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言語学 ガリレオ

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2020年11月の記事一覧

言語学版 ガリレオ ch. 10

言語学版 ガリレオ ch. 10

第10章 とどまれない言葉

今回も 『鴻上尚史のもっとほがらか人生相談』をとりあげる。
ちなみに、帯はこんな ↓ 感じ。

いろんな相談の中に「学校の校則」に関するものがある。

この相談に対して、校則は「手段」であるはずなのに、校則を守ることが「目的」となってしまっていると指摘している。

その上で、「昔からある、与えられたシステムを続けよう」という「所与性」に着目しいている。

この「所与

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言語学版 ガリレオ ch.9

言語学版 ガリレオ ch.9

第9章 わけがある言葉
「人間は計算式のように美しくはない」

そのため、人の悩みも千差万別である。
この「一筋縄ではいかない」人の悩みに向き合っているのが、この ↓ 本。

その中に、「好きなものが決められない」という大学生の質問がある。

この質問に対して、鴻上さんはいろんな角度から具体的に答えている。
その1つに「受け身のポジティブ」がある。

ここでのポイントは、「理由があるから選ぶので

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言語学版 ガリレオ ch.8

言語学版 ガリレオ ch.8

第8章 ぼかす言語
こんなカッコいい不良じいさんになりたい。

そう思わせてくれる対談集が、この ↓ 本である。

重松さんの含蓄ある言葉も胸に刺さるが、それ以上に鶴見俊輔さんの生きざま、考え方に脱帽しっぱなしである。

その中でも、鶴見さんがアメリカでヘレンケラーに会った話は印象深い。

すでに歴史的偉人のヘレンケラーに、実際に会って話したことがあるというのは、驚きである。

そして、unle

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言語学版 ガリレオ ch.7

言語学版 ガリレオ ch.7

第7章 関わる言葉
ちまたには「わかりやすさ」があふれている。

そのような「わかりやすさ」に警鐘を鳴らしているのが、この ↓ 本。

たしかに、理解を越えているからこそおもしろい。
まさに、「「一気にわかる!」必要なんてない」のである。

この本では、コミュニケーションについても書かれている。

他者との関係がコミュニケーションであるのに、能力として問われている。
これは「関係性の個人化」であ

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