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2021年観てよかった映画6選

もう2021年が終わる。20歳超えると一年が早いと聞いていたが、25歳を超えた今年は本当に早かった。


今年は実家を出たことで時間が増え、さらにいいテレビをいただいたことが後押しとなり、人生で最もたくさんの映画を観た一年でした。

あ、あと近所に映画館があって1人映画にも繰り出したりもした。



たくさんある作品の中で恐れ多いのだけど、完全に個人的な感想と偏見で特によかったものをピックアップして記録しておきます。


▶︎ネットフリックス編

こんな夜更けにバナナかよ

大泉洋の「ウザイ」演技がすごすぎて、序盤でイライラして観るの辞めちゃおうかと思った。

難病を持つ大泉洋演じる鹿野さんが、大勢のボランティアに支えられながら生活を送る実話。
ワガママとは?迷惑とは?生きるとは?を考えさせられる映画でした。


もしかしたら鹿野さんが死んじゃうかも?!と思わせるシーンがあるのだけど(わたしの勘違いだったが)、役とはべつに、人間としての三浦春馬くんとそれが重なってしまって。そのシーンが本当に良くて、ああ鹿野さんの人生は幸せだったのだろうと思わせてくれる。

なかなかセンシティブな重たい内容なのに、どこかカラッとしていて清々しい。



彼らが本気で編むときは、

生田斗真演じるリンコに引き込まれすぎて、ほんとに1秒も目を離せなかった。

育児放棄されている女の子が、叔父とその恋人と生活を共にする話。叔父の恋人・リンコはトランスジェンダー。


リンコの学生時代など、直面するツライ現実については表現しつつ。とはいえ必要以上に「トランスジェンダー」だということを特別描いたりしない。淡々としているけれど、そのバランス感がすごく良かった。

また、「人」としての愛とか憎しみとか優しさとか、編むことに乗せて感じることができる映画です。これをきっかけに編み物を始めました。



騙し絵の牙

これまた鼻につく演技がうますぎる大泉洋。そして負けん気強い役を演じる松岡茉優との共演が痛快。

大手出版社の権力争いをベースに、不況が続く出版業界で雑誌をどう売るか?本をどう売るか?に奮闘する。
本好きとしても、マーケティング視点でも見ていて面白い。スピード感も良かった。



▶︎映画館編

そして、バトンは渡された

なぜだか体調が悪くなるほど泣いてしまった。

5人もの親がいる主人公と、その親たちとの愛の物語。とにかく永野芽郁ちゃんがすごく良かった。
点と点が繋がった瞬間から、映画の後半はほとんど泣いていた。

ストーリー展開が緻密に計算されていて、でもコメディみたいな軽快さがあって、そこも楽しいです。



キネマの神様

「映画館で」映画を観ることの魅力について問い直されたような気すらした。

山田洋次監督作品。ギャンブルに狂うダメな、でも映画だけは大好きな男の人生の物語。古き良き映画全盛期の描写にはすごくときめいた。

個人的に良かったのは、映画館で観るからこその没入感。自分も不思議とその映画の世界に入っているような、当事者であるような錯覚が起きる。

この映画の主役、本当は大好きな志村けんさんが演じる予定だったとか。沢田研二さん演じる主人公も素敵だったし、志村さんが演じたらまた違った雰囲気があったのでは?と妄想を巡らせました、、



花束みたいな恋をした

議論しがいのありすぎる映画。後味をずーっと残してくる。これは罪深い。笑

ミーハー的恋愛映画かなと思って興味がなかったのだけど、観る人によって言うことが全然ちがうことから満を辞して観に行った。

いろんな人と議論をして、自分が2人のどちらに気持ちを寄せやすいかで全然変わってくると思った。

イヤホンは右と左で違う音が聞こえるのとから、「恋愛はひとりにひとつずつ」だと言う描写がある。まさに観ている私たちも同じことが起きて、2人のどちらとして観るかによって違うモノが見えてしまう。

個人的にはカップルで観るのはおすすめしない。笑 それはそれで面白いだろうけど。

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