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本と猫が好き。 美術館とカフェ、本のことなどをときどき書いています。

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黒と色彩の重なり「黒の中の色彩―カラーメゾチントを探る」ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション

ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション開館25周年記念展Ⅱ「黒の中の色彩―カラーメゾチントを探る」を見てきました。 展覧会のチラシにはこんなコメントが書かれています。 ここに書いてあるように、浜口陽三のカラーメゾチント作品は闇から浮かぶ柔らかな色彩というのがしっくりきます。 黒の中から浮かんでくる黄、赤、青。はっきりではなく紗がかかったような、ほんのり透けて見える感じが好きです。 私が思う静謐を絵にしたらこうなると感じています。 今回の展示で面白いなと思ったのは、現代のモノ

    • 閻魔大王えの土産品「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」東京都美術館

      日経ご愛読者 特別招待Dayという企画で、休館日の東京都美術館で田中一村展を見てきた。 ライブの翌日で有休を取っている!と思って応募したので、福岡から成田へ戻ってきて、そのまま上野へというなかなかの移動距離。家を通り過ぎて上野に向かってるのがなんとも変な感じ。 田中一村は、千葉市美術館で展覧会をやった時に招待券があったのに行かなかったという思い出がある。あの時行っておけばよかったと時々思い出すので、思ったより後悔していたんだと思う。 交通費がもったいないとかそんな理由だった

      • 福岡市の誇り「コレクション展・企画展」福岡市美術館

        福岡県立美術館に行った後、ホテルに荷物を置いて福岡市美術館へ。 こちらでは特別展ではなくコレクション展・企画展を見ました。観覧料は200円ですが、地下鉄一日乗車券を持っていたので割引になって150円。あまりにも安くてびっくり。 コレクション展示室は1階と2階にあり、1階は古美術、2階は近現代美術という構成。 まずは1階の古美術から。 東光院仏教美術室、松永記念館室、古美術企画展示室の3室。 東光院仏教美術室は薬師如来と十二神将の展示。畏れ多いかなと思ってアップでの写真を撮

        • きらめく藍「久留米絣と松枝家」福岡県立美術館

          好きなバンドのドームツアーに合わせた遠征も福岡で最後。所沢、名古屋、大阪、福岡と駆け抜けた感がある。9月頭の所沢ではまだ猛暑だったのに、10月末の福岡ではだいぶ寒くなっていて季節も目まぐるしい速さで変わっていった。毎年思うけど、秋はどこへ行ったのか…。 最後の福岡でも美術館に行こう、と10月末の企画展や常設展を眺めて福岡県立美術館と福岡市美術館を訪れることにした。 福岡空港→福岡県立美術館→ホテル→福岡市美術館→PayPayドーム、と空港からドームへだんだん近づくことにして

        • 黒と色彩の重なり「黒の中の色彩―カラーメゾチントを探る」ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション

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          デザイン=編集「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」東京ステーションギャラリー

          90年代に日本にやってきたコンランショップ。 おしゃれなインテリアのお店の代表格という感じで、BRUTUSやCasa BRUTUSといったマガジンハウスの雑誌でコンラン卿をよく見かけた記憶が。当時は人のよさそうなおしゃれおじいちゃんだなと思っていた。トレードマークの青いシャツも思い浮かぶ。 そんなコンラン卿の業績を振り返る展覧会。 東京駅周辺美術館共通券を購入した時に年間スケジュールを見て楽しみにしていたので、開幕後わりと早めに訪問。 章立てはこんな感じ。 〇デザイナー、

          デザイン=編集「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」東京ステーションギャラリー

          やっぱり猫が好き「ワンダフル猫ライフ 朝倉文夫と猫、ときどき犬」朝倉彫塑館

          山種美術館で「猫派?犬派?」という展覧会をやっていましたが、朝倉彫塑館でも「ワンダフル猫ライフ」という猫と犬の展覧会が開催されています。 朝倉文夫の猫と犬、時々ネズミが展示されていて、動きや毛の感じなんかがとってもリアル。 微妙にかわいくないのが混ざっているのも本当の猫好きだなという感じがします。 ネズミをくわえてる猫は、前に飼ってた猫を思い出す。あんな感じでネズミに雀、時にはモグラを捕まえてきてたな…、などなど思い出も蘇ってきます。 娘の朝倉摂からの手紙で、彫刻の参考に

          やっぱり猫が好き「ワンダフル猫ライフ 朝倉文夫と猫、ときどき犬」朝倉彫塑館

          はにゃ?ふにゃ?はにまるくんとの邂逅「挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展はにわ」東京国立博物館

          教育テレビの時代、絵の中から飛び出したはにわの王子と馬が言葉を学ぶという、いま考えるとシュールな番組、おーい!はに丸。 はに丸くんがはにゃ?ふにゃ?といって失敗しながら言葉を覚えていた記憶がうっすらある。三波豊和を知ったのもこの番組。 そんなはに丸くんがギャラリートークに登場する!ということで行ってきましたはにわ展。 時系列でいうとはにわ展に行こうが先だったが、行こうと思ってた日にはに丸くんが来るということで俄然テンションが上がる。 お昼前からはにわ展を見て、はに丸くんは午

          はにゃ?ふにゃ?はにまるくんとの邂逅「挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展はにわ」東京国立博物館

          色の洪水「田名網敬一 記憶の冒険」国立新美術館

          福田平八郎と琳派を見た後に、散歩を兼ねて歩いて国立新美術館まで移動。楽しみにしていた田名網敬一展を見てきました。 事前に見かけていた通り、とにかく物量がすごい。それだけで圧倒される。 鮮やかな色どうしの組み合わせなのに、ちゃんとまとまりがあるのがすごい。 とにかくどこを見ても楽しい展示。 戦闘機などの戦争を思わせるものも潜んでいるのに、パッと見た時はかなりポップでワクワクもする。インタビューを見るとそれだけではないことはわかるんだけれど、見る側の気持ちとしては楽しいの一言

          色の洪水「田名網敬一 記憶の冒険」国立新美術館

          ピンクとブルー「福田平八郎×琳派」山種美術館

          福田平八郎没後50年ということで、春先に中之島美術館で展覧会を見てきたが、山種美術館でも開催されるということで訪問。 こちらは福田平八郎×琳派という組み合わせでの展示。図録セット券がお得なので、迷わずこちらを選択して予約。山種さんの図録は小さめなのがいい。 前に「犬派?猫派?」で来た時はかなり混雑していたので覚悟していたが、今回は想像していたよりも混んでいなかったので非常に見やすかった。 前半が福田平八郎作品、後半が琳派の作品という構成。 まずは筍が目に入ってきて、そこか

          ピンクとブルー「福田平八郎×琳派」山種美術館

          モネにひたる「モネ 睡蓮のとき」と常設展 国立西洋美術館

          日本人が大好きなモネ。毎年いくつかの展覧会が開催されている気がします。 この秋は国立西洋美術館で開催されるということで、西洋美術館に久しぶりに行きたいしということで土曜日の夜間開館に行ってきました。 10月の夜間開館日は19時以降に行くとクリアファイルがもらえると書いてあったので、10分前くらいに行ったらすでに大行列。100人くらいは並んでいたので、だいぶ前の方で配布終了。 なんとなく腑に落ちない気はしましたが、人気ぶりを考えると早めの行動が必要だったんだろうと思います。

          モネにひたる「モネ 睡蓮のとき」と常設展 国立西洋美術館

          弥勒の魅力「バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰」三井記念美術館

          東京駅周辺美術館共通券(2冊目)もそろそろ期限が迫ってきたので、三井記念美術館で開催中の「バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰」に行ってきました。 ガンダーラの仏像が好きという友人がいて、その影響を受けてこちらの展覧会へ行くことに。 過去からの弥勒信仰の流れを辿るだけではなく、タリバンのバーミヤン破壊が私が想像していた以上に酷いものだというのを確認する機会になりました。 東大仏と太陽神から始まり、アジア、日本の弥勒信仰をたどる構成。 太陽神と弥勒菩薩のつながり、弥勒信仰がどう

          弥勒の魅力「バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰」三井記念美術館

          等高線に歪む世界「Nerhol 水平線を捲る」千葉市美術館

          友人たちと千葉中央でアフタヌーンティーすることになったので、せっかく千葉中央まで行くなら千葉市美術館で面白そうなのやってるから早めに行って見てみようということで、行ってきましたNerhol。 千葉市美の企画展のNerholってなんぞや?と思っていて、日曜美術館アートシーンで紹介されているのを見て俄然興味が湧いてきたタイミングでの千葉中央だったので、これは行かなくてはと時間に余裕を持って行ったはずなのに、気がつけば待ち合わせに少し遅れるくらい楽しい展示でした。 同一の被写体

          等高線に歪む世界「Nerhol 水平線を捲る」千葉市美術館

          絢爛豪華な世界「生誕140年記念 石崎光瑤」京都文化博物館

          京都国立近代美術館でランチをした後は、京都文化博物館へ。 花鳥画が好きなので「若沖を超えろ!絢爛の花鳥画」のコピーに惹かれて楽しみにしていました。 4階と3階の2フロアでの展示で、4階のみ撮影可。 石崎光瑤のことは知らなかったので、画家だけではなく登山家としても有名というプロフィールに驚きました。 登山をするので、立山やヒマラヤでの写生帖も多く展示されています。 全体を通して大作が多い展示で、見応えがありました。インドに行った影響で熱帯の香りのする作品がいくつもあり、今

          絢爛豪華な世界「生誕140年記念 石崎光瑤」京都文化博物館

          ファッションで探す私「LOVEファッション―私を着がえるとき」京都国立近代美術館

          関西2日目は大阪から京都へ。 淀屋橋から京阪電車に揺られて三条へ向かいました。始発駅で座れたこともあって、特急の1人席で快適に過ごせました。 京都に行ったのは京都国立近代美術館「LOVEファッション―私を着がえるとき」と京都文化博物館「生誕140年記念 石崎光瑤」の2つの展覧会が目的。ついでにSHIP'S CATを見るというのもあります。 どちらの展覧会も村上隆の「もののけ京都」を見に行ったときに開催を知って、行きたいなと思っていたもの。京セラドームのチャンスを逃すまじとい

          ファッションで探す私「LOVEファッション―私を着がえるとき」京都国立近代美術館

          三都物語「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」大阪中之島美術館

          京セラドームでライブがあったので、遠征ついでにライブ当日は大阪中之島美術館、翌日は京都国立近代美術館、京都文化博物館へ行ってきました。 まずは大阪中之島美術館へ。 塩田千春展も気になっていたけれど、時間的に無理と判断して、東京で見られなかったTORIO展一本に絞りました。 行った人の感想を読むと塩田千春展も行けばよかったとは思いますが、行ったら行ったで駆け足になっただろうから今回は仕方ない。 展覧会は34のトリオで構成されていて、「コレクションのはじまり」からスタートです

          三都物語「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」大阪中之島美術館

          浮き世の楽しさ「没後300年記念 英一蝶―風流才子、浮き世を写す―」サントリー美術館

          出光美術館で展示されていた英一蝶の《四季日待図巻》を見て、サントリー美術館で英一蝶展がある!と思い出し、初めてサントリー美術館へ行ってきました。 片手におさまるほどしか行ったことがない東京ミッドタウン。毎度すんなり目的地に着けないんだよなと思ったせいか、今回もちょっと迷ってしまった。迷ったといっても少し遠回り程度なんだけど。 午前中に用事を済ませてから行ったので、腹が減ってはなんとやらで先に併設のカフェ 加賀麩不室屋でランチ。なんとなく混んでるのかなと思っていたのに、すんな

          浮き世の楽しさ「没後300年記念 英一蝶―風流才子、浮き世を写す―」サントリー美術館