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【今でしょ!note#116】素直さと謙虚さが成長上昇気流を作る

いかがお過ごしでしょうか。林でございます。

今日は、私がこれまで見てきた世界の中で、どういう人が伸びて、どういう人は伸びずに頭打ちに合っているか、自分なりの考察を書いていきます。
自戒も込めて、「素直さ」と「謙虚さ」を一生持ち続けないと、そこで成長は止まるし、誰も助けてくれなくなると思っているので、その話をつらつらと。

成長するのに最も大事なマインドセット

周囲からの助けがないと成長できない

なぜ人が成長するのに「素直さ」と「謙虚さ」が最も大事なのかというと、周りの人が「教えてあげたい」「助けてあげたい」と思えるかどうかが、ここにかかっているからです。

「愛され力」という言い方がいいのか分かりませんが、99%以上の天才でない人の生存戦略として、「素直さ」と「謙虚さ」を武器にして、周囲の人から教えてもらったり、チャンスをもらうことが、その人の人生の選択肢を大きく広げることに繋がると実感してきました。

自分の原体験をいくつか紹介しますと、まずは大学3年の時に、全国1,000人が参加する英語のディスカッション競技で全国優勝した経験です。
英語が特段得意というわけでもなく、地頭も良くない自分が優勝できたのは、全国大会当日のパフォーマンスが高かったということよりむしろ、その大会に挑むまでの日々の過ごし方に理由があると感じています。

私の場合、大学に入って、最初はサッカーサークルに入ったりしていたこともあり、英語のディスカッション競技への参加も最も遅れて入りました。
当然、英語が得意な人、自分より頭の回転が速い人はわんさかといましたが、まずは毎週末に別の大学の人と社会課題に対して意見交換すること自体を楽しんでいました。

そのうちに、自分も能力を上げて、後輩を含めたより多くの人にその楽しさを伝えたりしていい影響を与えられるようになりたいと思ったんですね。
そこで、それぞれの大学に、その活動に熱を入れていて、能力が高い人がいましたから、「まずは教わるのみ!」と考えて、週末の大会でお会いする先輩には、とにかくその人の知見を吸い取ってやろう!という意気込みで、自分が納得するまで、とにかく質問して意見交換しました。

そのうちに、周囲も「こいつ頑張ってるな」となり、先輩から別のいい先輩と繋いでもらったり、他大学で同じように頑張っている同学年の人たちと意見交換する場をアレンジしてくれたりと、良い成長のスパイラルに入るようにお膳立てしてくれたのです。

自分も、やはり同じように力を入れて熱量高く頑張っている人たちとの会話は学びも多く面白いですから、よりその活動自体が楽しくなっていき、さらに成長の速度を上げていけるという「成長の上昇気流」にうまく乗っていくことができました。
そのうちに当然英語で議論することのスキルも上がっていきますし、何より沢山の実践を通じて「こいつはなかなかやるやつ」と周囲に認知されていきますから、自分の実力以上の評価を得ていくことに繋がったのです。
結果として、西日本予選、全国大会と1位通過となったのですが、明らかにこの日々の信頼感の蓄積による差というか、「普段頑張ってるし上げてやるか」みたいな効力が評価に加わったのを感じています。張本人が感じていることなので、間違いないです。

仕事をし出してからも「成長の上昇気流」に乗ることは意識していて、そのために「素直さ」と「謙虚さ」を常に忘れてはいけない、というのは、とても意識していました。
IT系の会社に入社して、作るシステム仕様についても、当然私より詳しい人が沢山いましたが、何らかお客さん向けの資料を作ったり、社内説明を自分で担当して小さな信頼と実績を積み重ねていくためには、当たり前ですが周囲から教えてもらわないといけません。

当時、仕事はかなり忙しく、先輩たちも誰かに教える時間などほぼありませんでした。そして、仕事内容に詳しい人は、漏れなく職人気質のかなり癖の強い先輩ばかりだったので、この人たちに「可愛がってもらう」ことが、自分の唯一の生存戦略でした。

そこで「分からないので教えてください!」と毎日頭を下げにいきました。
仕事内容に詳しい先輩たちは喫煙所で仕事の議論をしていることが多かったので、私はタバコは吸わないのに、最新議論に触れておきたいという理由だけで、先輩たちが喫煙所に移動するのを見ると、毎日付いていき、横で話を聞いていました。

そうしているうちに、徐々に仕事を教えてもらえて、困った時に助けてくれるようになったのです。

歳を取るほど易きに向かう

成長には、常に一定の負荷を自分にかけることを伴います。
そして、30代、40代と歳を重ねていくうちに、仕事の経験年数は積み上がり、年功序列的に多少役職が上がったりしますから、「悪い意味で手を抜くこと」を覚えてしまいます。

期限までにできない時の言い訳、面倒臭いことを回避することの言い訳ばかりが上手くなっていき、周囲もそういう人が面倒臭いから、あまり指摘をしなくなり、成長に必要な負荷をかけなくても「ある程度何とかできる」ようになってしまいます。

でも、これって正しく茹でガエル状態で、成長が止まっているどころか、環境が変わるに連れて求められるものも変わってくるので、劣化一直線、「使えないオッサン」確定なのです。

「素直さ」と「謙虚さ」がある人は、常に自分に満足しません。
ポジティブに、もっと知りたい、もっと楽しみたい、という気持ちを源泉にして、常に新しい世界に飛び込み、若い人からも「知らないから教えて」と積極的に学ぼうとします。

以前、「評価経済社会」への転換期にあることを記事にしましたが、新しい行動変容がうまれる時には、その前に必ず「価値観の変化」があります。

そして、今後の世の中の社会の変化を掴むには、若い人から学ばせてもらうしかなく、「素直さ」と「謙虚さ」がない人にそれができないのは、もはや説明不要でしょう。

年齢が上がり、役職が上がることの最も怖いことは「叱ってくれる人がいなくなること」、「小手先での物事のごまかし方がうまくなること」です。

でも、当然ながらそれが分かる人には分かるものだし、若い人から一緒に仕事したい、と選んでもらえなくなることが、最大のリスクです。

若い人よりも自分に向けたメッセージ

「素直さ」と「謙虚さ」を大事にしよう!は、もちろん若い人が周囲に可愛がってもらって、成長してどんどん出来ることを増やして楽しくしていく過程において必要なことです。

このスタンスなくして、人が伸びることはあり得ないとまで確信しています。
(ある程度のところまでは地頭の良さで何とかできるが、そこで止まる)

でも、このメッセージを真に受け取り、自分を律していく必要性がよりあるのは、自分と同じ、あるいは少し上の世代の30〜40代の人です。

一定の仕事での実績や評価を得た経験がある人が、そこで「素直さ」と「謙虚さ」を見失ってしまうのか。それとも、そこで今一度、褌を締め直して意識的に持ち続けられるか。

若いときに一度のれた「成長上昇気流」も、色々自分に理由を付けていると、すぐに転落していきます。
自分より若い見込みのある人たちのために気流を作ってお膳立てしていくのも自分たち世代の責務です。

それでは、今日もよい1日をお過ごしください。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!

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