガラスの器と静物画〜

東京オペラシティ アートギャラリーで開催されていた「ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家」へ行ってきました。
同じくオペラシティにあるICCで開催されていた「坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア」と抱き合わせでの訪問です。

この展覧会が開催されているのは知っていましたが、行く予定がありませんでした。
noteで行った方の感想を読んで、あれ?面白そうだぞと思って行ってみ

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大名庭園と中国陶磁器、そして夏目漱石

大名庭園と中国陶磁器、そして夏目漱石

ぐるっとパスにラインナップされていて行ってみたいと思っていた永青文庫と漱石山房記念館に行ってきました。
近いから歩いて回れそうということで、江戸川橋→永青文庫→漱石山房記念館→神楽坂ルート回ってみました。

永青文庫は肥後細川庭園の中にあり、庭園内の山?丘?を登って向かいます。
想像していたよりも登ったなという感じがしました。ヒールのある靴じゃなくてよかった。

昭和初期に建てられた旧細川侯爵家の

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和田誠 映画の仕事

和田誠 映画の仕事

2023年度最後のぐるっとパスを活用しようということで、国立映画アーカイブで開催されていた「和田誠 映画の仕事」へ行ってきました。

和田誠といえばなにが思い浮かぶでしょうか。
週刊文春の表紙の人、ハイライトの人、平野レミのご主人、イラストレーター、デザイナー、和田唱のお父さん、上野樹里の義父…。
いろいろ思い浮かびますが、映画に関する仕事も多くしている人だなと思います。

遅い時間の訪問だったの

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