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【28】「インタビュー記事」はなぜ、呆れるほど読まれないのか。

とタイトルで言っていてなんですが、最近は気軽にインタビューに応じている安達です。


さて、オウンドメディアを運営するときに、コンテンツの企画としてよく上がってくるのがインタビュー記事です。

例えば先日、某メディアの方から
「安達さん、◯◯さんへのインタビュー記事ってどうですかね?業界では有名なんですが」という相談を受けました。

「なんでインタビュー記事なんですか?」と聞いたところ、
「自分たちでコンテンツを生み出すのは厳しいが、面白い人に話を聞けば、コンテンツを量産できるから」という回答がありました。


ま、結論から言いますと、「やりたいならどうぞ」なのですが、目的が「手っ取り早くビューがほしい」であれば、よほどの有名人でなければ、目的は果たせないと思います。


インタビュー記事でも、ある程度ビューが取れるのは
・インタビューを受ける人が、フォロワーを数万人程度持っている
・関係者/専門家による暴露話・裏話である
の2つの場合のみです。

なお、予想ビュー数は、インタビューを受ける方のフォロワー数×5%〜10%程度に落ち着くことが多く、例えばフォロワー数20万人のインフルエンサーを起用した場合には最大で2万PV程度を見込むことができます。

なお、暴露話や裏話の場合は、半ば「炎上」覚悟で記事を出すことになりますので、ビュー数の上限はもっと大きいです。
まあ要するに「スクープ」ってやつです。

それ以外の「インタビュー記事」は、まあ、読まれません。


「インタビュー記事」はなぜ読まれないか。

ではなぜ「インタビュー記事」は読まれないのか。
それは2つの理由があります。

1つ目は単純です。「読むのが面倒」だからです。例えば、こんなやつです。

メッチャクチャ読まれている記事だったらすみません。でも、多分読まれていないでしょう。

この記事がタイムラインに流れてきて、ぱっと見た瞬間ほとんどの人が思うのは「誰だよ……。」です。
基本的に自分の知らない人のインタビューに興味を持つほど、みんな暇ではないので、「インタビュー」というタイトルを見た瞬間、「開くのが面倒だな」と、すっと流します。


もう一つは、インタビュー記事は「主張を理解するのに時間がかかる」という点です。

ツイートのリンク先に飛ぶとわかりますが、通常の記事と異なりインタビューは「会話」で進むので、結論を知るのに時間がかかります。
そうすると、記事の途中で「面倒だな」と読者は感じてしまい、読むのをやめてしまいます。

要するに、インタビュー記事は情報密度が低いので、「読むのが面倒」なのです。


もしどうしても「インタビュー記事を載せたい」ということであれば、
1.記事のタイトルに「インタビュー」と入れない
2.会話にしない
という2つの条件だけは満たしていただくと、多少でもビューを上げることができます。

そろそろ3月で、採用サイトを開設した会社も多いと思いますが、そのコンテンツに「インタビュー」というタイトルを付けている会社さん、多いのではないでしょうか。

やめたほうが良いです。ほとんどの人は社長に興味はなく、「社長インタビュー」とタイトルにつけても、読まれません。
タイトルは、「この記事を読むと得られるもの」を書いておくべきです。


以上が1つ目の理由でした。
さて、「インタビュー記事が読まれない理由」はもう一つあります。
これも多くの編集や製作者がやってしまいがちな話ですが、かなり注意が必要です。それは……

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