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納豆との上手な付き合い方

 最初に納豆をいただいた時のことをわたしはよく憶えていない。それでも、納豆にまつわる失敗はよく憶えている。

 何度目かに給食で納豆を食した際、醤油をお道具箱にこぼしてしまった。無計画に袋にハサミを入れた結果、盛大に飛び散ってしまったのである。そのお道具箱は小学校を卒業するまで使っていたが、小学生のわたしには醤油という“難敵”をうまく対処する能力が備わっておらず、卒業する頃までほのかに醤油の香りがした。

 このような出来事があっても納豆が苦手になることはなく、むしろ納豆がある日は小躍りするような嬉しさを感じていた。白米が好きで、白米によく合うオカズが好き。それは今もまったく変わっていない。

 最近は成長期の頃よりもよく食べるようになっている気がする。乃木坂46の楽曲に「白米様」という楽曲があるのだが、そんなに食べなかった頃はここまで白米に拘る理由がわからなかった。炭水化物を制限するダイエットをしていた時は、別にご飯を食べなくても淋しくならなかったんだな。今となっては、ご飯がないとどうしようもないんだけども。

 そんなこんなで納豆はよく食べるのだが、家族が大粒の納豆を好んでいることもあって、わたしは大粒を選びたがる傾向にある。いつも買っている納豆が糸を引きづらいのが良いのか、それとも売り場で大粒しか目に入らなかったのか、理由はよくわからないが、いずれにせよ小粒の納豆が出てきた日がほとんどない。大人になってから、わたしは小粒の魅力を知った気がする。

 もちろん、どちらも美味しいよ。でも、小粒を醤油に絡ませながら、ゆっくりと食べていく時の美味しさはちょっと言葉にできないな。いろいろな納豆があるから一概には言えないものの、粒が小さいからか、なんだか納豆の風味がより豊かに引き立つような気がするんだよね。

 わたしはカラシがあまり好きではないので、トンカツや焼売にもカラシはかけない。ただ、納豆だけは程よくカラシの辛さがあった方がより美味しい気がして、そんなに気にならない程度に混ぜてしまう。それでも、最初の一口だけは醤油だけで食べたくなって、結局、入れ忘れることも珍しくないくらいだから、わたしの中であまりカラシは重要に思っていないのかもしれない。

 最近はいろいろな納豆が出ているけれども、糸を引きづらい納豆、香りの少ない納豆よりも、やはり伝統的な製法でつくられた風味が豊かで糸を引く納豆の方がわたしは好みだ。

 納豆のことをもっと知りたい方は、この方をチェックしてみるのがいいかも。日々、おもしろい納豆をたくさんアップされているし、美味しい納豆をセレクトして販売することもある。わたしはこういった方の投稿をぼーっと眺めるのが好きで、時々、気になった商品をポチッと押してしまうのだ。

https://www.instagram.com/natto_musume/

 今後も白米といっしょに、いろいろな納豆を食べていきたいな。

 2024.7.14
 坂岡 優

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