見出し画像

優秀な人の行動を目にできるのが、ラッキーになる時代がやってくる。

先日、ある方のツイートを見て、ハッとした。

リモート推進派

私は個人的に、会社でリモートが可能な職種ならばリモート推進派だ。「成果物」が必要な仕事なら、評価もしやすいと思う。

“調べること”や“考えること”が多い職種なら、会社にいる時から、自分のデスクにいることの方が少ないだろう。コロナ禍において自宅にいるだけだと、意識して「視野を広げる」刺激を受けようとしなければいけないかもしれないが、それもまたその人の能力の一つだろうと思う。

今まで評価されて疑問視されてきた「残業量」が関係なくなる。「成果物」がなくても、そこに至るまでの過程で頑張っていたようだ、というのも、伝わりづらい。オンラインの1対1のミーティングを週1回などすると仮定して、自分がどれだけ頑張っているかを伝える術に長けている人が、評価されるという時期もあるかもしれない。黙っていてもきちんとやる「誠実性」は短期間ではわかりづらいから、上司部下ともにズレが生じることもあるだろう。

新しい働き方なのだから、会社ごとにどうやって行くかを蓄積するしかないだろうなぁと推測している。今以上に、コミュニケーション能力が必要とされる時代になるのだなと思う。この新時代上司のコミュニケーション能力については、話がずれるので、別の記事で書きたいと思う。

通勤に向かない国

海外ではリモートが当たり前だ、というような時代の流れ理論ではなく、常々、思っていた。日本は西日本は特に台風が多く、北日本は豪雪地帯だ。梅雨もあり、実は“通勤”が過酷になる日数が多い。通勤に向かない国なのではないか、と。

10年以上前のテレビで北欧のどこかの国だったかと思うが、男性が「大雪なので、自宅勤務に切り替える」という場面が出てきた。普段から選択できるようになっているのだ。

日本に向いている働き方だと感じた。会社としても、危ない日に出勤してきて大切な社員に怪我をされては困るだろう。例えば大雨の中出勤して、男性も女性も服が濡れて、ストレスフルな心理状態で、ベストなパフォーマンスが出せるとも思えない。

実はこれがメインの理由で、リモートワークができることがこれから働く人にとっても利点となり、就職活動では選ばれるのでは無いかと考えていた。そこにリモートサポートとしてWi-Fiや電気代の補助がつく、などの福利厚生、項目が付随するのでは?と昨年自分のFacebookに書き込んでいる。

優秀な人を目にするチャンス

この考えには、冒頭のツイートのようなことが起こるという現実が抜け落ちた。

会社に集まっていれば、要領の良い同僚のやり方も、優秀とされる先輩の普段の行動も目にすることができる。日々のちょっとした習慣なんて特に、無意識にしていることもあるかもしれない。より貪欲な若手は「盗むぞ!」という気満々で、先輩のやり方をチェックしているし、気軽に質問もする。雑談で固定概念を覆されることもある。

リモートが当たり前になったら、どの機会もなくなるのだ。誰かの良い習慣に「上司」が気づいて1対1の話で話を聞いても、なかなか「自分ごと」にしにくい。「指示されている感覚」も伴うかもしれない。業務ならともかく、普段の習慣で下調べにかける時間が多いと話をされたところで、「どこまで調べたらいいんですかね?」「それって業務時間内で終わる量じゃ無いですよね?」と最初からブロックがかかるかもしれない。

「業務時間内にやってる先輩がうまく言ってるよ」と言われて素直にやる子は伸びるだろう。「どうやったらもうっと要領よく調べられるか、その先輩と話したいです」という要望が出てきたら、進み方は違う。あくまでそれは話をする人が気づいたら、という前提だ。

気づくという項目で「知る」機会が減り、さらに自分で目にしてないから、違う人のフィルターを通った言葉。成長が鈍化する可能性、という指摘は大いにありうるなと感じた。

優秀な人が通常業務についているのを目にする機会が、ラッキーという概念が生まれると思う。表面に出てくる「仕事術」や「成果物」ではわからない“習慣”や“工夫”が見られるチャンスだからだ。

表に出てこない成長のきっかけをどうやって作るのか、が当面の課題になりそうだ。

そんなことを考えていたら、荒木博行さんが音声配信で 「ポジティブデビアンス」に関して話をされた。そこで、荒木さん本人の考えとして、話されたことが印象的だった。

「離職者」が多くなったときに、同じ環境にいながら辞めなかった人に着目し、その人の辞めなかった要因になったと思われる習慣を取り入れて改善する、という事例に関して。

確かに良い考えだけれど、身近すぎて「なんであんな奴の真似しないといけないんだよ」「俺たちの方が優秀だ」というような“感情”が邪魔する場合もあるから、うまくやらないといけない、というふうに話されていた。

成長する必須要素

これは、今日書いている事例に通じる。人によってはリモートで他の人のうまくいっている事例を話しても「その人だからできる」「あいつは真面目だから。自分はそんなキャラじゃない」「あいつより俺の方が優秀なはずですけど」みたいな感情を持たせてしまっては、逆効果だな、と。

リモートだけじゃなく、人が成長するのには、いくつか要素がある。

・本人が成長するぞという気持ち
・会社側からの成長する幅広いイメージの共有
・本人の中の達成感

タイミングや業務の設定など複雑なことが組み合わさって「成長」していくものだ。それをリモートにすることでどう設定していくかシミュレーションしながら、考えていくべきことなのだろう。

チャンスを逃さない、という感覚を私もまた持ち続ける。

こんな42歳経営者の一歩進むきっかけづくりをラインで配信。


気に入っていただけたら嬉しいです。 受け取ったサポートはサロン運営、ママの居場所を作るボランティア活動、さらに私が成長するための書籍代として使わせていただきます。