チームを失いかけた僕が、チームを構築しなおせた理由

こんにちは雄哉です。


■この記事を読んでわかること

・引き継いだチームを構築するためには
・引っ張るリーダーと支えるリーダーを使い分ける方法
・メンバーの動きがやはり大切であるということ

ここで少し僕のチームの特徴を述べておきます。
僕の所属していたチームは一般的に見たらかなり特殊な部類に入るのではないかなと思います。その理由は「理念や目的が毎年変わる」という点です。前にもリーダーに関する記事で理念の大切さやその役割のことに関しては少しだけ説明したことがありますが、理念や目的が変わるということは毎年軸が変わるということです。つまりこれは、毎年チームを作り直すということとほぼ同等と考えてよいと思われます。よさこい界隈でいうと”学生チーム”という部類に入るのですが、こういったチームはどこも目的が一貫しないことによってチームがまとまらないなどといった悩みを抱えていることが多いのが特徴的です。その中でも実績を残せているチームさんは当然いらっしゃいますが、そういったチームはその軸が代々しっかりしているのだと思います。

■チームを失うまで

さて、前置きが長くなってしまいましたがここからが本題です。なぜ僕はチームを失いかけるほどの大失態を犯してしまったかを説明していこうと思います。

過去の記事でも話しましたが、僕のリーダー像は以下の特徴がある人でした。

・誰よりもしっかりしている
・才能がある(天才肌だとか)
・いつも周りのことを考えている
・技術的に優れている
・いつもチームの中心にいる

(過去の記事に詳細を記してありますのでぜひそちらもご覧いただけると嬉しいです)

【過去の記事】勘違いしやすい、リーダーの特性2種類

そんな僕は当時バカみたいな勘違いをしていたのですが、それは

リーダーになれば自然とそうなる

ということでした。ほかにも”頑張ればついてきてくれる”と思っていたことですかね。一番大事なことに気づいていなかったのだと思います。
つまり僕がやってしまった失態は、
『最初から先頭に立つ』ということをしてしまったのですね。んー、なんて愚かなんでしょうか笑
僕の代は投票で決まったのですが、投票してもらえただけでトップだと思っていたのでしょうね笑
あるメンバーにこういわれました。

「俺はお前に投票してない」

まあ当然当時は「はあ?」って思っていただけでしたが、僕をリーダーだと思いたくない人もいてその人たちに寄り添うことだとか、リーダーとしての根本的な部分、「信頼を築く」ことをすっ飛ばしてしまったのですね。
そして結果的にどうなったかというと、みなさんもうお判りだと思いますが
ほぼほぼ壊滅しました。笑
唯一救われていたのは、その状況をメンバーが気付かせてくれたという点です。言われることはショックでしたが、チームを失いたくないという思いがなければわざわざ助言をくれることすらないと思うので、その点で救われました。まあそれでもやはり以下のような状況になります笑

・メンバー → モチベない
・リーダー → 信用ない
・理念 → もとからない

まあ最悪の状態になりましたね。すべての信頼を失った瞬間ほど生きる意味を失うというか、自分の存在価値を失った気持になることはないと思います。代替わりして、僕がリーダーになって早々の出来事でした。終わったと思いました笑

■再構築できた仮定

◇気持ちの整理
まあ普通だったらこんなチーム抜けるのが早いと思いますが、何人かのメンバーから受けた言葉が刺さって何とか残れるようになりました。
まず意識したことは、『今のこの状況を乗り越えれば絶対に大きくなれる』と考えたことです。大きな挫折ほど乗り越えた瞬間人間的に大きく成長できることは、過去の挫折での経験もあり身にしみて感じることができていました。だから今回も何とかあきらめずにいられたというのが大きかったです。

◇具体的な行動
まずリーダーとして求められていることは何なのかということをしっかり考えました。組織というものはリーダーとメンバーの需要と供給が一致することが一つ大切なことであるといえます。お互いの利害が一致するということになりますかね。そこで僕はメンバーの需要を考えるようにし、チームに自分の存在価値を自分で見つける努力をしました。そこでやっと組織を構築するためにまず第一にやらなければいけない行動に気づけたということになります。実際にどうすればいいかということは過去の記事にのせてあります。

【過去の記事】リーダーの立ち回りを決める要因とは?プチ起業体験から学ぶチームマネジメント

(こうやって改めてタイトルを見るとなんだくさん臭いですね。笑)

そして次に1つ心掛けた行動があります。

メンバーが示した目標に対して、他のメンバーをそのレールに乗せること

です。つまりどういうことかというと、本来のチームの運営を考えてみると
”リーダーが示した目標に対してメンバーがそれについていける”
つまりリーダーが先頭にいる状況が考えられると思います(当然これは信頼を得たうえで成り立つものです)
しかし僕がとった行動はその逆でした。より具体的に説明すると、

・チームの課題を見つける(メンバーがする。もちろん環境は僕が作る)
・どうしたら解決できるかをメンバーに考えてもらってメンバー自身に決断させる
・その目標を達成するためにほかのメンバーがとるべき行動を「一緒に」考える

人によってはもしかすると普通のことをしていると思うかもしれませんが、若干ニュアンスが違うことに気づいてもらえたらいいなあと思います。
この手順のそれぞれに共通していることは、メンバーの主体性を尊重する
という行動です。そして僕はそれをバックアップする方向に回り、チームを引っ張るのはメンバーにさせるように立ち回りを工夫しました。
少し話が複雑になっているかもしれないので改めて内容をまとめます。

◇行動まとめ

・チームにおける自分自身(リーダー)の存在価値を見つける
・”自己主張型”ではなく、他社尊重型になる。(主体性を発揮させる)
・メンバーが示した目標を後ろから支える立ち回りに変える

以上が僕が起こした行動のまとめになります。利点としては、主体性を発揮させることで、メンバーそれぞれにもお互いの存在価値を見つけ出してもらうことです。またバックアップする方向に回ったのは、僕自身がメンバーを信頼していることを行動で示すためです。こうして少しづつですが信頼を築きなおして、チームを再構築させていったというわけです。

■チーム再構築にあたってのメンバーの行動指針

話が複雑になるといけないので、最初にポイントを記しておきましょう。

・人(リーダー)の発言や行動の意図を探る心構え
・他人の変化に気づくための心構え
・主体性を発揮する意識

以上がそのポイントになります。
ここからは特に、「今私のチームちょっとやばいんだよな、、」って感じているメンバー自身に読んでいただきたい内容になってきます。

まず1つ目の”発言や行動の意図を探る心構え”についてです。まずチームの転換期は、誰もが正解が分からない状況で行動していくことになると思います。そんな中で必要なのが、その人が今何を変えようとして行動しているのかといったことを想像して動く心がけです。逆に行動を起こした側は、理屈ではよかったと思って行動したり発言したりしてもメンバーに伝わらなければ不発であるので、時間を無駄にしてしまわないためにも周りのメンバーの行動はかなり重要になってきてしまいます。また、中心人物が「気づいて!」と発言するのも、この現状だと圧力になりかねないのでタブーです。そう考えるとメンバー自身に考えて行動してもらうことが重要になってきます。

次に主体性を発揮する意識です。誰もが正解が分からないですが、だからと言ってリーダー任せは当然いけません。というかこの状況でリーダーが発言することのほうが難しいです笑
なのでチームメンバーがいかに自分の主体性を発揮するかが本当に重要になってくるのです。どうしたらいいかといわれると正直こうしたらいいという解答は今の僕には見つかりませんが、自信は自然と身につくものではなくつけようとしなければつかないものだと思います。とにかく行動に起こすことが重要です。例えば試験などはわかりやすいと思います。テスト本番自身がない。自信がないのは勉強してないからですよね。だから自信をつけるために勉強しますよね。つまり自信をつけるにはそれ相応の行動をとる必要があるのです。自信がないから発言したくない。という考えはできることなら卒業してほしいと思います。

最後に”他人の変化に気づくための心構え”についてです。当然ですが、
チームの転換期=メンバーの転換期
ですよね。一人一人何かしら新しいことを考えて行動しようとしています。しかし共通しているのは、誰も答えを知らないという現状です。それを脱却するためにメンバーの気配りは行動の正解を見極めるファクターになります。当然、他人の変化を評価する側もそれが正解につながるのかというと確信はないと思いますが、この状況で最も重要なことは”努力が報われる環境を作る”ことにあります。先述しましたが、主体性を発揮するということが重要になってきますので、その行動を否定してしまうことは絶対にいけないです。無関心も否定に近いことを心にとどめておいてください(←これはかなりやりガチ)人の努力を認める環境がいかに大切なのかが分かってもらえればいいと思います。

以上のまとめをします。
◇チームメンバーがとるべき行動まとめ

・人の行動や発言の意図を探り、それを支える方法を考える
・主体性を発揮する。そのための自信は行動を起こすことでつける。
・他人の変化に気を配り、人の努力が報われる環境を作る。(無関心は否定と同じ)


■まとめ

以上で僕の挫折から這い上がる方法の解説を終わろうと思います。
大事なことは、

チームの転換期に差し掛かった時こそ頼れるのはメンバー自身であり、それに気づいてお互いを支えあう行動をとるという心がけ

ですよね。みんな正解が分からない。リーダーはなおさらわからない。そんな時こそお互いがお互いのためにどういう行動をとったらいいか考える時間を各自で作って実践する。それがチームワークというものなのではないでしょうか。

ここまで読んでくださった方、今日は長かったと思いますがありがとうございます!
それではまた。


僕は一度自分のチームを失いかけたほどどうしようもない人間でしたが、その経験を生かして今ではこのように情報を発信できるほどになりました。どん底に落ちたと思っても這い上がる方法はいくつもあります!僕の記事があなたの支えになれたらうれしいです。幅広くあなたの挑戦を支援します!!