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新時代上司のコミュニケーション能力の3つの力


先日「優秀な人の行動を目にできるのが、ラッキーになる時代がやってくる。」という記事を書いた。これは会社における新人の成長が鈍化する可能性について書いたものだ。

もちろん、個人でビジネスをする人にとってもけして他人事ではない。この1年半、どんなことを学んだだろか。特に能動的にどんな情報や学びを手にしようと動いてきただろう、と自分自身を振り返った。

リモートが増えていることで、いいこともある。例えば、不要な集まりに行かなくてよくなった。オンラインサロンがさらに活発になり、「すごい人」の習慣を学ぶ事ができるようになった。

その反面、発信をしていない人の、あるいは本人が意識もしていないような“さりげない”良い習慣を目にすることは難しくなった。

その結果、能動的に情報や学びを取りに行く人と、そうでない人では、何かの差ができている。もちろん、コロナ禍で忙しくなったECサイトの運営者は、人から得る以上の学びを、多くなった取引の間に得ているかもしれない。そんな状態でない私は、成長の鈍化が「感性の鈍化」にならないように気をつけたい。

さて、最初の記事の中に出てきたリモートワークが中心になる時に必要な上司のコミュニケーション能力について、考えてみたい。

直接会えない状態がデフォルトになったメンバーをどうやって把握し、信頼関係を築くのか。メンバーのやるべき仕事を達成に導き、また、評価していくのか。今までのリアルなコミュニケーションのイメージのままでは、難しいように思う。

必要なコミュニケーション能力は、どんなものだろう。

新時代上司のコミュニケーション能力

「しゃべるのがうまい」という能力はコミュニケーション能力のごく一部にしかならないと思っている。人を惹きつけ、話を聞いてもらうことができるのは、上司という立場になると必要だと思う。でもそんな人ばかりではない。そして、しゃべるのがうまいだけでは、人の評価はできない。「聞く力」が圧倒的に必要なる。

聞く力は、「話すきっかけを作る力」「真偽を見極める力」「論理に流されない力」の総合だと私は思っている。
3つの力を使って、話を進め、最終的に言いたいことを、相手の頭の中を整理する。
そんなミーティングを毎週15分でもしていれば、次の仕事のスケジュールを作ったり、やるべきことを自分で見つけられるのではないか。

話すきっかけを作る力

1回10分〜15分で話をしたい、と思う時、同じスペースにいれば、仕事の進捗を聞くふりをして、話しかけることもできるだろう。週に1回15分のミーティング時間を必ず作る、とした場合、どんな風に話をするだろうか。

リモートワークではミーティングの時間を必ず設けるとして「で?なんですかね?この時間」と思われたら終わってしまう。

・1週間で感じた事、学んだこと、困っていること、さらに次の1週間で伸ばしたい部分、やりたいことを話す

とテーマを出していれば、その内容を話すのが普通の状態になる。会社にいた時と同じようにしていては、コミュニケーション不足に陥るのは間違いない。そこで必ず話をする時間を設けるのだ。

この時間が世間話で終わるならいい。ただの愚痴大会になったり、終始無言だったり、その場で取り敢えずの言葉だけでまとめようとしないことが大事じゃないかと考えている。

「前回こんな風に言ってたけど」

「この間まとめてた書類、数字がわかりやすくなったって会議で◯◯さんが言ってたよ」

警戒を解く言葉があると「きっかけ」になると思うが、関係性によるので、それぞれ別のきっかけの言葉があるといい。

真偽を見極める力

リモートワークができる職種なら、“成果物が期日までにできればいい”と言うことが多いのではないだろうか。それでもこまめに進捗状況を聞いておくことは大切だ。

中には期日が迫ってから「できてません」「できません」という人もいるからだ。その場合は、途中の進捗状況を聞いている時に、真偽を見極めていられたら、と後悔するか、なぜ素直に言ってこないのか、と怒りが込み上げるかのどちらかだろう。

実際に起きてしまってからでは遅い。できれば、進捗状況を確かめる際に、具体的な内容をなげて「この部分、わかりにくいと思ってるんだけど、問題なかった?」と言いつつ、相手の心情に照らし合わせて真偽を見極める力を養う必要があると思う。

「できる」と判断して渡している仕事も、何かの掛け違えで、やる本人の能力とは少しずれている場合もある。そこに気づいた時点で、サポートできるメンバーと組む、あるいはアドバイスが聞きやすいようにしておくのは、やはり上司の役目だと思う。

論理に流されない力

中にはとても論理的でもっともらしく、「主張」するのが好きなメンバーもいるかもしれない。「やり方が間違っている!今の時代こんなことは古いから、こうするのが良いに決まってる」と言われた時、どうするか。

上司として「今までこれでやってきたからいいんだ」では、絶対にメンバーは納得できない。メンバーの言うやり方が、果たしてそれが会社の方向性や理念に合っているかを考えることは大切だ。

たとえ論理的に聞こえても、今の会社のやり方が「絶対に」正しいかどうかわからないように、メンバーが言うこともまた「絶対」ではないことは、しっかり意識していたい。

一見論理的に見える、と言うだけで流されていると、複数の主張の違うメンバーが、それぞれの論理を持ってくるたびに揺れることになる。

上司は締め付ける人ではなく、最終ゴールに向けてチームのスケジュールを見ながら、仕事がしやすい状態を作る人だ。だからもちろん、メンバーの主張が正しいと思ったら、チームメンバーで共有して、全員がやりやすいとなれば、それに合わせればいい。

ただ、ある程度、聞いた話をメモって、持ち帰る、と伝える。話題を閉じたあと、次の週の実ものスケジュールをメンバーに組んでもらうところまでは持っていく。結論が出ていないことを、仕事をしない言い訳になる余地を渡してしまうと、メンバーの成長にも良くない。

もちろん持ち帰ると言ったことは、なるべく早く見解を示す。理由もつけて。

3つの力が「聞く力」

「聞く力」は相手のとの「信頼関係」を構築するために使う。
リモートワークでも「仕事」に対する「信頼」がメンバー同士でできたら、連携もスムーズに行き、パフォーマンスは確実に上がる。そして、個々と会社の「成長」につながるのだと、思う。

接客人数は8万人を超え、話が通じない人と出会ったことが何度もある。あの経験は、社内ではしたくない、と言うのが本音だ。話が通じない、と思った時の対処法は、また別の記事にしたい。

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