私たちの共感性は10%が遺伝で決まり残り90%が環境で決まるという研究について
①前書き
皆さんが友達や家族といい関係を築けていますか?
いい関係を築くためには思いやりや悪口を言わないなど様々なことが必要になってきますが、その中でも重要な要素として共感性があります。
この共感性というのは、簡単に言うと他人の痛みを想像する能力のことです。
この能力が高いと誰かの考えを想像し、ピンチの時には助けたりしてあげるなど、その人を大切にしようという考えが持てるようになり、結果的に互いが助け合えるような関係を築くことができます。
この能力は、タイトルでネタバレしていますが
10%は遺伝で決まり、90%は環境で決まることが分かっています。
今回はそんなことを調査した研究について紹介して行きたいと思います。
②共感性と遺伝子の関係を調べた研究
2018年にイギリスのケンブリッジ大学で行われた研究で
46,861人(女性24,543人、男性22,318人)に対し、EQテスト(共感性を測定するテスト)と共感性に関わるDNAの分析を行い、
遺伝子と共感性について関係があるのかどうか調査を行いました。
この研究の結果、大きく3つのことが分かりました。
①共感性テストの結果、共感性は10%が遺伝子と関係がある
②男性よりも女性の方が平均して共感性が高いこと
(これは遺伝子と相関関係が見られないため、恐らく環境が大きく関係いているかもしれない)
③共感性に関連する遺伝が変異している人は自閉症のリスクの高くなっていること
③なぜ、遺伝子と共感性は関係があるのか
なぜ、遺伝子と共感性に関係があるのかですが、
人間には他人の行動を理解し、共感するためのミラーニューロンと呼ばれる神経細胞を持っています。
このミラーニューロンは、相手と共感し、思いやる時に分泌されるオキトキシンに深く結びついており、オキトキシンが分泌された時にミラーニューロンは活性化します。
このように人間は遺伝子レベルで共感性と関係がある
ということが最近の研究で分かっており、遺伝子が10%関係しているというのは納得する話です。
④最後に
とはいえ、私たちが友達や家族といい関係を気付くには90%が環境であり、
環境を変えることが大きないい関係を築く要因になってきます。
もし、他人といい関係を築きたい場合は、まずは環境を作ることからしましょう。
以上が「私たちの共感性は10%が遺伝で決まり残り90%が環境で決まるという研究」についての内容でした。
⇩今回紹介した内容は以下の本に書かれており、科学的に根拠のある
情報が乗っていますので、より詳しい内容はこちらの本を参考にしてください
参考本・参考文献⇩
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