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新人保育士の就職先の選び方

 こんにちは、ゆーママです。
こちらのノートを開いて下さってうれしく思います。

 保育士資格を取得して、または無資格から実務経験を積んで保育士になろうとしている方へ届けばいいなぁと思い書きました。また、初めて保育園に就職してみたけど、なんか違うとか、ブラック過ぎて転職したいと思われる方の参考にもなればいいなと思います。この記事は保育士4年目の私が過去の失敗と前職の店舗運営や人材育成の経験をもとに考察しました。

最初に結論(笑)を言うと
小規模保育施設の中から就職先を選択することをオススメします。
《いきなり言い切っておりますがあくまで個人の見解で一つの考え方になりますのでもちろん絶対ではありません》

えっ??
小規模保育施設って何?
認可や認可外、地域型小規模A、B、事業所内、家庭的、企業主導型などなど細かくいうと種類はイロイロなんですがいったん難しい話は置いといて(笑)

ざっくりいうと、
およそ20名以下の定員で0歳~2歳児までのお子様をお預かりして保育しているというイメージ
をもってもらえればと思います。
*以下本記事では小規模園と記します。

なんとなくお察しの通り、小規模園は保育業務を余裕を持って経験できるというのが理由なんですが、その"余裕"を持っての部分を深掘りしていきます。

では、
早速ソフト面とハード面の2つのポイントに絞ってお話します。

ソフトとハード


まずソフト面からです。
ここでは、子どもとの関りであったり、言葉かけであったり、活動時の手遊びであったり、複数人いるときの安全面の配慮、子どもに分かりやすい言葉の引き出しなどなど、保育技術と知識、資質、保育観など培われるモノを指します。

ハード面はそれらを整える働く環境のことです。

こちらの記事を読まれている読者の皆様は
ソフト面とハード面はどちらが大事だと思いますか?またはどちらが土台になると思われますでしょうか??

最初から答えを言うと、‶新人保育士さん”にとって大事なことは、実はハード面です。順を追って説明します。


その前に、いきなりですが、保育士を目指されている皆さんは自身の ‶保育観″ はありますか??何ですか??あなたは、‶どんな保育士”になり(であり)たいですか?と聞かれたときに自信を持って答えられるでしょうか??これって、正直、新卒保育士さんが面接のときに聞かれても正直酷な質問です。もちろん、「子どもが好き」や「子どもの笑顔が好き」「子どもの可能性を引き出したい」「子どもの成長発達に寄り添いたい」となんとなくこんな言葉には出来ると思いますが、なかなか明確にはなりません。そして、それは、人の数と同じようにそれぞれで多様的です。もちろん、多様であることは大事な事です。そして、このいわゆる、保育観というものは、経験の中で生まれて、変化もするし保育士自身が一番に育まれて、模索しながら保育者として成長していくのだと思っています。とはいえ、ひとたび資格取得して保育士として施設入職したとたんにその日から○○先生となります。そんな中で、ある一定の保育観を持って現場に入り、子どもたちと向き合い、煩雑すぎる業務に取り組み、他の経験ある保育士とともに連携しながら保育にあたる必要があります。これが事実です。保育士の資質、保育観というソフト面はもちろん紛れももなく重要ではあります。

ハード面の重要性
そこで、この保育士、保育者としての成長過程の中で大事になってくるのがハード面を選ぶという事です。ハード面をいかに自身に合った環境に近づけることが大事になってきます。もちろん根幹は、保育観や保育技術知識をよりよくアップグレードすることです。努力や経験の中で必然的に培われ育まれるはずの保育観が阻害される要因を出来るだけ無くすこと、つまり保育士のソフト面はハード面のもとになりたっており、保育士を辞めたいと思わない職場を選ぶことが大事になってきます。

★厚労省のデータ添付★

上記のデータによると保育士が退職する理由は
①人間関係 ②給与 ③仕事量 ④労働時間
となっています。①については、自分の努力だけでは難しいです。②については、③と④のバランスで次第で選べる環境もあります。

ハード面の重要性
事業所や法人規模、配置基準+αの人員配置、保育対象年齢、保育室の整備や環境、清潔さ、就業規則やルール、こういったどちらかというと保育観にあまり関係ないようなところです。

結論からいうと、こういった環境に関するハード面が整っている施設は保育者自身の余裕と余白が生まれやすく保育に大事なソフト面が充実するとい結論です。

それではもう少し具体的に

そして、なぜそれが0~2歳の小規模につながるかということを説明します。*もちろん小規模園でなくてもハード面が充実しているところはあります

ハード面の具体例

【一般的な小規模園の場合】
ぴよぴよ保育園(仮証)
・19名以下の定員
・0歳3人対1or2、 1歳児7人対2or3、 2歳児9人対2or3 
・保育士数:国や自治体によって違いますがおおよそ5人から6人(管理者除) 

小規模施設は時間帯にによって、シフトイン時間をずらしたり、活動の切り替え時などは配置基準の+α保育士を配置している園がほとんどです。ぴよぴよ保育園の場合は主活動時やスポットで園長含め7人のスタッフが保育している環境を整備しています。

まず、箱物つまり保育環境について一般的に小規模園の19名定員の施設ではは1つのフロアでほぼ保育室の全体が見渡せるようになっており、0、1、2歳で活動を分けることもあり担任も決まっていて、パーテーションなどで区切りはあるものの保育士は流動的に保育をしています。環境を整備しているというより誰が見てもいつでもシンプルなのです。

 ワンフロアで視界が開けていると、死角も少なく安全が確保しやすい。保育士同士のコミュニケーションが取りやすい。まさにこのコミュニケーションのしやすさに尽きます。コミュニケーションをとりやすいと、保育業界特有の、察して動け″ という中途半端な業務が発生しにくくなります。この‶察して動け”は園それぞれ保育士それぞれの基準と価値観が違うので、新人保育士にとってはひどく混乱する原因となります。逆に、経験ある保育士からすると、保育士人数に余裕があり、見渡せる保育環境だと、‶察して動け”と言う必要もなくなるわけです。もちろん、子どもの特性は多様ですし、状況によっては、それに合わせて阿吽の呼吸で言葉かけや、連携は必要な時もありますが、保育自体に余裕があると、その場の保育中に意思疎通の確認ができます。これは、連携の中で子どもたちと保育士自身の保育環境の設定に繋がり、みんなが使いやすいところに物の位置が整えられたり、清潔さも同時に整備されて行くことに繋がります。つまり、環境的ストレスが減ることにより人的ストレスが減ることになります。

 次に0,1,2歳の未満児の保育を先に経験すると良い理由についてです。0,1,2歳までは子どもそれぞれ発達の差があったとしても、保育の目的が養護的な側面が大きいので極端に個別的な保育が必要というわけでありません。もちろん、病児や療育が必要なお子さんもいますが、基本的にはノーマライゼーションの考え方をもとに他者との関りの中での保育していきましょうという事になります。なので発達の違いはあれど2歳児以下の発達過程の中での違いを経験することが土台となり、3歳児以降の保育の糧にもなると捉えられます。

 総じて、お伝えしたいのは、多くの子どもたちに接する中で保育観や、保育経験知識、技術は後から必然的に形成されます。保育士自身が保育に関することにとどまらず幅広く勉強することで保育はアップグレードされます。しかし、それを生み出せる時間や心の余裕がないと、保育の仕事から離れてしまったり、心身ともに辛い思いをしながら保育士を続けていくことにもなりかねません。

結論、小規模園は施設形態の特性から、保育士同士のコミュニケーションが生まれやすいので、人間関係で悩む事も少なく、余計な軋轢に時間を取られるず、現場経験を積みやすくなると言うわけです。

 もちろん、小規模園だけが余裕がある施設というわけではありませんし、法人形態や規模で良い園悪い園が判断できるわけではありません。ただ、さまざまな施設形体、法人規模の園現場で実際に入って感じた中で、小規模園という共通のキーワードが見つかり、1つの指標にするのに十分な選択肢だと思います。、日本全国には保育所数は38,666ヵ所あります。その中から自身に合った職場が見つかるなんて奇跡に近いことです。保育という仕事は子どもたちの未来を創る尊い仕事です。私も一保育士として、現場で働きながら出来る事をコツコツと積み上げていきたいと思っています。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

※あくまで個人の見解です。就職先の選び方としてはイロイロな要素があります。
人間関係などは入って見ないとわからないからこそ、見学の際見た目でわかる清潔さや保育環境は大事なポイントにもなると思います。
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ゆーママの経歴
保育業界は別の異業種で営業職、店舗管理運営、人材育成、福祉施設職員、計12年

保育士としては児童発達支援、放課後等デイサービス、0~5歳児の90名定員の認可保育園、0~2歳児20名以下の小規模、業務としてはフリー保育士、1歳児担任、保育補助を経験してきました。また、実際に働いた施設の数は8事業所です。保育歴4年という中で8つとは多いですが、基本的には担任経験以外の事業所では掛け持ちでシフトインしています。


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