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化粧品研究開発職の魅力・醍醐味

こんにちは!
加藤裕也です!

化粧品など日用品メーカーの研究開発職は、一体どんな仕事をしているのか、あまり知られていないと思います。

かくいう僕も、約9年間化粧品の研究開発職として従事していましたが、就職する前はあまりイメージ出来ていませんでした。

本日は、【化粧品研究開発職の魅力・醍醐味】について書きたいと思います。

化粧品研究開発職は大人気な職業

理系の研究職として、化粧品メーカーの研究開発職はかなりの人気がある職業です。

特に、資生堂さん、花王・カネボウ化粧品さん、コーセーさん、ポーラさん、オルビスさん、ファンケルさんなど、国内売上上位の化粧品メーカーは応募が殺到します。

工学部(化学系)、理学部、農学部に加え、薬学部出身の方々も応募があり、いわゆる花形と呼ばれる仕事です。

僕は、上記全てのメーカーさんにエントリーしましたが、エントリーシートを通過したのは、資生堂さん、カネボウ化粧品さん、ファンケルさんのみでした。

その中で最終面接まで進んだのは、ファンケルさんのみですが、倍率は約400倍で、かなりの難関となります。(僕の年次は、800名応募中、採用は2名のみ)

化粧品研究開発職の仕事内容を知るためには?

無事に就職が決まった僕ですが、化粧品の研究開発職について、予め詳細を知りたいと思い、インターネットや一般の市販本を探しましたが、有益な情報は得られませんでした。

そもそも、化粧品という学問は、かなり特殊で、化学と物理と薬学など他分野の学問が合わさって成立しています。

一部、大学で化粧品に特化した学問が学べる大学もありますが、やはり基礎・基本しか習得できません。

【化粧品論】という化粧品研究開発者向けの学問書も図書館で借りれますが、内容は当然基礎ばかりです。

化粧品の研究開発職は、就職してからしか、基本は仕事内容が分からないのです。(現役やOBの方からお話を伺うことは可能)

化粧品研究開発職の仕事内容

僕が取り組んでいた仕事内容を一部ご紹介します。

・化粧品の処方開発(料理でいうところの、レシピ考案と料理実践)
・化粧品の評価(使用感や機能性)
・化粧品の技術開発(プロダクトアウトのための種作り)
・OEM開発の連携(書類整備など)
・生産立会い(自社もしくはOEM工場)
・薬事や海外販売関連
・原料や成分調査
・学会参加・発表
・社内打ち合わせ(主に商品企画)

これ以外にも、細かい仕事が沢山あります。(充実してますね!)

社会人1-2年目は、仕事が好きすぎて、平日は終電まで仕事し、土日もできるかぎり出社して、仕事に没頭していました。

化粧品研究開発職の魅力・醍醐味

僕は、今は携わっていませんが、化粧品研究開発職という仕事が大好きです。

専門職に当たることもあり、正に【プロ】の世界、職人の世界です。

社会人1年目から、社外の10年プレイヤーと真っ向勝負でコンペを経験させていただき、のめり込んでいきました。

スキル、テクニック、能力、経験などが大切な要素なのですが、最後は、【センス】で勝負が決まります。

センスとは曖昧な表現ですが、処方(レシピ)を考えるとき、各原料の特徴を把握した上で、組み合わせや工程をイメージして仮説を立てるのですが、センスがある人は、最初から、目標とする化粧品に近い成果物を生み出せます。

化粧品は、どこまで行っても終わりはなく、日々進化し続けていますが、その理由は、「日本人が化粧品に対して世界一厳しいから」と言われています。

消費者の要望があるからこそ、それに何とか答えようと化粧品メーカーがイノベーションを起こすべく、日夜研究開発に励んでいます。

この構図が、日本の化粧品の技術レベルがずっと世界一であり続けている理由なのです。

僕は、現在は研究職からは離れて、化粧品コンサルタントとして化粧品に携わっていますが、化粧品は本当に奥深く魅力的な分野です。

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