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認知症の予防として、身近にできることって?

こんにちは。
やまゆう(@Yuyama)です。

「運動不足や不健康に悩む人をもっと減らしたい!」
そんな夢を掲げて、理学療法士の知識や大学院で研究をしてきた経験を活かして、世界の研究論文の紹介や日々の生活での工夫案を伝えるため、note記事を書いております。
周りの方との対話の中で人生をよりよくしていきたいと思っています!宜しくお願いします✨

皆さん、お元気にお過ごしでしょうか?
私は鹿児島在住なのですが、ここ数日はとても暑くなってきています。
夕方、家に帰ってきて室内温が29℃くらい、、、。

季節の節目、皆さんも体調管理には注意されてください。

今日は、認知症についてのお話です。
認知症になるリスクとなりうるものと、その対策としてできること、について考えていきたいと思います。

世界的に権威のある学術雑誌「ランセット」より、2017年に発表されたレビュー論文(★引用文献はこちら)をもとに解説していきます。

最初に皆さんが考える、認知症になるリスクとなりうるものとして、何を思い浮かべますか?


結論からいうと、
論文の中で述べているもので、関与が最も大きかったのが「難聴」
でした。

みなさんが考えたものでしたでしょうか?

僕の中では、この結論は結構以外でした。

深掘っていきましょう!

日本の中での認知症の現状について知ろう!

認知症では、ものごとを考えたり、覚えたり、計画立てて行動したりする、認知機能が低下します。この影響により、日常生活に支障が生じてしまう状態です。

認知症にもいくつかの種類があるのですが、その中でも、「アルツハイマー型認知症」が一番多いです。脳の神経に変化が起きて、縮んでしまう病気です。

日本においては、2020年時点で65歳以上の認知症の人の数は、約600万人と推計されています。

これが、2025年には、約700万人に増加することが予測されています。
右肩上がりなのですね。

参考にした資料はこちら


このように、認知症が発症する人も高齢化とともに、徐々に増えてきており、誰しもが将来、なり得る状態なのですね。

であれば、予防できることに越したことはありませんね。

認知症になるリスクとなりうるもの


危険因子(リスクファクター)について、簡単に説明すると、
「病気の発生を高める可能性のあるもの」ということになります。

認知症は複数の危険因子があると言われています。

遺伝的なもの、生活習慣病、喫煙、、、。

こういった要素の中で、何が関与している割合として高いか?
過去の研究をまとめて、結論を出している論文がありますので、その内容を紹介します。

2017年にイギリスやイスラエル、アメリカの研究グループが発表したレビュー論文(★引用文献はこちら)です。

タイトルは日本語訳で「認知症の予防・介入・ケア」です。
中身を見ていきましょう!

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こちらの論文において、多くの過去の研究結果をまとめたところ、下記のような結論に至っております。

認知症の危険因子として、世代ごと分けています。その内容は下記の通りでした。

45〜65歳の中年期において (関与している割合)
第1位:難聴    (9.1%)
第2位:高血圧     (2.0%)
65歳以上の高齢期において (関与している割合)
第1位:喫煙    (5.5%)
第2位:うつ      (4.0%)
第3位:運動不足 (2.6%)
第2位:社会的孤立(2.3%)

上記の世代は、その年齢時点での危険因子です。

でしたら、時期を意識して予防できるものは、していくということはしていくべきかもしれません。

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予防のために身近にできることについて、考えてみませんか?


中年期の危険因子として「難聴」が挙がっていますね。
しかも、認知症に関与している割合が、列挙された項目のうちで1番高いのです。

実は30歳代以降に聴力が徐々に低下していき、「難聴」は50歳代くらいから現れやすくなるようです。
個人差もあるとは思いますが、「難聴」が生じた際には適切な治療を行うことで、「認知症」の予防に繋がるかもしれませんね。

「難聴」の予防や治療のために意識できること ↓

①ヘッドホンの音量や使用時間を長くしない!
②「難聴」が生じた際には、「補聴器」の使用を検討する!

↑②については、もちろん耳鼻科などの診察をしたうえで、必要に応じて検討という形になるかと思います。
とはいえ、今回の論文内容のように、「難聴」が認知症につながる可能性が予め認識していたら、早めの対応もできるかもしれませんね!

ちなみに、イギリスの研究チームが2018年に発表した研究では下記の結果出会ったことを報告しています(★引用文献はこちら)。

補聴器を新規で使用した人を2年間確認すると、
加齢による記憶の悪化が緩やかになっていた!

こういった情報を知っていると、自身だけではなく、家族などの身の周りの人にも気を配ることもできるかと思います。

「最近、お母さんは耳が聴こえづらいみたいだから、耳鼻科を勧めてみようかな?」
「認知症にもつながる可能性があるし、補聴器を使うことについて、お医者さんに確認してみよう!」

という感じですかね。


続いては、「運動不足」について見てみましょう!

運動については、僕のnoteのテーマにもなっています。

今回の研究論文では、「運動不足」の認知症の危険因子として、高齢期において、関与している割合は2.6%で第3位でした。

ここでも、やはり、運動の必要性を確認することができますね。

しかも、高齢期における、第2位は「うつ」です。

適度な運動は「うつ」に対しても良い影響があることは、いくつかの研究で言われています。

こういった情報を知ると、運動するきっかけにもつながりますね!

僕も日々勉強しながら、より良い人生を送るために、日々できることを行動として移していくように意識しています。

なので、運動も定期的にしています。

皆さんもご一緒に、健康や、その後の人生について、考える機会になりましたら幸いです。

それでは、最後までご覧頂きましてありがとうございました。

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コメントもお待ちしております。

やまゆうでした。

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