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言語学 ガリレオ

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2020年10月の記事一覧

言語学版 ガリレオ ch.6

言語学版 ガリレオ ch.6

第6章 言わない言葉
「現象には必ず理由がある」

その原因を求め仮説が立てられる。
そして、検証を重ねた仮説は法則になる。

そのような法則を集めたのが、この ↓ 本。

万有引力のような自然法則ではなく、経験に基づく法則を集めている。

その1つに「パレートの法則 (80対20の法則)」がある。

簡単にいうと「一部が全体に大きな影響を与えている」ということである。

これを英語のスピーキン

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言語学版 ガリレオ ch.5

言語学版 ガリレオ ch.5

第5章 ズレる言葉
『ガリレオ』の湯川准教授は「変人」と言われている。

しかし、「変人」は京大ではむしろ立派な「ホメ言葉」であり、「京大変人講座」なるものまで存在する。それを書籍化したのが、この ↓ 本。

今回取り上げるのは、続編の「科学哲学」の講座。

そこでは、「椅子」と「椅子でないもの」の線引きは難しいことが指摘されている。

つまり、「椅子なのかどうかわからない」というグレーゾーンが

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言語学版 ガリレオ ch.4

言語学版 ガリレオ ch.4

第4章 分けたがる言葉
タイトルだけを見ると言語とは関係ない本のように思えるだろう。

ゴリラ研究の第一人者で京大総長の山極さんと『バカの壁』でおなじみの解剖学者の養老さんの対談である。

この本には言語を考える上で有益な洞察が多い。

とくに、二人とも「本来は違うものを同じカテゴリーに入れる」というのが言葉の特徴であることを指摘している。

たしかに、「イヌ」といってもいろんな犬がいる。

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言語学版 ガリレオ ch.3

言語学版 ガリレオ ch.3

第3章 ネガティビティー・バイアス

「考えるという行為は、人間に与えられた最大の楽しみだ」

しかし、「考えすぎない」ことが大事だと主張している本がある。

この本では、「考えすぎない」ことの重要性をいろんな仮説に基づいて考察している。

その数、45。 どの仮説も「実に興味深い」。
その1つに「ネガティビティー・バイアス」がある。

つまり、「ネガティブな情報ほど注意が向きやすい」ということ

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