マガジンのカバー画像

音楽の杜がおススメする70年代洋楽

366
人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする洋楽アルバム集
運営しているクリエイター

#ハードロック

Free「Highway」(1970)

仕事で福岡出張行ってきました~。 この職に就いてから初の福岡出張。以前何度か商用で福岡には行ったことがあるのですが、5,6年振りの福岡は活気がありました。というかインバウンド客がいっぱいいらしてましたね~。 飛行機から見た富士山等々を一番下にアップしておきます。 さて、今回はいぶし銀的なハードロックのフリーです。このバンドをハードロックというジャンルで括るのは多少抵抗があり、ブルースロックという方がフィットするような気がします。 バンドをやっていた方なら音の隙間が気になる

Grand Funk Railroad「Live Album」(1970)

そのものズバリのアルバムタイトル、「Live Album」。シンプルなタイトルですが、その中身も至ってシンプル。なんといっても3人編成、スリーピースバンドですから。 グランド・ファンク・レイルロード。メンバーはMark Farner(vo & g)、Mel Schacher(b)、Don Brewer(ds)の3人。 グランドファンクのライヴというと、1971年に雷雨の中で行われた後楽園球場での壮絶ライヴが有名ですが、本作はその迫力をそのままパッケージしたような素晴らしい内容

Grand Funk Railroad 「Closer to Home」 (1970)

アメリカの元祖ハードロックバンドといえばグランド・ファンク・レイルロード(GFR)でしょう。 3人組で荒々しい演奏スタイルのGFRは、私の好みとは違っていたので、私の中ではスルーされていたバンドですが、改めて聴いてみると、特にベースの迫力が凄いことに驚かされました。「アメリカン・バンド」がヒットした頃のスタイルよりは、やはり初期のGFRがカッコいい。実は初期のアルバムはあまり良くないのでは・・・といった先入観から、あまり聴いてなかったのですが、いいですね~。特に本作は地味な

Humble Pie「Humble Pie」(1970)

スティーブ・マリオットとピーター・フランプトンが在籍していた時代のハンブル・パイは実に味わい深いものがあります。特に本作はそれが顕著で、そもそもサード・アルバムにして、タイトルがバンド名の「ハンブル・パイ」というのも意味深いですね。恐らくバンド・メンバー全員がそれぞれやりたい音楽を持ち込んだからだと思うのですが、それが吉と出たのか、凶と出たのかは、聴き手によって大きく意見が分かれると思います。 スティーブがブルースやソウル系、ピーターがアコースティック系を志向していたことは

Deep Purple「Deep Purple in Rock」(1970)

世紀の名盤! 私が所有している「In Rock」は25th Anniversary Edition盤ですが、とにかく音が鳥肌が立つくらいの臨場感で、当時のサイケ感覚溢れるハードロックが堪能できます。 また例によってアマゾンではこのアルバムを★一つ評価としている方がいらっしゃいますね。 >どの曲もまだ未完成なのに、とりあえず録音してしまったという印象・・・ 人の評価なんて十人十色ということを改めて認識させられました。 本作発表前のパープルはジョン・ロード(Key)主導の時期

Jimi Hendrix 「Band Of Gypsys」(1970)

さてさて、今回は皆大好きなジミヘンです。 ジミ・ヘンドリックスが生前、1967年から1970年までに公式に残したアルバムは僅か4枚のみ。そして今回ご紹介する「Band Of Gypsys」がその最後のアルバムです。 私はこのアルバムタイトルから、てっきりスタジオ録音のアルバムかと思っていたのですが、実はライヴアルバムだったんですね。つい最近、ようやく本作を聴くに至った訳ですが、ライヴアルバムとはいえ、全曲が新曲であり、新生ジミヘンのサウンドでした。とてもカッコいい、素晴らしい

Led Zeppelin「Ⅲ」(1970)

ZEPのサードアルバムは、ある意味で問題作というか・・・、見直すべく名盤かと思います。あのフォーキーな、CSN&Y?と思わず突っ込みたくなるアルバムですが、私もコレを初めて聴いた中学生の頃は、正直トップの「移民の歌」しか惹かれませんでした。 ファーストでブルース、セカンドで新時代のハードロックを展開していったZEPは、この3作目で、特にB面におけるブリティッシュ・フォークにおいて、大いにファンを困惑させてくれました。 先にB面をご紹介しておきますと⑥「Gallows Po

Free「Fire and Water」(1970)

60年代後半から70年代前半って、ブリティッシュ・ロックはカオス状態、素晴らしいバンドが勃興、レッド・ツェッペリンやディープ・パープルはもちろん、イエス、ピンクフロイドといったプログレバンドもおりました。そんな中、演奏技術よりもグルーヴで聴かせるバンドも多く、その代表格がフェイセズやフリーでしょうか。フェイセズやロッドがロックンロール&フォーク寄りなら、フリーはブルース寄りの本格的なロックと云えますね。 フリーは1968年結成。メンバーは最近多くの人が知る人となった新生クィ

Jeff Beck Group「Rough and Ready」(1971)

ファンク・グルーヴなジェフ・ベック&コージー・パウエル当時、私のMP3プレイヤーにはイーグルスの新譜や旧譜、ボストン、キャロル・キング等が納められてましたが、そんななかで一番のヘビーローテーションが本作…という時期がありました。 あまり聴き込んでなかったので、かなり黒いサウンドに驚くとともに、憧れのコージー・パウエルの意外な一面が新鮮に聴こえました。 本作は第二期ジェフ・ベック・グループの1作目。何といってもドラムにコージー・パウエルが加入したことが大きい。このジャケットか

Humble Pie 「Rockin' The Fillmore」 (1971)

今回はハンブル・パイの熱いライヴアルバムです。1971年発表。 本作が収録されたフィルモアとは、サンフランシスコにあったライブハウスのこと。60年代の音楽シーンでは、たびたび登場してきた有名なライブハウスですね。プロモーターのビル・グラハムが、自身がプロモートするバンドを登場させたことに端を発し、その後相次いで有名ミュージシャンがここでライヴを行います。 ここで収録されたライヴ・アルバムも実は結構あったりします。オールマン・ブラザーズ・バンド、クリーム、マイク・ブルームフィー

Procol Harum「Broken Barricades」(1971)

ここ1か月程、仕事でバタバタしていたのですが、ようやく落ち着いてきました。そんな中でも音楽はしっかり聴いております。 ここ最近は、思いついたようにプロコル・ハルムを聴いてました。 プロコル・ハルムというと「青い影」ですよね~。でも実際は1967年に発表されたデビューアルバム「A Whiter Shade Of Pale」の中の「青い影」はちょっと浮いた感じです。彼等の音楽の本質は多様な音楽性にあったりするんですよね。 デビュー曲「青い影」でフューチャーされていたオルガン、そ

Led Zeppelin「Led Zeppelin IV」(1971)

ZEPの、いやハードロック界の屈指の誉れ高き名盤としてあまりにも有名なアルバム。 実はこのアルバム、タイトルがありません。敢えて申せば、メンバーそれぞれのシンボルを載せてます。ジャケットにはメンバーさえ映っておらず、アトランティック・レコードも戸惑ったようです。一般的には「Led Zeppelin IV」「Four Symbols」「Untitles」等と呼ばれてますね。 「Led Zeppelin Ⅲ」での様々な反応より、ZEPは用意周到に本作を制作しました。そして「これ

The Who「Who's Next」(1971)

ロック史上、燦然と輝く不朽の名盤! このザ・フーのこの歴史的名盤を聴かずして、ロックを語るな!という位のインパクトあるアルバムです。 私が最初に聴いたザ・フーのアルバムは「ライヴ・アット・ザ・リーズ」でした。LPでも持ってますし、CDも持ってますが、実はそのライヴ盤、あまりにも荒々しくてそれほど好きなアルバムではありませんでした。当時は耳が肥えていなかったのでしょう(苦笑)。 ザ・フーについては今更何の説明も要らないでしょう。 ロジャー・ダルトリーの迫力あるヴォーカル、ピー

Deep Purple「Fireball」(1971)

ZEPと双璧を成すディープ・パープルの名盤第二期ディープ・パープルはリッチー・ブラックモアが主導権を握ったことでクラシカルかつ中世音楽要素が微妙に絡み、かつブルース、ソウル色のないストレートなハードロックが堪能出来ます。実は私はトミー・ボーリン在籍時のパープルがかなり好きなのですが、さすがに最初にパープルをご紹介するアルバムには相応しくないと思ったので、こちらをアップしました。 本作はディープ・パープル第二期、所謂黄金期に制作されたパープル5枚目のアルバム。ワールド・ツアー