【水俣病から学ぶ】なぜ私たちは水資源を守らなくてはならないのか
前回の記事で、私が大学のゼミ活動で環境問題について研究しており、後期のゼミでは主に水質汚染について研究したいという類の記事を書きました。
今回はその記事の続きとして、水質汚染について述べていきたいと思います。
唐突ですが、なぜ私たちは水資源を守らなくてはならないのでしょう。
答えは簡単です。私たちは水資源がなくては生きていけないからです。
ところが、綺麗な水資源が豊富にある日本という国に長年住んでいる私たち日本人は、水質汚染などの環境問題への関心・興味が大変薄いように思います。
しかし、そんなことを言っているの私も、以前は水質汚染のような環境問題にさほど関心がありませんでした。
しかし、そんな私の愚かな考えを根底から覆した出来事がありました。
それは、大学一年生の後期のゼミ活動で、水俣病について学んだことです。
まず、水俣病とは何なのかについて軽く言及すると、水俣病というのは、四大公害病のうちのひとつであり、先程述べた水質汚染によって引き起こされた公害です。
なぜ水俣病が起きてしまったかというと、明治の終わりから水力発電の工場として発足したチッソという会社が原因です。チッソは1932年から1968年まで、酢酸や塩化ビニールを作る原料となるアサドアルデヒドという物質を使っていましたが、そこで発生したメチル水銀という有害物質を、処理せずに海(水俣湾)に流したことにより、魚介類がそれを飲み込んでしまい、何も知らずにその魚介類を摂取した人間が水俣病の症状を訴えました。
水俣病による患者は1万2千人を超え、当時は水俣病患者に対する差別が横行したため、検査を受けたがらない人が大勢いたため、実際の患者数はもっと多かったと言います。
水俣湾に流れ込んだ有害物質であるメチル水銀を除去するために、14年の歳月と、485億円ものお金がかかりました。その埋立地は58ヘクタールにも及び、今でもその埋立地の下にはたいりのメチル水銀が埋まっているため、これからもずっと観察をしておく必要があり、有害物質を海に流してしまったことにより多くの人や財源、資源が失われたことがわかります。
このことから私は、我々人間が環境を汚染してしまうことにより、海や河川、そしてそこに住む生き物達が被害を被るだけでなく、最終的には我々人間にその被害が回ってくることを理解したのです。
なぜチッソ工場が処理もせずにメチル水銀を海に流したのかはわかりません。しかしおそらく、処理をする費用などを嫌がり、「楽をしてしまった」のだと思います。
しかしこれは、私たちの生活にも同じことが言えるのではないでしょうか。
ゴミの分別をしなかったり、水を無駄遣いしたり、電気をつけっぱなしにしたりと、私たちが何気なく行なっている行為が、少しずつ環境を傷つけている可能性は否定できません。
我々人間が、自分たちの利益だけを追求して行うことが行為が、人間以外の環境や生物を傷つけ、結局は人間に被害が回ってくる。
このような教訓を、水俣病は教えてくれています。
これを機会に、もう一度環境問題について深く考え、まずは身近な側面から、環境に優しい行動を取っていくことが大切ではないかと私は考えます。
今回の記事はここまでです❗️
最後まで読んでいただきありがとうございました❗️