顔 映画
学校の先生から出された宿題は
ちゃんとやる派です。真面目なので。
「顔」という言葉で思い出したのは、
2つの映画です。
映画「線は、僕を描く」の横浜流星、彼は真っ白だった、という三浦友和の言葉を私の想像しうる有様よりもはるか上の形で表した顔
映画「余命10年」の小松菜奈、坂口健太郎に抱きついて肩にあごを乗せたときの、静かな顔が少しだけ動いたような表情
私が衝撃を受けたその表情その顔は、どちらもたった1秒程度の映像でした。
その1秒間の顔がもう一度見たくて、どちらの映画も2回観に行きました。
その1秒間で、セリフになっているもののようなセリフになっていないもののような、言葉にしきれているようなしきれないような、そんな、感情のようなものが、あの大画面から目を伝って、自分の中に一気に流れ込んできた感覚は忘れません。
本当に素敵な一瞬だったんです。
「余命10年」の物語の中にいた坂口健太郎には、
私が見た小松菜奈のその顔は見えませんでした。
「線は、僕を描く」の物語の中にいた三浦友和が、
横浜流星のその顔を見たから、この物語が始まりました。
「顔」で思い出した私のお話です。
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