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本のこと

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#読書記録

何かを始めるのに、いくつになっても遅いと言うことはない、と勇気づけられた小説の話。

何かを始めるのに、いくつになっても遅いと言うことはない、と勇気づけられた小説の話。

これは『らんたん』柚木麻子著 の一文。
恵泉女学園中学・高等学校の創立者、河井道をモデルにした小説。

「女子が学ぶ」ということに対してまだまだ理解がない世の中で、数々の出会いがあり、「これからは女子教育が大切だ」と学校創立に向けて奔走する主人公。

いま、性別関係なく学ぶと言うことが当たり前となっているからこそ、学ぶとはどういうことなのか、自分の信じた道を進むということは?と考えさせられるし、何

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写真でも文章でも「記録」するって、人生を豊かにしてくれると感じる本 silo book 📚

写真でも文章でも「記録」するって、人生を豊かにしてくれると感じる本 silo book 📚

カメラと出会って4年、忘れていた景色に自分の撮った写真の中で出会う、という体験をようやく私もできるようになってきて、今写している風景を何年後かに驚いて見るという楽しみのために、閉じ込めています。

『えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる』小山田咲子

この本は1人の女子大生のブログを書籍化したものです。大学の授業、アルバイト、旅行、カメラ、就職活動など彼女の日々のちょっとした文章から「日常生活っ

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そのモノやコトの向こうに、「この人がいたから」とその人らしさも残したい silo book📚

そのモノやコトの向こうに、「この人がいたから」とその人らしさも残したい silo book📚

お店でのチャレンジの一つ一つの向こうには必ず誰かの存在があって欲しい。そのことをお客さんに説教臭く語ることはないにしても、そのモノやコトの向こうに、「この人がいたから」という、固有の存在としてのスタッフの顔が浮かぶようなことをしたい。

『ゆっくり、いそげ』影山知明

お店やそこで働く方それぞれにストーリーがあるんだなぁと知り、カフェやコーヒースタンドへ足を運ぶ習慣ができたのはこの本を読んでからで

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2021年2月 今月読んだ本

2021年2月 今月読んだ本

2021年2月に読んだ本のまとめです。

ときどき旅に出るカフェ→2月に読んだ本の中で、個人的に一番良かったのはこの本!世界を旅するのが好きな人はこの本に出てくるお菓子の名前(ほとんどが初めて知った!)を読むだけでも、旅行に行った気持ちで幸せな気分になれるんじゃないかな、と思います。これを読んで私はまず、甘くないクリームと一緒にザッハトルテを食べてみたくなりました。

初恋料理教室→「料理教室とい

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2021年1月 今月読んだ本

2021年1月 今月読んだ本

毎月読んだ本のまとめを書いていこうと思います!
自分の振り返りのためにも。

きっかけは2つ。
・大好きな中野のコーヒースタンド、siloコーヒースタンドのインスタで本のレビューを紹介する機会をいただいて、より一層本を読む機会が増えたこと(この話はまたどこかで)
・先日こんなイベントに参加して、私も勝手にチームメンバーに加わった気持ちで百冊目指すぞ!と思ったこと

すでに2月も後半ですが、まずは1

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料理のレパートリーをふやすとかふやさないとか

料理のレパートリーをふやすとかふやさないとか

わたしの得意料理は豚汁。なぜならば家庭科の教員免許をとるために向かった教育実習で、生徒に教える必要があったのが豚汁だから。大学生の時、ほとんど自炊をしていなかったのだけれど、指導教諭の先生にポイントを教えてもらい、こんどは生徒に教えられるように何度も作っていたので、これだけはレシピを見なくても作れて、ある程度美味しいなと思える料理である。

でも、毎日豚汁だと飽きる。
だから、料理のレパートリーも

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つくる人の「存在」が感じられる仕事がしたいよね、とか。

つくる人の「存在」が感じられる仕事がしたいよね、とか。

コンビニのお弁当がおいしくないのは、味が悪いからでも、使っている食材の産地のせいでもなくて、きっとそれはそこに作りての存在が感じられないからだ。反対に、娘のにぎったおにぎりだったら、それがどんなに不格好だったとしてもきっと間違いなく美味しい。

初めて読んだのはいつだったか、社会人1,2年目くらいかな?また読み返したくなって手にとった本。同じ本を何度か読むと、そのタイミングで気になるポイントが少し

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読書をする自分に自信が持てた本。

読書をする自分に自信が持てた本。

ゴールデンウイーク中、3日に1回くらいのタイミングで図書館に通っている。特に予定がないと、すぐにスマホを開き、SNSを開いてしまうので、これはだめだ!と、図書館で本を借りてはせっせと読んでいる。そんな中、pen さんのブログで紹介されていて、これは読みたい!と思ったのがこちらの本。

『本を読む人だけが手にするもの』は「なぜ本を読むといいのか」について考える本。ゴールデンウイーク、他にもできること

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瀬尾まいこさんのエッセイ

瀬尾まいこさんのエッセイ

図書館に行って、なにかおもしろい本ないかなぁと探す時、思い出したら必ず向かう著者の棚が「瀬尾まいこ」さん。
読んだことのない本を見つけたら必ず借りているくらい、追いかけている著者の方。

家族とか友達とか学校とか描くお話の雰囲気も好きなのだけれど、私がずっと興味を持っていられる理由の一つは瀬尾まいこさんの経歴。

中学校国語講師を9年務めた後、2005年に教員採用試験に合格。2011年に退職す

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