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22歳、初めての一人旅〜無敵のフリーパス編〜

いよいよ7日間の旅が始まった。
初めての北海道。五感全てで北海道を感じたいと、わりと気持ち悪いが本気で思っていた。

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新千歳空港に到着し、外の空気に触れた時の感覚を今でも覚えている。

日差しは強くて暑いのに、風が冷たい。空気がさらっとしてて心地良い。こんな夏が同じ日本にあるんだと感激しつつ、やはり遠く離れた地に来たということを実感した。


みどりの窓口で『北海道フリーパス』を買って、いざ出発。

まずは新千歳空港から札幌を目指した。快速電車に乗り西野カナを聴きながら、外の景色をずっと眺めていた。まさに、果てしない大空と広い大地。まさに、だ。それだけで大興奮だった。



札幌に到着し、早速やらかしたことに気がついた。



パーカーが無い。
唯一防寒着として持って来たパーカーが無い。



だが焦る必要はない。また空港に戻ればいいだけの話。なんてったって私には無敵の『北海道フリーパス』があるから。JR北海道全線乗り放題だ。

自慢の『北海道フリーパス』を引っ提げ、意気揚々と改札口を通過。そして余裕の表情で新千歳空港行きの電車に乗り、今度は反対側の風景でも見ようかと窓際の席に腰掛ける。気分は最高潮。


そして心底一人旅で良かったと肩を撫で下ろす。他に友達でもいたら初っ端から険悪ムード、地獄の北海道7日間の旅になっていたに違いない。

(周りは優しい友達ばかりです。)



パーカーは予想通り飛行機に忘れていたようで、無事に手元に戻って来た。

仕切り直して、もう一度札幌で乗り継ぎ、旭川に着いたのは午後5時を回っていた。どこに行くでもなく、駅の周りを散歩し、沈んでゆく夕日を眺めた。夕方の景色は、一気に秋に変わっていた。

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駅周りの散策も一通り満足し、お腹も空いてきたので、電車の中で事前に調べていた「梅光軒」という旭川ラーメン屋を目指して歩いた。

緊張の初一人ラーメンだ。ドキドキしながら店に着くと、店員さんが気を使ってくれたのか、一番端のカウンターに案内してくれた。

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おかげさまで気兼ねなく美味しい美味しい醤油ラーメンを腹に掻き込むことができた。


宿は「万葉の湯」。温泉とサウナにも入れて、格安で泊まれて、朝ごはんまで付いてくる。万葉の湯万歳!


温泉で疲れを癒し、るるぶを広げて明日の予定を立てた。なんとなくは行きたい場所を決めていたがほぼノープラン。宿すら決めていない。今思い返してみると、初の一人旅にしてはなかなか度胸あるな思う。


そしてこの時点で、声を発せないことに辛さを感じ始めた。レジで「ありがとうございます!」と言えることがすごく嬉しい。声を出したい。カラオケ行きたい…残りの6日間に期待と少しの不安を抱きながら眠りについた。


北海道一人旅の出発前エピソードはこちら↓


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