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マーケティングは市場環境分析から

★働くあなたの学び『新入社員やマーケティング初心者』にも安心でやさしいマーケティング教科書です。

マーケティングをする上で先ず最初に市場環境分析をしなければその先にあるマーケティングコンセプトマーケティングプランも立てられずマーケティングが何も始められない。

でも市場環境分析はどうやるの?

というマーケティング初心者の方や新入社員の方向けに解説します。

【第三章】マーケティングは市場環境分析から

マーケティングは市場環境分析から始めるのが最も基本で①自社を取り巻く環境を分析し②自社商品を取り扱う市場を調査することが必要不可欠です。

①自社を取り巻く環境を把握するためのフレームワークは『PEST分析』を使うのが最も良いでしょう。

②自社商品を取り扱う市場調査のためのフレームワークは『3C分析』を使うのが最も効果的です。

PEST分析』と『3C分析』で自社と自社商品の取り巻く市場環境状況の情報が把握出来たら次に③マーケティングの方向性や戦略を立てます。

③マーケティングの方向性や戦略を立てるのに使うフレームワークは『SWOT分析』を使います。

市場環境分析する流れは『PEST分析』👉『3C分析』👉『SWOT分析』の順に分析をし戦略を立てる為には更に詳しい情報が得るためS(強み)・W(弱み)・O(機会)・T(脅威)をクロスして分析する『クロスSWOT分析』を行います。

この様にマーケティングで分析調査をするためには『フレームワーク』を使っていきます。

✅『フレームワーク』とは枠組み・骨組み・構造という意味で、ビジネスにおける『フレームワーク』は問題解決や分析に使う共通の考え方を構造化して分析する為に使います。
構造化して分析する為には枠組みされた項目内容に沿って分析された内容を出していきます。

ここまで分析する理由は近年までは売り手である自社が独自に定めた良いと思われる質・量・価格で製品作りをしたうえでマスメディアにて広告を打ち販売してきました。

テレビでのCM広告に雑誌や新聞などの折り込み広告でマクロ的に生産し大量販売を行ってきましたが、インターネットの普及によりこの方法が通じない時代となりつつあります。

それでは市場環境分析の各分析方法を解説しています。

フレームワーク『PEST分析』

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PEST分析』はマクロ環境分析を行うためのフレームワークでPESTとはPolitics(政治的)Economy(経済的)Soiety(社会的)Technology(技術的)のそれぞれの頭文字から付けたものです。

PEST分析』この4つの観点から自社の取り巻く環境を分析するフレームワークでフィリップコトラーが提唱したものです。

PEST分析』を行う事で世の中の流れを政治的・経済的・社会的・技術的に把握することが出来ます。

そして、開発する商品や立案する物件が将来的にどの様に関係してくるかを捉えこれから行う自社及び商品のマーケティングコンセプトやプランを立てることが可能になります。

★『PEST分析』で実際にどの様な分析をするのか簡単にかにせつします★

Politics(政治的)の流れ

政治的流れを分析調査する事とは

①政権交代などの政局や政治の状態と将来的方向

②税率などの税制の状態や将来的方向

③産業界への法改正や法律規制状態と将来的方向

④政治資金団体の活動や傾向と将来的方向

⑤問題があった場合の裁判等の判例などの現状把握と今現在起こっている事や問題への将来的方向

この5つの政治的な流れを重点的に分析して将来的流れを読み取り、方向性を決める基準の1つとしていくことです。

Economy(経済的)の流れ

経済の流れを調査分析する事とは

①経済成長率や経済の拡張規模を分析把握

②株価や為替の動きや景気動向を分析把握

③物価の動向や消費の動向を分析把握

④世界規模の環境や政治による経済の動きの把握

この4つの経済の動きを重点的に分析して流れを読み取り方向性や戦略を決める判断基準の1つとします。

Soiety(社会的)の流れ

社会的流れを調査分析する事とは

①人口動態や人口密度などの人口状況で少子化や高齢化の度合いなどの調査と分析。

②文化や世論で、生きていく上での生活水準や芸術的もしくは教育的世論状況の調査と分析。

③教育体制で少子化や人口減少に加えてインターネットの普及に伴い教育のあり方や方向性の変化と宗教背景でグローバル化に伴い宗教の状況変化なのど調査と分析。

④流行や犯罪などの事件で現在ではSNSを通じての犯罪や流行が注目されていてインターネットを通したSNSなどの情報の調査と分析が大きな影響となる。

この4つの社会的流れを中心に調査と分析を行い判断基準の1つとします。

Technology(技術的)の流れ

技術的な流を調査するとは

①現テクノロジーの進歩状況で特にIT技術の進歩の度合いなどの調査と分析。

②イノベーションからなる社会での人や組織の変化と変革の調査と分析。

③新しい技術への投資と完成度合いの調査と分析。

④技術の特許で出願されたアイデア創出の内容や変化などの調査分析。

この4つを主に技術的な流を調査して分析を行い判断基準の1つにします。

PEST分析』でマクロ環境分析を行うことでPolitics(政治的)Economy(経済的)Soiety(社会的)Technology(技術的)の4つの流で取巻く環境状況要因を調査分析して把握する事が出来ます。

PEST分析』から得られた情報や分析結果から自社や自社製品の取り巻くマクロ環境を基にこれから行うマーケティングの方向性と戦略を立てマーケティングコンセプト考えます。

フレームワーク『3C分析』

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『3C分析』は自社企業と自社製品の置かれている現状の状況を把握する為に自社企業だけではなく合わせて市場環境と競合他社を分析することでより詳しく置かれている状況を深いところまで把握する為に行う分析である。

この『3C分析』はビジネス・ブレークスルー大学学長の大前健一さんが案出したもので、自社企業と自社製品を取り巻く業界環境を整理するのに有効なフレームワークである。

『3C分析』で分析するのは

自社企業Company・市場環境Custmer・競合他社Competitorこの3つの業界環境を分析する事です。

★『3C分析』でどの様なことを重点に分析するか解説して行きます★

自社企業(Company)の分析

自社分析は自社が目標とする企業理念とビジョンの確認及び置かれている状況を分析。

自社の強みと弱みを把握し自社の強みが市場を利用する顧客のニーズに合っているか?

自社の弱みの部分がが競合他社では強みになっていないか?

などを分析し自社が置かれる状態を把握して次のフレームワーク『SWOT分析』を行うときの情報基になります。

競合他社(Competitor)の分析

競合分析は自社には無い強みが無いか、接客面・商品面・規格と価格面の持つ強みと弱みを把握しておくことが最も重要です。

そのためには競合となる企業の『3C分析』を行い取り巻く環境状況を把握する事でより多い情報を得た上で自社と照らし合わせお互いの強みと弱みを把握します。

競合他社のこれからの経営方針なども合わせて分析して経営の方向性を読み取り主要顧客や製品が似通っていたりしないかなども分析します。

ここで得た情報を基に次のフレームワーク『SWOT分析』で更に詳しい分析を行います。

市場環境(Custmer)の分析

市場分析は市場を利用する顧客のニーズとその先のウォンツに自社または自社製品が相違ないかを確認してその市場規模や成長性なども合わせて分析する。

顧客の消費傾向や購買意欲を分析把握して自社又は自社製品の消費行動と購買行動を確認して顧客が市場に求めているニーズに合って居るかを確認分析する。

ここで得た情報から次のフレームワーク『SWOT分析』で更に詳しい分析を行います。

『3C分析』で分析で得られる情報

この『3C分析』で得られる情報は実はとても大事な事で、しかも現在置かれている自社の状況の真実が見えてくるからです。

自社の置かれている状況と利用する市場の状況そして競合他社の状況を見える化する事ができるのがこの『3C分析』で、見えてきたその真実の情報を更に『SWOT分析』と『クロスSWOT分析』で分析する事で今まで見えなかった市場と市場を利用する自社・競合・顧客(市場)の関係が浮き彫りになってきます。

マーケティングにおいて最終的分析結果の為にはこの『3C分析』を行う事がとても重要である分析で、行うことによりマーケティングプロセスとマーケティングプロジェクトを行うことが可能になります。

フレームワーク『SWOT分析』

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市場環境分析もこの『SWOT分析』で大詰めを迎え今までモヤモヤとしてハッキリと見えなかった自社・競合・顧客・市場のそれぞれの環境と関係性が浮き彫りになってきます。

『SWOT分析』で見えてくる取り巻く環境と関係性

フレームワーク『SWOT分析』は自社環境を内部環境として競合他社と市場とそれを利用する顧客を外部環境とふまえた上で自社の内部環境からプラス要因である強みマイナス要因である弱みを分析して割り出します。

競合・顧客・市場の外部環境からはプラス要因である機会マイナス要因である脅威をそれぞれ分析して割り出していきます。

★『SWOT分析』で強み・弱み・機会・脅威の分析を簡単に解説します★

内部環境プラス要因『強み』Strength

・強みは自社の価値となる部分で他社には無い特別な物

強みは同様の他社製品より品質等が劣ることが無く信用と信頼性が高い物や評価が高い事

強みは独自の付加価値を持ち、また強いブランド力を持つ物

強みは将来的にまだまだ進化・進歩しコスト面や人的面でも発展して伸びていく要因

などが無いか分析し割り出します。

内部環境マイナス要因『弱み』Weakness

弱みは自社の問題点や現在起こっている不備な点

弱みは他社に有るが自社のは無い所

弱みは自社より劣りコスト面や人員的面で改善が難しい部分

などが無いか分析し割り出します。

外部環境プラス要因『機会』Opportunity

機会は自社に取り入れる事で業績が上がる見込みのある要因

機会は自社で取り扱うことでコスト面や人的面での問題が解決する見込みがある要因

機会は業界や市場の変化に伴い活用することによって業績や環境がプラスに変化する要因

などが無いか分析し割り出します。

外部環境マイナス要因『脅威』Threat

脅威とは自社に降りかかると避けることが難しい危険な要因

脅威とは自社に危険を及ぼす可能性が高く防ぐことが出来ない危険な要因

脅威とは業界や市場が変化する事により環境や業績が悪化する恐れがある事柄

脅威とは法律の改正や為替の変動などによって不利や大きな負担となる要因

などが無いか分析し割り出します。

浮き彫りになった真実

『SWOT分析』で強み・弱み・機会・脅威の分析により浮き彫りになった自社環境を取り巻く真実。

この浮き彫りになった真実を更にもう一つのSWOT分析である『クロスSWOT分析』を行うことによりマーケティング戦略の方向性や幅が決まります。

もう一つのSWOT分析『クロスSWOT分析』

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『SWOT分析』で自社の強み弱みを理解し上でこれから迫りくる脅威に対してどの様な対策を練るか機会を使い戦略を立てる為に必要となるのがフレームワーク『クロスSWOT分析』です。

★次はフレームワーク『クロスSWOT分析』について簡単に解説します★

強みと機会で圧倒的に他社に差をつけろ

自社の将来の為に強みとなる武器を最大限に生かすためには、機会となる要因を使うことが一番の近道です。

自社の強みを最大限に生かすことで他社や顧客に商品の認知度を上げるだけでなく、商品ブランド力を上げる絶好の機会にもなります。

チャンスが更なるチャンスを与える事で商品ブランド力は著しく上昇し他社に圧倒的な差をつけることが可能になります。

この様に強みを生かし機会を最大限に活用する為の最高の戦略を思考しますしょう。

弱みと機会は弱みから機会をを守り抜け

弱みはどの企業や他社にもありますが、弱み自体はそれぞれ違います。

弱みを理解して弱みをどの様に守るか、弱みの影響から与えられた機会を取り逃がさない様にするにはどうしたらよいのか?

また弱みの影響から機会を守り抜くにはどうするのか弱みを出来るだけ克服し出来るだけ守り抜くにはどうしたらよいのか?

この様に弱みを出来るだけ克服して機会を弱みの影響からできるだけ守るにはどうするか戦略を思考します。

強みと脅威が真の力を導き出す

自社の強みを最大限に使い脅威からの影響を最小限に抑える必要があります。

ここで使用されるのは競合との差別化で自社の強みがそれに当たりこの差別化できる要素を出来るだけ強化しアピールする事で最大限にする事が脅威からの影響を抑えるカギとなります。

強みをうまく使うことで顧客の不安要素を抑え込み信頼と信用を付ける戦略を思考する事が重要です。

弱みと脅威の最大級のピンチを切り抜けろ

弱みとなる弱点に脅威が襲い掛かる最悪のシナリオが見えた時、最大限の防御態勢が必要となるでしょう。

防御態勢をとることが出来れば影響は最小限に抑え込むことが出来るでしょう。

そのためには状況をより詳しく具体的に小さな事柄でも情報は一つ残らず把握して最大限の防御態勢をとる為の戦略を思考します。

【まとめ】市場環境分析から戦略が見えてくる

以上が市場環境分析を行う為のマーケティングフレームワークです。

このマーケッティングフレームワークは一度分析したら終わりというものではありません。

時間が流れるにつれ市場や顧客のニーズなど全ての環境が時間と共に変化していきます。

この変化に合わせて絶えずマーケティングフレームワークを使い分析を繰り返していきます。

そして市場環境分析である『PEST分析』『3C分析』『SWOT分析『クロスSWOT分析』のどの分析もこの市場環境分析には必要不可欠な分析で、一つ欠けただけでも市場環境を分析把握する事が出来なくなります。

マーケティング市場環境分析はこの解説で理解して頂けましたか? 

次はいよいよマーケティング戦略立案で、本格的なマーケティングを学びましょう。

最後に
ここまでこの記事を読んでいただいてありがとうございます。

この【マーケティングは市場環境分析から】を学んであなたの未来が明るくなるのを祈っています。

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