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22歳、初めての一人旅〜おじさんライダーとの出会い編〜

一人旅5日目。

仲良くなった旅人たちとも今日でお別れ。ゲストハウスのオーナーが朝早く富良野駅まで送ってくれた。「良い旅を!」と見送られるのは初めてで、なんだか妙に嬉しい。別れは寂しいけど、次はどんな出会いがあってどんな出来事が起こるかワクワクした。

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5時間ほど電車に揺られ、十勝、帯広を通って一気に釧路まで。釧路駅に着いてすぐ、和商市場へ向かった。「函館の朝市」「札幌の二条市場」と共に「和商市場」は北海道三大市場の一つと言われており、中はとても賑わっていた。

ここでの私の目的は『勝手丼を食べる』である。ご飯を購入し、その上に好きなネタを乗せていくスタイル。お店の人にオススメされるまま、あっという間に豪華な海鮮丼が出来上がった。

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時鮭(ときしらず)という魚が北海道の高級魚らしく、この市場ではものすごく高値で売られていた。勝手丼に乗せる一切れでもすごく高かった。まあでも、奮発して一切れ乗せてみた。脂たっぷりで、甘くて、飲み込みたくないほど美味しい。あの時鮭の味はずっと忘れられない。

お腹も心も満たされ、釧路の街を散策。大好きな映画「ハナミズキ」のロケ地である出世坂、幣舞橋を訪れた。

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そしてまた電車に乗り、釧路湿原駅で下車。小道を歩いて展望台に到着。見渡す限り広がる緑の森林に、太く長い蛇のような川。釧路湿原はまるで南米のアマゾンのようだった。(行ったことはない。)

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一緒に電車を降りた韓国の男性が流暢な日本語で話かけてきた。なんと私の地元の大学に通っているそうで、彼も一人旅なんだとか。1時間以上いろいろな話しをながら、日が沈むまで景色を眺めていた。


それからまた電車に乗り、無人駅で降りて、今日のゲストハウス『なかまの家』へ。

着いたら夜ご飯が始まっていた。おじさんライダーばかりだったがすぐに輪の中に入れてもらえた。1人同じ地元の方がいて、共通の知り合いもいて、北海道は広いが世間は狭いと感じた。

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オーナーさんの手作り鹿肉ソーセージと、庭で作った夏野菜のミネストローネ。これがものすごく美味しい。みんなで絶賛していたら、手作りの鹿肉ハムも食べさせてもらった。

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臭みが全く無く、味が濃い。ちなみにこのオーナーさんは若い女性の方で、自ら鹿を仕留めて捌いているらしい。逞しすぎる…

その後、オーナーさんが車でガイドブックにものってない温泉へ連れて行ってくれた。烏龍茶のようなお湯の色で、ぬるっぬるで、上がった後も湯冷めしない。とても気持ちの良い温泉だった。

宿に戻り、みんなで集まって呑んで、おじさんライダーたちが私の明日の知床計画を立ててくれた。

ゲストハウス選びは白熱した。おじさんライダーたちも知床大好きで、それぞれにオススメのゲストハウスがあるらしく、思い出話を織り交ぜながらおすすめしてくれた。最終的に「女一人旅」ということを考慮し、ベストであろう宿に決まった。その場で電話し予約。明日が楽しみだ。


明日は憧れの知床。目一杯楽しむために、朝ごはんも食べずに始発に乗ることに。おじさんライダーたちに別れを告げて、眠りについた。

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