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しんみりと

なぜ、
人はクリスマスやお正月の時期になると
しんみりするのでしょう?
しんみり、とは心落ち着いて静かなさま。

今年のカレンダーの終わりだからでしょうか。
冬だからでしょうか。
儀式や祭典の多い時期だからでしょうか。
皆が集まる時期だからでしょうか。

カレンダーの終わりといっても、日常生活上は何も終わるわけではありません。冬だといっても一番寒い時期とも限らないし、儀式や祭典が終わると盛り下がりを感じるからでしょうか。皆がそれぞれに帰っていく名残を惜しむからでしょうか。

いずれにしても、きっと「終わり」を感じているからかもしれませんね。
終焉、おしまい、完結、締め切り。

締め切り、と聞くとドキッとする感覚、何も見逃してないよね。
完結、と聞くと何が完成したのか、と問う自分。
おしまい、と聞くともう戻れないような気分。

そんな感覚を無意識に感じているのではないでしょうか。

お誕生日、というと
お祝いやパーティー、プレゼントなどの印象が深いので一見楽しいように感じるけれど、いい年になってきて、それらの重点が薄れた時、この年齢ももう終わり、といった悲しい感覚を覚えるのにも共通しているかも。

「新しく始まる」前のけじめ。節目。転機、きっかけ、チャンス、、、

その前にちゃんと終わらせる、終わった、終わらせた、やり切った、やりきれなかったけどもう過ぎた、だから次。

悲しさや、後ろ髪惹かれる思い、後悔や残念さを感じながらも終止符を打つ。その決意。それが引きずらない秘訣。

しんみりと
ホットココアでも飲みながら
ひとり
自分をねぎらう

それは実はとても贅沢なこと。
とりあえずおわったね。
あきらめなかったね。
がんばったね。
踏ん張ったね。
よくやったね。
ほんと。
ありがとう。

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