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ICL手術と日々の大切なもの

ずっと何十年も悩まされてきた視力低下のこと。
ここ最近地震も多いし、裸眼でも災害時に長期に渡り日々の生活に対応できるものなのかと不安だったこともあり、今回ついに視力回復手術を決意。

手術後経過し総合的にとても良かったこと、術後いろんな人に聞かれるので、せっかくなら私のいち体験がどなたかのお役に立てばと記録を残しておきます(実施した例のため、リスクより効果を中心に記しています)

ICLかレーシックか

おおよそこの2種類で検討される方が多いと思います。とてもざっくり書くと、レーシックは角膜を削る、ICLは眼内へコンタクトレンズを入れることで視力回復を目指す方法のようです。※リスクや比較は、専門サイトにて正確な情報をご覧くださいm(_ _)m

・金額面(ICLの方が2〜3倍高額)
・自分の視力の状態(強い近視だと角膜を削るレーシックは不可能な場合がある、眼内の隙間がないと眼内コンタクトレンズ挿入のICLは適応不可、等)
・術後の状態(レーシックは近視の戻りあり、ICLはレンズ交換が可能)

あたりでの判断となるのかしら。あとはクリニックの検査や無料相談でしっかり聞いて検討してもいいのかなと思ったり。
(検査は1万円かかりましたが、もしその後ICL手術をそのまま実施するなら、合計金額に含まれました)

メディアアーティストの落合陽一さんも、おそらく当時まだ日本での症例も多くなかったICLを実施されたようで、時間が経過しても過去やって良かったことの一番(すみませんここはうろ覚えです…!)とお話されていたこと、身近にもICLでの効果に満足されている方も多いイメージから、私はやるならICL一択でした。

どのクリニックにするか

次に迷うのはクリニックや執刀医さん選び。実際には、以下の判断基準で選びました。

・安心できるか(実績、知り合いの口コミ)
・金額が他と比べて変に低、高額ではないか
・感染症対策はどのくらい気にされているか
・通いやすいか

この中でも、決めてはやはり身近な人からの体験でした。実際にやったことがある人、しかも時間が立っていればいるほといいなと思って、何年か前に実施された経験のある知り合いの方に様子を聞いていました。また、グラフィックレコーダーやイラスト描きという仕事ゆえ、色の見え方も変化があれば避けたいな…とも(ここは特に大丈夫だったので問題なし)
そこで、北澤先生を紹介してもらってたどり着いたのが、今回のクリニックさん。大切な執刀医のことは、指名も可能と電話で事前に確認ののち、実際に検査を申し込みました。

手術ということ、高額なこともあり、クリニック選びはかなり迷うとは思いますが、術前は検査で最低でも2回、当日、術後、次の日、1週間後、1ヶ月後、1年後…と何度も通うことになるので、できれば通いやすい場所が良いと思います。この点でも、私はたまたま近くてよかったです。

サピアタワーアイクリニック東京さん自体も、東京駅すぐそば、施設もきれい、スタッフの方もどなたもとても丁寧だったので、初めから最後まで何の心配もなく実施できました。

必要な準備と調整

手術に向けて、実際には様々な調整が必要となってきます。

・期間やタイミング
・お金の準備、確定申告のこと

・期間やタイミング

申し込みと何度かの検査後に自分に合った眼内コンタクトをオーダーして作るので、作成具合やクリニックの混み具合等にもよると思われますが、早くても2,3ヶ月くらい、長いと手術まで半年くらい長期でかかると思われます。
検査の前にコンタクト装着不可期間があったり、手術日まるっと1日くらいはスマホ対応も難しい時間があること、術後は1週間は激しい運動やアイメイクもできなかったりするため、人前に出る仕事の方は特にタイミングも気にされると良さそうです。
目をぶつける恐れのある球技や海やプール、公共の温泉や銭湯やサウナ、キャンプ等も1ヶ月くらいはお預けなので、冬の実施がいいかもですね。

平日などの混みにくい時間に指定できたり時期を検討できるフリーランス の私でも、実際には、色々手放した後の少し仕事が落ち着くタイミングに合うようにGOしました。

・お金の準備、確定申告のこと

クリニックによりタイミングは違うかと思いますが、私の場合は検査時と手術日までに半分くらいずつ支払いが必要だったので、目処がついてから進めると良さそうです。

一方で、医療費控除の対象になるので、確定申告を忘れずに行うと良いです。確定申告によって税金の還付を受けることができます。私の場合は、フリーランス で来年はどんな状況になるのか、どれくらい稼ぐことが可能なのかが見通しにくかったので、今年度に突っ込みたく早めの決断に至ったという背景もあります。

手術は苦痛か

痛くない、と言われる通り、本当に痛くないです。
ただ、全く苦痛がなく過ぎるかというと…眩しい光を見続けねばならなかったり、消毒が思いのほか滲みたりはするので、思ったより何でもなくはないというか…。
とはいえ手術時間は5分程度と短時間だったので、個人的には、注射より苦痛だな…と思う程度でした。感覚的な表現で恐縮ですが、ご参考になればと。

一番つらかったこと 

何だかんだで一番つらいのは、手術日含めて目を使わないようにするため、まる1日くらい全く連絡をとらないようすることでした。日々どれだけスマホとパソコンの通知を浴びているのかをつくづく思い知らされる時間でした…(これは思わぬ発見でした)

事前に調整をしているとはいえ、やりとり最中の仕事の件や知り合いには説明+SNSに一時的に「連絡とれません」アナウンスを入れています。もし通知があったとしても、我慢して見ないようにしていました。

目が使えない、激しい運動もできない、外にも行けないとなると…めちゃくちゃ暇なのです、1日が長い^^;
ので、せっかくならここぞとばかりに聞いていたおすすめ音声リストも入れておきます(これは需要あるのか?w)

〜おすすめ その1〜

音声だけでゆるっと聴ける番組、Voicyは良きでした^^ 色んな分野があるのもいいですよね。お好きなパーソナリティーさんの番組を聞いてみると良さそうです。
私はジャンルが偏っていますが 笑「荒木博行のbook cafe」「澤円の深夜の福音ラジオ」「マンガ編集者 佐渡島ラジオ」「風呂敷「畳み人」ラジオ」「きのうの経済を毎朝5分で!(DJ Nobbyさん)」「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」あたりをよく聴いていました。

〜おすすめ その2〜

NewsPicks 番組、音声番組
私は大部分はこちらをよく聴いていました(会員のみの有料のものもあります)
色んな番組をいくつか聴いた中で、今回の状況では以下が合うなーーと思うものを。

【番組】WEEKLY OCHIAI
落合陽一さんホストの番組。データ類は見えないけれど、比較的難易度の高いトークも、じっくり話に集中できる機会という意味でとても良かったです。すでに見ている番組も再度流してみたりすることで、発見も多かったな。
【番組】HORIE ONE
堀江貴文さんホストの番組。堀江さんとゲストの方が中心となってお話されるので、視覚情報がなくても聞きやすくて良かったです。
【音声番組】a scope
深井龍之介さんホストの番組。第一線で活躍する研究者を招待し、リベラルアーツについて語る。とても面白いうえ内省もしたい番組なのだが、隙間時間に聴くにはもったいなさすぎるので、たっぷり時間がとれた今回は特に良かったです。
【音声番組】NewsPicks ニュースレター
毎朝配信のニュースと連動して5分でひとつだけ今日知っておきたいニュースを解説されています。上記の中でも隙間時間に(私は毎日聴いてしまっているので今回はそれほどでもなかったのですが、もしまだの方は、直近1週間分まとめて聴くとかも良さそう)

👇以下からそれぞれの番組に飛べます。

ここに書いたもの以外にも色々検討したのですが、個人的に長時間聴くに耐えるものはこの2つのサービスでした。ラジオとか曲の方が相性良い方がいたらぜひそこも入れてもいいかもしれません。

視覚に大いに頼っている日常、という気付き

手術前は両目とも0.03くらい。術後すぐは1.0くらいだった視力は、薬の効果が抜けたり徐々に慣れたりで1週間くらいで左右とも1.5になりました。遠くがはっきりくっきり見えることが嬉しくて、つい散歩に行ってしまうくらい気分も行動も変化しています。

ここまで読んでくださった方は、おそらく真剣に検討中の方なのかなと思います。良いことばかりではなく、手術なのでリスクもあること、高額なこと、様々な制約があることも含めて、実施やタイミングを検討されてみてはと思います。

私が今回一番得たものは、視力と安心感もだけれど、いかに日々視覚に頼っていたかを再認識したことでした。以下はとある日のSNSの日記です。

日々当たり前にパソコンやスマホ含め視覚情報に頼っているけど、ある日「聴こえる」ことの方に注目したら時間の流れが変わった感覚がありました。
視覚情報が生活の主役だと、刺激的で惹きつけるものが大量に襲ってきて、あっという間に他者の遠慮ない思惑に意思も時間も奪われるけど、耳からだけだとひとつだけなので、テンポがゆっくりになって心音に近くなるイメージ。そして入ってくる音は、自分で選択する。
ただ、この状態だと仕事にならないので笑 時々やろうかなと思ってます。そんなことを思って合間に描き描きした。

視力のことを考えたら、視力以外のことを考える機会となったことは、とても貴重な気付きでした。
グラフィックレコーダーという、視覚言語やビジュアルを仕事として関わる身として、いかに身の回りのことが受信者負担も大きいものなのか、視覚優位で動く社会である日常も含め、場の設計含めて都度より良きものを検討し創り出すこと…今後の活動の糧としたい今です。

その後

術後1年以上過ぎて、今の感想も残しておきます。
現在も本当に快適で、何ら問題もありません。私はおそらくみなさんより長く…半年くらいはハローグレアという光が霞む現象が気になりましたが、今はほぼ大丈夫になって、ほっ。
まだ数年かけて様子は見ていきますが、やってよかったと心から思えるこの技術に感謝しています。


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