北鎌倉 Zen2.0に参加しました
大変おもしろい企画を見つけてしまったため、参加してきました。
禅Fesです。
Fes形式で寺の各一室で繰り広げられる講義や座禅、瞑想などのワークショップ。お坊さんや脳科学者、スポーツ選手の話などが聞けたりしました。尺八演奏聞いたり。
以下イベントレポートです。少々長いですがお付き合いください。
2daysだったのですが、私は後半のみ参加。
北鎌倉の奥地なので片道2時間はかかりました。開催地は建長寺というお寺。サザンが過去にライブしたことがあるとか。
すごく素敵なお寺で気持ちのよい風が吹いてました。
気の流れがすごいな・・。
一番最初のプログラムに少し遅れて参加。
脳科学者の藤野正寛さんのお話でした。
フジロックでいうとグリーンステージですね。
仏教瞑想の目的:
生きることは苦であり、苦を取り除きアップグレードしていくためのもの。
自分が「変われるもの」と捉えられるかどうかがアップグレードの鍵。
学生を対象にした実験でも「自分は変われる」と思える人の成績がぐんぐん伸びる傾向がある。
こうして苦を乗り越えていくことが成長であり、この成長の先に最大の苦である「死」が待ち受けている。この死に対処するために人生には苦が付きまとい乗り越えるよう試練がある。
死に立ち向かうために成長する(必要がある)っていうのは面白い意見でした。でも自殺しちゃう人って死よりも手前の苦を乗り越えられず、死に向かってしまうっていうのはどういうことかとは思う。
(死と対峙するってわけじゃないと思うけど)
なるべく多く見たいという思いもあり、ここで途中退場。
次は朝比奈恵温さんというお坊さんのお話へ。
宗教者会議という宗教を横断した交流、会議が行われているのだそう。
そのきっかけとなった東日本大震災の追悼の儀のお話を聞きました。
そのときの映像を見せてもらいました。この追悼の儀では神社の舞殿に
仏教僧、キリスト教牧師も上がり、追悼を捧げるという異例の儀となったそうです。この写真でも牧師さんが確認できます。
これ以降、神→仏→キリストの順でその宗教の場所において追悼がされている。
こういった宗教を超えた中で
「目的は一緒。富士山の登山道のようにそこまでの道のりがいくつかあるだけ」
こういった仲間意識と他宗教との一緒になって同じ道を進むということが大事だし、まざってよいものになるという意味でカレー作りが趣味になったんだと笑。
今回のzen2.0でもそういった「混ざりあい、新しく良いものを作る」というテーマを感じました。禅における目的を共有するヨガインストラクター、スポーツ選手、脳科学者、・・・それにより新しく刺激的なイベントができるということに感動しましたね。
次はパロマ・パベルさんのお話へ。
パロマ・パベルさんは教育家、環境心理学者、国際的なコンサルタントの肩書を持つ方です。
会場に入るとZENさんが尺八を演奏してくれていました。
自然のアイテムが置いてあって、事前に一人一個とってくださいとのこと。
日本語は話せないので同時通訳になりました。
知らない人とペアになりまして、
「自分の名前の由来と自分が好きな場所についてお互い話してください」
たまたま私とペアになった方がご近所であったことが発覚!
偶然でびっくりしました。
自分は今住んでいる場所の良さについて話しました。
この後パベルさんも自身の名前や出身地(サンディエゴ)のことについて語ってくれました。
その後、イメージのワークショップが始まりました。
人の感覚には3種類。
1. 私の物語
2. 私たちの物語
3. 世界の物語
まず、参加者全員でランダムに歩き回ります。
イメージは朝の通勤ラッシュ。
「急がなきゃ」「遅れちゃう」「どいてどいて」とただ自身の都合のみ思考しながら忙しなく歩いてくださいと指示。これが「私の物語」。
その後、ストップの掛け声とともに近くにいる人とペアになって、目を見つめあいます。相手のことを想像します。
まったく知らない人と数分目を合わせるってことが新体験すぎて、かなりドギマギしましたが、見つめあうだけで知り合ったかのような感覚に陥りました。
その後、またランダムに歩き出します。今度は周りの人たちを意識しながら道を譲り合いながら歩いていく。これが「私たちの物語」。
再度、近くにいた人と見つめあう。すべてのペアで女性になってしまった。。今回のお相手は不思議な叔母様と。
相手との共通点を探してください
自分も相手もオレンジの服を着ていたので、お互いその共通点を感じたそうw。
このお相手と今度は手を取り合ってください
今度は見ず知らずの人と手をつなぐこととなるとは・・。
目をつぶって、相手の歴史を感じます。歴史の起源は海から始まります。
私はお相手の手の感じから、その方の親と手をつないだり、子どもの背中をさすったりといった優しさのつながりを感じました。
叔母様は
「魚からカエルに変化してたわ。今はまだカエル」
って言われました。まだカエルか!進化の伸びしろがすごいな!
最初にとった自然のアイテムを交換し、相手の手首にひもを結びます。
人は根源ではつながっている。ソウルメイトの概念に近い体験だったかなと思います。知らない人との交流によってより「つながる」というイメージができたなと思いました。おもしろかったー。
叔母様とは最後に「カエルちゃん」といって去っていきました・・。
面白い方です。
この後はお昼休憩しました。
とりあえずこのお寺の周りにお店とかはないので、予約しておけばお弁当を提供してくれるシステムでした。
私は別途自分でお弁当を用意してきました。これです。
まさかの生春巻き。異文化マックスですみません!しかもかぼちゃの煮物入り。まあこれも文化の融合ということで・・・。
お昼を食べ終わり、次のイベントに参加するのにも中途半端だなーと思っていると写経体験ができるスペースが!実はここ最近体験してみたかった。
早速やってみました。とくに教えてくれる人がいるわけでなく、用紙と筆をもって好きに書けやって感じでした。
所要時間60分の用紙と20分の用紙がありました。時間的には20分でしたが、
あとで家でやろうみたいなつもりもあり60分用紙で。
結果、30分で3行しか書けませんでしたw。
でもすごくおもしろかったな。やっぱり無駄な思考をせず集中するということが瞑想とか禅と共通ですね。かつ、この書き写す文字の羅列が無意識に何かを受け取る要素もあるのかも。
夜バンド練習が入っていたので、見に行く枠としては最後になりました。
最後は前野孝司さんの「幸せと利他と平和」。
この方はもともと技術屋さんみたいでしたが、ロボットの研究をしているうちに人間のほうに興味がわいてきたんだそう。人間は幸せをどう感じるのかを科学的に研究しているようです。
時間的に最後まで聞けなかったのですが、
人の幸せは自分を愛することと他人を愛することを両立できることで感じる
だそうです。
社会の問題にかかわろうとすると幸せを感じやすい。
社会的に大きくとらえる人ほど幸せを強く感じる。その最たるは世界平和。
平和の象徴としてイマジンの歌詞を紹介していました。
国家というのは個の考え方。国家がなければ全体の考え方となり、みんなが幸せになれるのでは。
話はここまでしか聞けず、タイムオーバーで帰還したのですが、幸せが個人によらず、社会によって得られるというのはまだそこまで実感がないなと思いました。まだ大人に成りきれていないのかも・・。
イベントレポートとしては以上です。
総合的にとても面白く刺激的なイベントでした。
2daysで行きたかった!寺自体がパワースポットで芯から癒されつつ、新しい刺激ももらったいいイベントでした。
「新しい」×「人としての純粋性」
こういうテーマで事業したいし、何かを作りたいのでこのイベントにはとても勉強になりました(スタッフとしてもかかわってみたいな)
おまけ
バンドメンバーと食べたイカ。おいしかったー。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?