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つくる人の「存在」が感じられる仕事がしたいよね、とか。

コンビニのお弁当がおいしくないのは、味が悪いからでも、使っている食材の産地のせいでもなくて、きっとそれはそこに作りての存在が感じられないからだ。反対に、娘のにぎったおにぎりだったら、それがどんなに不格好だったとしてもきっと間違いなく美味しい。

初めて読んだのはいつだったか、社会人1,2年目くらいかな?また読み返したくなって手にとった本。同じ本を何度か読むと、そのタイミングで気になるポイントが少しずつ違ってくるから面白い。

大学生のときに雑誌で存在を知って、今でもたまに思い出すと向かうお菓子屋さんがある。このお菓子屋さん、開店時間の前から人が並んでいて、いついってもお客さんがいる。雑誌に載ったから、テレビに出たから、で一時的に人が増えることはよくあるだろうけれど、何年も愛されるお店でいるのって努力あってこそだと思う。

よくよくこのお店のInstagramをみてみたらと、おいしいもの勉強ツアーと称してスタッフ一同で海外に行って海外のお菓子をいろいろ食べて勉強する時期を設けていた。

商品自体が美味しいということもあるけれど、何よりそのお店に愛着を持てるのはお菓子が大好きで研究しているという作る人の「存在」が感じられるからだろうなぁと本を読みつつこのお菓子屋さんを思い出す。

冒頭で引用した文章のあとにはこんな文章が続いていた。

だから、お店のチャレンジの一つひとつの向こうには必ず誰かの存在があってほしい。そのことをお客さんに説教臭く語ることはないにしても、そのモノやコトの向こうに、「この人がいたから」という、固有の存在としてのスタッフの顔が浮かぶようなことをしたい。

お仕事だって、自分がいなくたって回るけれど、それでも自分だからこそできることをやりたいよね、と思うのです。

#読書 #読書記録 #日記

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