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駆け出すのは、私たちの光。 | GO AHEAD -僕の描く夢- 第186回

 この度、私はLumiere Wind Orchestraという新しい吹奏楽団のメンバーとして活動することになりました!

 演奏者としてではなく、楽団全体のコンセプトやマネジメントを統括するCCO(=Cheif Creative Officer)という立場でジョインします!!

 まったく新しく、すっごく面白い挑戦を、他の誰よりも素敵な仲間たちと一緒に始められることをとても嬉しく思います。

 私の言葉でしか彼らを紹介できないのがちょっぴり悔しい。だからこそ、ちゃんと楽団をみなさんに知っていただけるように、この紹介文を書いてみました。

 メインテーマは「Lumiere Wind Orchestraという楽団の特徴を知ってもらう」ことです。それでは、早速本題に入って行きましょう!!

Lumiere Wind Orchestraとは?

 最初に、基本的なことをざっと書きますね……!!

 Lumiere Wind Orchestraは2019年8月に大阪音楽大学の一回生有志によって結成されました。管楽器専攻、打楽器専攻のメンバーが中心です。

 (ちなみに音楽大学は楽器や分野ごとに細かくコースが分かれています!!)

 2020年は学内のライブギグやSNSを中心に活動し、2021年2月に大阪府豊中市で初回公演が開催される予定です。現在は11人のパートリーダーが在籍しています。2020年に大阪音楽大学内の公演で公開オーディションを開催し、演奏メンバーを選抜します。

 伝統を大切にしながらも、これまでにない新しいことをやる。チャレンジング精神とセンセーショナルな息吹に溢れた、まっさらな楽団(=カンバス)です!!

私がこの楽団に携わることになったきっかけ

 この楽団の代表はホルンの丹羽くん。メガネと笑顔がチャームポイント。私のふわっとした言葉をちゃんと形にして返してくれるひと。

 彼と、彼の友人が「楽団をつくりたい!」という話し合いをしているうちに、別の専攻でぶらぶらしていて、ちょうど彼らと仲良くなり始めた私が召喚されました。出逢いは、大学に入ったばかりの何かしらの集まりだったのではないかしら。

 他のメンバーも面白い子ばかりで。ちょっとした繋がりが大きくなったり、新しい繋がりからまた新しい繋がりが生まれたり。やさしい、かっこいい、かわいい、あかるい、おもしろい、うつくしい、ものしずか、ムードメーカー。本当に個性豊かで面白いメンバーが揃っています!!

 そんな彼らが最初に「楽しく、面白く、レベルの高い演奏を」というキーワードを作ってくれました。そのワードを尊重して、楽団員たちの個性や面白さを最大限に発揮できるようなイメージやコンセプトをつくるのが最初のスタッフとしてのお仕事です◎

Lumiere Wind Orchestraの方向性(春まで)

「THIS IS THE NEW ERA, WE CREATE NEO CLASSIC.」(令和時代の新たなる楽団像をつくる)
「THE ISM」(集団としてのフィロソフィーを大切にする)
「ONE+∞=GROUP」(個性の集合体であることを何よりも重視する)

 はい、彼らのキーワードを思いっきり膨らませてみたのがこれです!

 できるだけ抽象的に、かつ明確なコンセプトにしてみました。「矛盾してるじゃんか」と言われそうですが、あくまでも最初の方向性を定めるためのものなので。

 なんだろう、せっかく作るなら、これまでの楽団像を壊すものにするべきだと私は最初に考えたんです。「半袖半パンで公演をする」だったり、「DJを投入する」だったり。突拍子もないアイディアもいっぱい出してみました。そして、出た結論がこちら!

 伝統を活かしたいなら、今まであまり積極的に行われてこなかったものを大胆に導入するべき。

 新古典主義(=ネオクラシック)という考え方がありますけど、まさにその通りだと思います。

 すべてはメンバーの個性を活かしたいという願いの下にあります。

 積極的なSNS発信だとか、半年以上かけてデザイン・コンセプトを作るだとか、当たり前のようで意外と徹底できていないことに私たちは正面から向き合います。

 最初だからこそ、ちゃんと丁寧に、まっすぐにやっていくべきなんです。実のところ、まだじっくりと話せていないメンバーもいます。みんな忙しく、なかなか声を聞けない人も多いです。そんな人たちとも、ひとりひとりしっかり向き合っていきます。

 この半年間で、最高の“幹”をみんなで作ってみせる。

 今の目標です。

なぜ、企画メンバーを募集することにしたか?

 では、“幹”をつくるために何が必要なのか。

 八月の結成時から、私なりに考えてきました。コンセプトづくりや他のプロジェクトに携わりつつ。

 そんなとき、私は講義の中でメディアアートというものに再会しました。

 メディアアートって、こんな感じのものです。

 ニューメディアアート、メディアアート(New media art, media art)は、20世紀中盤より広く知られるようになった、芸術表現に新しい技術的発明を利用する、もしくは新たな技術的発明によって生み出される芸術の総称的な用語である。特に、ビデオやコンピュータ技術をはじめとする新技術に触発され生まれた美術であり、またこういった新技術の使用を積極的に志向する美術である。

 この用語は、その生み出す作品(伝統的な絵画や彫刻など、古い媒体(メディア)を用いたアートと異なる新しい媒体(ニューメディア)を使う作品群)によってそれ自身を定義している。 ニューメディアアートは、電気通信技術、マスメディア、作品自体が含むデジタル形式の情報運搬方法といったものから生まれ、その制作はコンセプチュアル・アートからインターネットアート、パフォーマンスアート、インスタレーションといった範囲に及ぶ。(Wikipediaより)

 コンピュータを駆使したものが多いので、デジタルパフォーマンスとも呼ばれます。身近なもので言えば、SF映画やコマーシャルで使用される光学合成やグリーンバック合成もその一つです。ライブコンサートで使用される吊り照明とかもメディアアートになるのかな。

 私とメディアアートとの出逢いは古く、おそらく今から十年以上前になります。「これまで“自動車の一部”としてしか扱われなかったものに、まったく別の用途が生み出された」という抽象的なアートです。ドイツのトラバントというクルマを再利用したもの。

 当時はメディアアートという名前も知りませんでしたし、おそらくほとんど使われていなかったと思いますが、きっと無意識のうちにそういったものをみんな体験してきたはずです。「1を1.5、2にしていく」という過程を。特に場づくりを行なったり、何かを作ったりしたことがあるという方は。

 この「1を2にする」という過程をどう吹奏楽に組み合わせるかというわけなのですが……「一体どうすりゃいいねん」と思うひともいるでしょう。さあ、ここで簡単な例を挙げてみます!

 たとえば、ドヴォルザークの「新世界より」を主題として据えるとき、地球を連想させる球体の中に日用品や電化製品(を模したもの)を放り込んでみる。それこそDNAをモチーフに散りばめてもいいかもしれない。さあ、この不思議な球体を釣ってみよう。何処にでもあるようなものが、立派なステージアートに変貌する。球体自体が「新世界」を連想させるシンボルになる。=作品のコンセプト全体をひとつの球体で表現する。

 先ほど、楽団の初期コンセプトにおいて、ネオ・クラシックというワードを紹介しました。和訳すると「新古典主義」になりますが、ちょっと恣意的にこの言葉を分解してみると「古きを活かし、新しきを創る」という風に見えてきませんか?(見えない??)

 メディアアートは必ずしも「すべてがデジタルであらねばならない」というわけではありません。先ほど紹介したデジタル的な魅せ方もあるし、アナログを活かした魅せ方もある。アナログでデジタルを表現するのも面白いですし、アナログにしかできないことを追求するのも面白いでしょう。

 このように、私たちはこれまでにない新しいアートや考え方をステージ演出やプロモーションに積極的に導入していくことを現在検討しております。また、マーケティングの手法や他の業界で導入してきた手法も取り入れます。

 しかし、そのために必要なノウハウや考え方が今の私たちにはありません。そこで皆さんの知恵と熱意をお借りさせていただきたいです。

 簡単ではないのはわかっています。時間がかかりますし、手間や関係各所とのすり合わせも緻密なものになるはず。だからこそ、たくさんの知見が必要なのです。

 これにはもちろん理由があります。その理由は、下のトピックで詳しくお書きします。

企画メンバーとして加わる方々にお願いしたいこと

 ここで、少しだけ切実な現実をお話させてください。吹奏楽団の運営についてです。収益の話や、運営の話を。

 基本的な話なのですが、クラシックの楽団は利益率を考えずに運営していることがほとんどです。CD収入やグッズ収入を除けば、チケット収入だけでなんとか赤字を補填しようとしています。

 しかし、楽団運営にはとんでもないくらいのお金がかかります。一般の弦も含めた楽団では、公演ごとに数千万円かかることもザラです。私たちの楽団は比較的リーズナブルに抑えられる規模で運営していく予定(それでも数百万円がかかるでしょう)ですが、普通に運営していくだけでも助成金なしでは成り立ちません。

 楽団員を楽団の活動のみで食べさせるのはほぼ不可能ですし、時には身銭を切る形で対処するときもあるようです。

 (現在のビジネスモデルをわかりやすく紹介している記事がありますので、よかったらこちらもご覧ください)

 私たちは、そんな現状を変えたいんです。私たちだけでなく、みんなが食べていけるようなモデルケースを作りたい。 

 が……さっきも書きましたが、何をするにしても、今のままでは圧倒的に知恵が足りません。経済学に長けた人も必要ですし、デザインやコンセプトを一緒に考えてくれる人も必要です。正直なところ、目先の予算よりも先にそれを確保するための核をつくることが先決とさえ考えています。

 というわけで、下にザッと求める人材を書いてみました!!

【Lumiere Wind Orchestraが企画メンバーとして求める人材】
・音楽がとにかく好きな人
・クラシックの楽団に在籍していた or 在籍している人

・クラシック音楽の演奏会によく行く人
・ライブハウスに行くのが好きな人
・ポピュラー音楽が好きな人

・クラブ音楽 or クラブに行くのが好きな人
・実際に企画者として活躍している人
・楽器を演奏するのが好きな人
・歌を歌うのが好きな人
・音楽ビジネスに興味がある人
・経済学の知識を活かしたい人

・経理に強い人
・アート系に豊富な知識を持っている人
・メディアアートをやってみたい or やっている人
・デザインのできる人
・コピーライティングが得意な人
・面白いことが好きな人
・熱意のある人

 ほんとは全部太字にしたいくらいなんですけど、とりあえずこれくらいにしておきました。大まかに分けると経験者・体験者・別分野の表現者といった感じでしょうか。

 もちろん、この中のひとつでも当てはまっていれば大丈夫ですよ!!笑

 みなさんの経験とアイデアを掛け合わせた上で、メンバーやこれから目指す方向性に合わせた最適かつ明瞭なコンセプトを考えていくのが主なお仕事です。

 企画チームの最大の目標は……
 ① 楽団のコンセプト・フィロソフィーを磨き上げる。
 ② ステージ演出・プロモーションの方向性を決める。
 ③ 様々なモノやコトに対しての知識を蓄える。

 この三つになります。活動期間は来年の3月31日までです。毎週日曜日の20時より、定期会議を行います。会議が苦手な方は事前に議題を通知しておきますので、それをテキストとして提出してください。

最後に……

 この楽団への参画が決まったとき、みんなと顔合わせしたとき、「このメンバーとなら翔べる」という確信めいたものを持ったのは今でも鮮明に覚えています。(あくまでも感覚です。根拠はありません笑)

 決してこれまでの一般的な企画が物足りないから新しいことをやるというわけではありません。むしろ、その逆です。

 知恵が集積すればするほど、レベルの高い演奏をするプレイヤーは増えます。言うまでもなく、競争が激しくなります。競争が激しくなるということは、ただでさえ少ないクラシック音楽のパイを多くの団体・人間がさらに細かく分け合うということです。

 すなわち、ただ演奏するだけでは人を惹きつけられなくなっている上に、自分たちの取り分も少なくなってしまうのが現状です。

 あえて言いましょう。私たちは、同じ吹奏楽団を目標としていません。

 足を運ぶ、ステージを味わう、パフォーマンスを楽しむ。私たちの演奏に対して、なけなしのお金を払い、かけがえのない時間を使っていただく。

 これらを考えたとき、本当のライバルはユニバーサルスタジオジャパンディズニーランドといったテーマパーク、ポピュラー音楽のライブイベント、スポーツ観戦、ワークショップ、すべてのリアルイベントたちだと思うんです。

 お金を使って“楽しみ”や“思い出”を獲得するという意味においては。

 これは非常に苦しい選択です。普通に考えると、茨の道を突き進んでいる。

 しかし、これからクラシック音楽はさらなる商業化を避けられないですし、変化を拒むことは許されない時代がやってくるでしょう。

 芸術性のみでは黒字にできない。優れた作品を作っているだけではご飯が食べられない。演奏家たちのやりたいことを叶えてあげる、その上で収益性も確保しなければいけない。

 今、音楽家たちはものすごく大きな分岐路に立たされています。

 そんな今だからこそ、私たちは「(現代的な)クリエイティビティ」「コマーシャル・カルチュア」の視点をクラシック音楽に注入します。「面白い」を怖がらない。

 私はずっと外から見ていたので厳しいことも書きましたが、将来を悲観視していません。むしろ、明るいとさえ見ています。人と、出来事と、内容をアップデート出来れば、無限の可能性が残っている。

 文化的リノベーションに成功した歌舞伎やミュージカル、特撮映画たちを見ていただければ、伝統的な文化こそ“可能性のかたまり”だということがわかってくることでしょう。

 この文章を読んで、少しでも私たちの楽団に興味を持っていただいた方は、是非キャストとして、スタッフとして、オーディエンスとして、楽団に参加していただけると嬉しいです。

 そして、下のURLから、今回お話させていただいた企画メンバーの応募フォームへと飛びます。是非一緒に楽団の“幹”となるコンセプトやデザインを考えていきましょう。

 ご応募お待ちしています!!

 2019.12.10
 Yuu

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2000年生まれのクリエイター。詩や小説を中心に活動しています。こちらでは、エッセイを主に投稿。特撮ヒーローや昭和歌謡曲・ロックミュージックを愛好し、オールド・カルチャーとモダン・カルチャーの融合をテーマに作品を発表している。