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【今でしょ!note#81】 移動距離は成長に比例する

いかがお過ごしでしょうか。林でございます。

今日は「移動距離は成長に比例する」というテーマです。
この言葉、聞いたことある人も多いかもしれません。

どなたがはじめに言い始めた言葉なのかはよく分かりませんが、入山章栄さんの「世界標準の経営理論」の中では、「イノベーションに必要なのは、知の探索と深化である」としており、「知の探索」=新しい発想力は、移動距離に比例する、と解説されています。

企業や自治体といった組織単位でのイノベーションもそうなのですが、やはり私は移動距離は個人の成長に最も影響すると考えています。
今日は、自身の経験をもとに、どんどん移動しましょう!という話をします。


自身の移動経験

私の場合、北陸の地方で生まれ、高校を卒業するまでの18年間は地方で暮らし、関西の大学に4年間通い、迷ったあげく就職で東京に出てきました。
東京での仕事は、はじめの4年間は国内向けの仕事をしていましたが、途中で愛媛県で数ヶ月働き、その後また東京に戻り、その後10年ほどは、海外の仕事をしてきました。

海外の仕事では、東南アジアの国々(タイ、ミャンマー、インドネシア、フィリピン、シンガポール、マレーシアなど)を多く訪問することができ、それぞれの国の人たちと話し、それぞれの街並みを見ながら20代〜30代前半を過ごせたのは、本当に大きな財産です。

東南アジア以外にも、アメリカ、スイス、ドイツ、サウジアラビアなど、仕事でいろんな場所に行かせてもらい、先方の要人に英語でプレゼンし議論する機会を多く持たせてもらいました。

自身の人生における価値観形成において、この経験はかなり活きていると感じます。
これらの経験から得たものは、やはり真実は現場にあり、会議室で机上で物事を考えていても、何かやった気になるだけで、何も物事は進まないという当たり前の実感です。

現在は、国内の仕事がメインではありますが、プライベートでは3月にオーストラリアに2週間行く予定にしていますし、国内でも月に1度は自分を色々な場所に移動させることを意識しています。

こちらの記事でも紹介していますが、日本人一人当たりの平均国内宿泊旅行回数は1.2回、日帰り旅行回数は1.1回、一人当たり宿泊数は1.9泊です。

移動する意思と計画を持たないと何となく時間が過ぎてしまい、平均に収まってしまうので、積極的に「移動」を設計するようにしています。

「頼むから帰ってきてくれ」と言われるまで外に行け

これは、以前の上司に言われた言葉です。

「仕事」とは、本来オフィスで行うものではない。足を使っていろんなところに行き、人と話し、自分の目で現場を見て、物事を動かすことである。

本当にその通りです。

1日中机に座って、資料作って終わるだけの日は、「今日は全然仕事してない」と感じています。

自身の経験を振り返ると、海外の仕事をしていた時には、月の半分は日本以外にいて、年間で飛行機60回は乗っていました。
現場でお客さんと会話して物事を決めて、会話したイメージを飛行機の中や空港のラウンジで資料に書いて、また足を運んでぶつけてイメージ合うか確認する、みたいな仕事のスタイルでした。

その後、コロナをきっかけに国内仕事がメインになってからも、物理的な移動回数は相対的には減りましたが、それでも地方を含め足を運ぶことを意識しています。
そこには、東京に住んでいても分からない世界があり、価値観があります。

東京と地方の良し悪しの話というより、私は移動そのものが好きで、それぞれ違う時間の流れ方と価値観があるということに気付く環境に身を置くことが重要だと考えています。

移動に投資した時に、人は成長する

西野亮廣さんが2年前にブログで書かれていたことが非常に印象的でした。

西野さんが後輩社員と飲んでいた時に、後輩に「移動距離がバグっている奴が勝つ」という話をしたら、その後輩は「分かりました!」と言って次の日には金沢に飛んで、そこで得たことを事業の一つに落とし込んでいた、という話です。

特に、オンラインコミュニケーションが当たり前になった今、オンラインで済ませられることも多くなりました。
オフライン・オンラインは目的に応じて上手く使い分けるのが大切ですが、何か新しいことを得たり、自分主導で物事を動かしたい時には、やはり物理的に移動して、そこでしか得られないニュアンスや本音という「本物の情報」を得ることが重要です。

多分、「本物の情報」の価値について、頭ではみんな分かっています。
しかし、移動に投資する前は、本当に移動することで何かリターンがあるのかなんて誰も分かりません。
そのため、「何かを得られる確証はないから、わざわざ時間とお金をかけてまで移動しない」という選択肢を取ってしまう人も多いのだと思います。
だからこそ、「移動することに価値がある」のです

投資の原理原則は、大きなリターンを得ようと思ったら、みんなが投資していないところに投資することですよね。
みんながやっていることには価値はなく、みんながやらないことこそ、やった人だけが得られる真の果実がある。当たり前の話です。

これまでの人生で、何を得られた、何かを動かした、何かを作り上げた、と感じられる瞬間は、決まって全て自分で移動に投資して、足を運んだ時でした。

本を読むことも大事なのですが、それだけでは物事を前に進めることはできません。
年齢が上がれば上がるほど、移動が億劫になってきます。
わざわざ自分にストレスをかけて遠くに行かなくても、日々の生活を成立させることは可能だからです。

「移動」して、自分を普段とは違う環境に無理やり置くことは、最も価値のある投資行動の一つです。
今年も、しっかり移動して、色んなものを見て、触れて、形にしていきたいと思います!

それでは、今日もよい1日をお過ごしください。
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