**.医者と看護師、管理職とひら、正社員と応援の関係.**
**.医者と看護師.**
最近あった出来事。
看護師として患者さんをみて、
「危ない」と判断し医者に報告した。
しかし医者は「何が変わったのかわからない」と一点張り。
報告については、全否定全批判。
治療が始まるどころか、家族への連絡すら「必要ない」
結局翌日出勤すると患者様は亡くなっていた。
気付いていたのにいかすことができなかった。
悔しくて仕方なかったけど、
今まで恵まれていたことに気付いた。
**.理想の関係性.**
回診のわずかな会話とデータで判断する医者。
おそらく医療者の中で一番多くの時間を共にする看護師。
診てるもの、看てるものが違うのは当たり前だ。
だからこそ、どちらがどうではなく、
**.互いの情報を共有し、活かしあう.**
それが大事なことだとおもっている。
昔、わたしの「なんか変」を拾ってCTを撮ってくれた医者がいた。
結果患者は腸穿孔で緊急OPEとなり無事命を救うことができた。
日頃の行いをみて信用してくれていたから、
その「何か」を言語化しなくてもその医者はひろっていかしてくれた。
その時から「何か」を言語化するために猛勉強を始めた。
それがもし正しい気付きだったなら、
自分の気付きを適切に伝えることで、
誰かを救うことになるかもしれないと思ったから。
でも私はただの看護師で何もできないから
それを救う力のある人に受け入れてもらうしか救う方法がないのだ。
だからこそなるべく早くに信頼関係を形成し、
納得してもらえるデータをアセスメントを提示する必要があった。
それが、ただの看護師である私ができること。
**.気付きを活かすことが、生かすことにつながる。.**
今回のケースは、それがうまくいかなかったので
患者さんを救うことができなかった。すごく悔しかった。
でも、看護師としてできたこともあった。
**.管理職とひらの関係.**
私が今スパイ活動を行っている病院は、
施設入所や自宅退院のクッション病院。
「落ち着いたら施設に入る」をイメージしての入院。
昨日の今日でこんな状態になるなんて家族は想像していない。
だからこそ、面会にきてびっくりなんてあってはならない。
医者はわかってくれなかったけど、
師長はICの必要性を理解してくれた。
わたしが医者と話してるのを見守ってくれて
最終的にフォローもしてくれて
医者にうまく話してくれて師長が電話連絡をしてくれた。
悲しい結果になったけど、家族は冷静に見送ることができたそうだ。
「何もしてあげられなかった」わけではない。
「ここで自分ができる限りのことは、した」と思おう。
**.ひらが想いを形にできるのは管理のおかげ.**
**.管理の想いを形にできるのもまた、ひら.**
医者がワンマンな組織であればあるほど
活かしあうことが難しいと日々感じている。
私がこの病院を研究先に選んだのも、まさにといった病院だったから。
もしかしたら今回の行動は、ただ場を乱すことだったかもしれない。
でも師長が信頼してくれたからこそ、活かしてくれた。
**.管理者が立場上言えないことを形にするのはひらの仕事.**
ひらが間違っていれば、管理は「指導しておきます」と守ってくれる。
でも管理者はそうはいかない。誰も守ることができない。
だからこそ、守ってくれる管理者に危ない橋を渡らせないために
ひらとしてしっかり考えて、そして形にし続けていかなければならないと思った。
**.応援だからこそできること.**
無責任と言われたらそれまでだが、
そんなことを考えたり実践できるのも、
わたしがスパイ活動と称して行っている「応援」という働き方だからという因子が大きい。
長くそこにいなければならないスタッフは
自分を殺し、他人を傷つけ自分を守っている。
”出る杭は打たれる”
加担はせずとも、長く働くのであれば、大きな動きは難しいなあと感じる。
**.応援看護師が一番大変仕事は、スタッフの悪口の対象になり、マウンティングを受けスタッフの自尊心を満たすこと.**
何かすれば陰で噂や悪口を言われいい顔をされない。
何が正しいのかわからなくなることもある。
行動の全てをコソコソ言われ、「また何か間違ったのかな?」と思って疑心暗鬼になる。
それでも人材は必要だから応援でもなんでも募集しなければならなくて
そこにいるスタッフも応援もみんなが苦しんでる。
だからこそ、定着できる環境づくりの研究の場にここを選んだ。
加えて、へき地離島救急医療を考える上では、定着は難しいならせめて循環をと思い、山開発や町おこしなどの私業をしている。
**.自分が応援に行くうえで大事にしていること.**
それは「スタッフの心と体を休めるお手伝いをすること。」
業務で役に立てないうちは、せめて心が楽になる一言を。
業務を覚えてからは、少しでも連休をとってもらいたい。
それを実現するために
**.即興力を磨く.**
ことをこころがけてきた。
応援という働き方を選ぶ人には色々な考えやスタンスの人がいるけど、
応援看護師の在り方って確立されていないのかなと思っている。
院内の他部署応援でも、いわゆる応援ナースでも、もっと有効に使えたら楽になれるのになあと思っている。
**.不機嫌よりご機嫌で空気をコントロールする.**
それを自ら実践することで、師長から始まり、部長、そして主任と、環境づくりについて意見を聞かせてと声をかけてくれた。
今のところ研究は順調だ。
患者さんを守るには、まず看護師が健やかでなければならない。
今までスパイ活動を行ってきた組織の問題が、看護の知識技術じゃないところにあると感じている。
なので私はこの切り札に、医療以外のスコアを取り入れた評価制度の導入を提案しようと思っている。
うまくいけば、医療以外のすべての組織の人事などに活用できると思う。
**.恐怖で統率された組織。萎縮していてはいいパフォーマンスは望めない.**
**.円滑なコミュニケーションでいい仕事ができる職場づくり.**
なんとか実現できたらいいなと思っている。
**.ライスワークとライフワークの分業の実現を.**
わたしはいわゆるライフワークとして医療の道を進んできた
おそらく「意識高い系看護師」といわれる人種だと思う。
※その割には経歴ハチャメチャなのはそっとしておいてほしい
この10年で看護師の在り方が多様化してきたと肌で感じる。
「お金を稼ぐための手段としての看護師」
やはり、私たちのような看護師と考えが大きく異なる。
どこまでも極めて頑張る看護師と、
最低限でお金が欲しい看護師
どちらがいい悪いではないと思うが、
1つの「正看護師」という資格でくくるのは
もう無理があるのではないかと感じている。
実害も出ている。
※その点は別記事にしていきたいと思っている。
多数決はもうやめて、
完全に分業してしまえば
お互い心が平和なのになっていつも思っている。
研究がんばろう。