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The Who「Who's Next」(1971)

ロック史上、燦然と輝く不朽の名盤!

このザ・フーのこの歴史的名盤を聴かずして、ロックを語るな!という位のインパクトあるアルバムです。
私が最初に聴いたザ・フーのアルバムは「ライヴ・アット・ザ・リーズ」でした。LPでも持ってますし、CDも持ってますが、実はそのライヴ盤、あまりにも荒々しくてそれほど好きなアルバムではありませんでした。当時は耳が肥えていなかったのでしょう(苦笑)。

ザ・フーについては今更何の説明も要らないでしょう。
ロジャー・ダルトリーの迫力あるヴォーカル、ピート・タウンゼントのセンスある詞と曲・派手なギターパフォーマンス、ジョン・エントウィッスルの卓越したベースプレイ、キース・ムーンの手数の多い破天荒なドラム…。素晴らしきロックバンドでした。
キースは1978年、ジョンは2002年に亡くなっております。キース・ムーン無き後、ドラムはフェイセズのケニー・ジョーンズ、そしてその後はなんとリンゴ・スターの息子、ザック・スターキーが加入してます。ザックは幼少の頃に、キースからドラムを教わっていたんですね。

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↑  凄い!ピートのジャンプ力!このライヴでのパワー。演奏者がたった3人とは思えないパワー溢れる演奏が堪りません。この怒れるパワーが見事に詰まったアルバムがザ・フー5枚目のアルバム「Who's Next」です。もちろんそれ以前のアルバムも魅力的ですが、ザ・フーの持つ魅力が最大限に発揮されたアルバムは本作でしょう。

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最初の①「Baba O'Riley」のイントロでたまげたものです。「??このシンセは??」 
しかし効果的にシンセを使ってますね。「Baba O'Riley」には一環してこのシンセ音が流れてますが、完全にフーの音に昇華してます。フーは単なる荒くれモノではなかった。そしてなんとエンディングではヴァイオリンまで登場します。キースとの絡み、なかなかです。

②「Bargain」も大好きな1曲。もの悲しげなイントロ、と思いきや、やっぱりフー流ハードロック。しかもドラマチックな組み立てです。全く聴き手を飽きさせませんね。

意外と大好きな曲が⑤「The Song Is Over」。じっくり聴かせるフー流バラードですね。段々と盛り上がってくるドラマティックな作りなので、バラードでもないんですが・・・。こんな曲もピートは作れます。凄い。
ニッキー・ホプキンスのピアノが随所でいい味出してますね。またキースの派手なドラムが曲を盛り立てます。最後のタム回しはキースらしい。この曲はかっこいい。鳥肌モノです・・・。

ポップな⑦「Going Mobile」。メロディーメーカー、ピートらしい曲。バックでジョンのランニングベースが唸ってますね~。

このアルバムのエンディングトラックが⑨「Won't Get Fooled Again」。これから何か始まる・・・と予感させるシンセイントロ。ゾクゾクします。
もう何も言わずにアップした演奏を見てください!

7分50秒あたりから約1分の間奏。そして静寂を切り裂くキース独特のタム回し、ロジャーが叫びます。 
Y e a a a a a a a a h !
この曲の最大の見せ場ですね。震えます・・・。

為政者には騙されるな!自分を信じろ!」といったメッセージソング。
最後のロジャーの絶叫とそれに続く                                                               ♪ Meet the new boss Same as the old boss ♪。
ドラマティックな曲の割りにはあっけなく終わってしまうエンディング・・・。こんな歌詞で、こんなステージングをされたら熱狂せずには居られません。これぞロック!!!

ちなみにこの名曲を、あのVan Halenがカバーしてます。
シンセイントロをギターでやってしまうあたり、エディらしい。R.I.Pエディ。それにしても4人ともえらいロック小僧の顔をしてますね。とても生き生きしてます。

ザ・フー。稀有なメロディメーカーと派手な演奏者がいた偉大なバンドです。こんな圧倒的なパワーを出せるバンドって、もう現れてこないかもしれませんね。


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