Yuya Mukaihara | MS, ATC, CSCS, NSCA-CPT

マイナーリーグアスレティックトレーナー | Los Angeles Dodgers |…

Yuya Mukaihara | MS, ATC, CSCS, NSCA-CPT

マイナーリーグアスレティックトレーナー | Los Angeles Dodgers | お互いの成長を考えるサーバントリーダーであること、Growth mindを胸に学びを続けること、有益な情報を発信すること。前にやっていたウェブサイトは閉めました。

最近の記事

臀部の活性にはどんなエクササイズが良いのか?

臀部はとても大事ですよね。 Glute activation(臀部の活性)やHip stability(股関節の安定)など長年言われています。 股関節の伸展は走る、飛ぶ、投げるなど必要な動きとなっていて、投げるなどの回旋運動だと、そこに外旋も加わったりしますね。大臀筋の機能となっています。 また、大臀筋やハムストリングなどのパワーハウスと言われる筋群が筋力発揮されるためには骨盤が安定していないと、上記の筋群も安定機能として働いてしまうでしょう。氷やベッドの上に立ってみる

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    • 高校野球の活動時間が長いと肩肘の怪我も増えるのか?

      結論から言うと増えることが予想されるでしょう。 長時間練習や先発投手の酷使で有名な日本の高校野球ですが、こういった問いには、まず定義をはっきりすることが大切だと思います。 活動時間とは何を含むのか?含まないのか? 肩肘の怪我とは何を指すのか? どの程度の増加傾向を怪我の増加と呼べるのか? などなど。 そこで有効なのが論文を探して読むことでないでしょうか?なぜなら、研究の際にそれらの定義を述べたり、統計学を使って線引きをするからですね。 またこのトピックで皆さんが知りたい

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      • ウェイテッドボールスローの急性的影響について

        今回の文献では、ウェイテッドボールスローの急性的影響について調べています。近年有名になっていて、NPBでも取り入れている選手もいるようですし、SNSでもよく投稿されるのを見るので、ちょっとやってみようとなる方もいらっしゃるのではないでしょうか? この文献の著者さんたちは、過去に6週間のウェイテッドボールプログラムの効果について調べていますが、今回のような急性的な影響に関しては今まで研究はされてなかったようなので、新しい切り口でいい情報だと思います。 研究デザイン16名の高

        • 体幹エクササイズプログレッションまとめ

          体幹安定の獲得や向上のため色々エクササイズがあると思いますが、野球選手を診てきたなかで基礎となる矢状面上のプログレッションをまとめてみました。 アイデアを考えているうちに24種類のエクササイズになり、収録と編集、記述などで2日間ほどかかりました!動画は約5分ほどにまとめ、また各エクササイズの説明はPDFファイルに記入してあります。 ご興味ある方は下のリンクからどうぞ! 今回は短く以上です!

        臀部の活性にはどんなエクササイズが良いのか?

          腰・骨盤部の安定と上肢のケガ

          初めて2日続けて書いています。 今回はPublishホヤホヤの論文でabstractしかアクセスできてないため、こちらしか読めてませんが、そこで分かったこと、私の見解を書いていきます。 よく体幹の安定は大事だ!と言われていて、現場でも胸郭と骨盤のアライメント(hyperlordosis、反り腰)になっていないか、腹圧がしっかりコントロールできて動けているか、など周りでもアプローチしています。 この研究では腰・骨盤部の安定が低いと慢性的な上肢のケガをしやすいのか、という現

          腰・骨盤部の安定と上肢のケガ

          UCLはどのようにシーズン⇄オフのストレスの変化に適応するのか?

          コロナ禍により、ウィンターミーティングでのチームドクター/スポーツメディシンのContinuous Educationがzoomで行われて、日本時間夜中でしたが、受講しました。 そこでプレゼンされた1つがこのUCLの短期的なアダプテーションについて。エンジェルスAAA, チームドクターのDr. Chalmers, MD氏がされました。 骨組織のアダプテーションに関しては、投球側の上腕骨の太さや後捻(Humeral Retroversion)など言われてきてました。それらは

          UCLはどのようにシーズン⇄オフのストレスの変化に適応するのか?

          これからもっと増えるはず。 トミージョン手術に変わる新たな手術とリハビリ 2

          2020年も後わずか。今年はいかがでしたか?来年はどういった年にしていきたいですか? さっそく前回の続きですが、今回はUCL repair with internal brace術後のリハビリのフェーズについてのまとめと翻訳で、リファレンスは前回と同じ文献です。 まずは簡単にですが、この文献に記載されているフェーズは以下のようになっています。 Phase 1: 〜7日間 Phase 2: 術後2週目〜5週目 Phase 3: 術後6週目〜8週目 Phase 4: 術後9

          これからもっと増えるはず。 トミージョン手術に変わる新たな手術とリハビリ 2

          これからもっと増えるはず。 トミージョン手術に変わる新たな手術とリハビリ 1

          こんにちは。今回はMLBでここ数年徐々に増えていて、これからもっと増えるだろうUCL repair with internal braceというトミージョン手術に変わると期待されている術式とそのリハビリについて書かれた論文の内容を翻訳・紹介していきます。 *この記事は2回に分けて書いていきます。 私のようにトレーナー業をされている方はご存知だと思いますが、UCLいうのは尺側側副靭帯のことで、親指の付け根や肘の関節を安定させる軟部組織ですが、この記事では肘の尺側側副靭帯のこ

          これからもっと増えるはず。 トミージョン手術に変わる新たな手術とリハビリ 1

          野球 遠投シリーズ5 Alan Jaegerさんの視点と意見

          こんにちは! 遠投に関して選手に聞いているなかで、ご縁があってAlan Jaegerさんに直接お話を伺うことができました。今回はAlanさんの視点と意見ついて書いていきます。 Alan Jaegerさんとは誰なのか? Alan Jaegerは、アスリートが試合で成功するためには、身体的スキルとメンタルスキルの両方を発達させる必要があるという原則に基づいてJaegerSportsを設立しました。 1991年以来、パーソナルトレーナー兼コンサルタントとして、2002年のサイヤン

          野球 遠投シリーズ5 Alan Jaegerさんの視点と意見

          息抜き 嵐山のあさ

          今までは仕事関係のことばかり書いてきましたが、今回はまったく関係ない日記のです。笑  最近、所属球団がナショナルリーグを優勝してワールドシリーズ出場を決めました!!マイナーでみてた選手が大舞台で活躍するのは心の底から嬉しいですね。 さて今日の日本時間朝の9時過ぎからWS1試合目があったので、それに間に合うように早起きして嵐山まで自転車で行ってきました。 着いた時は人はまばらにいたくらいでした。それでも10人弱、渡月橋のそばで写真撮ってた方々がいましたね。いいポジションを

          野球 遠投シリーズ4 私が見てきたもの・私の意見

          遠投シリーズ3の続きです。今回は私がマイナーリーグで見てきたものと個人的な意見を書いていきます。 つづき前回の遠投シリーズ3では選手・コーチ計4名からの返答だけでしたが、他にも遠投をしている投手は多くいます。 共通して言えることは毎日はしないこと、arcとpull downを分けること、その日の腕の調子で距離は変動すること、距離には個人差があっていいこと、ベースをつくること。 コーチからルーティンをつくっていった、とありました。これはとても大事で、若い時から自分にとって

          野球 遠投シリーズ4 私が見てきたもの・私の意見

          野球 遠投シリーズ3 選手・コーチの経験と意見

          10月はじめに遠投をテーマに記事を書いてきました。まだそちらを読んでない方は下記へどうぞ。今回はそのつづきになります。 このように前回は遠投関係の論文をまとめました。 この記事では”経験”の部分を選手、コーチに聞いたこと、意見を書いていきます。私が見てきたものと意見については遠投シリーズ4に書いていきます。 日本では”肩が強い”とか”肩をつくる”なんて表現しますが、アメリカではstrong armとかbuild arm strengthといって”強い腕”や”腕の強くする

          野球 遠投シリーズ3 選手・コーチの経験と意見

          対人関係 リーダーシップって意外と身近

          前回の伝えた選手やコーチの遠投に関しての意見のまとめは、まだ情報を集めているので先延ばしです。今回はたまたまたどり着いたブログの内容をもとに心理学やリーダーシップの内容にしました。 ブラックやホワイトで表現されたりする職場環境や会社ですが、いろんな上司、同僚、部下の方がいるのではないでしょうか。 組織に勤めている者として、健康面のサポートをリードする者として、個人的にとても大事な部分だと思っています。”Highly functioning team”と周りでよく耳にするん

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          野球 遠投シリーズ2 英文論文まとめ つづき

          さっそくですが、前回の続きを書いていきます。 (Updated Oct/4/2020 I added English after Japanese for English readers) 3. 肘の負荷と球速、投手間の信頼性高校・大学ピッチャー60人を対象にした遠投の論文です。27m、36m、 45m、 54m、マウンドから全力投球時、それぞれで肘の負荷と球速を計り、どんな違いがあるのかを探ったものです。 Motusスリーブを使い、他にも測っています。重要なところは、こ

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          野球 遠投シリーズ1 英文論文まとめ

          昨日遠投に関してツイートを見たので、論文を4つ調べて記事にまとめてみました。思ったより長くなったので、記事を2つに分けました。 肘の負荷というワードがよく出てきますが、分かりやすいかなとそうしました。肘の内反トルクのことです。 (Updated Oct/4/2020, I added english after Japanse for english readers) 1. それぞれが思う”遠投”の定義にはズレがある?この論文はメジャーリーグ5球団のピッチャー、ピッチン

          野球 遠投シリーズ1 英文論文まとめ