なんでそんなことをしたの?なんとなくです。
なんでそれがしたいの?なんとなくです。
どうしてそんなことを言ったの?わかりません。
自分のことなのに、自分でわからない?
|授業の概要|
|筆者の紹介|
|このページの見かた|
\導入/
今回の授業はこの本に沿っています。
なんと、ベストセラー1位…。私は中古のところから安く買いました 笑
読むのめんどくさいという方はこちらがわかりやすいです!(25分で見れます!)
スライドも本の表紙に合わせて作成しました。授業冒頭で知っている人を確認してみましょう。
目標の提示も最初に行います。たとえ話とともに、生徒にうったえかけると良いと思います。
\展開(トロッコ問題)/
トロッコ問題の前にこんな話を入れてもいいと思います。少し怖い話なので、生徒に合わせて使ってください。
考えるきっかけを作ったところで、トロッコ問題に入っていきます。トロッコ問題は扱い注意です。一部学校では、「うちの子に人を殺させるつもりですか!」とクレームも入ったそうです。ですが、そんなことありません。
わかりやすくイラストを用意してみました。多数決をとり、1人の犠牲をとると選択した人には理由も聞いておきましょう。その結果(数と理由)は黒板にメモをしおきましょう。
先の質問は人数で考え、「レバーを引く」という生徒が多いです。しかし次の質問では「何もしない(=押さない)」が増えると思います。レバーがあるかないかの違いなのに、生徒の思考は変化します。
状況を整理します。最初「数」を正義とし、レバーを引いたが、次の質問では「押さない」に変化している生徒がいます。その生徒に質問してください。「直接手をかけたくない」と、押さない生徒が多いです。
最後に次につなげる発言を生徒に残しましょう。
トロッコ問題は、こちらでも取り上げています。「功利主義×桃太郎」こちらの記事はスライドも無料でダウンロードできます!!
\展開(ベンサム・J.S.ミル)/
ここからはベンサム、ミル、マイケル・サンデルそれぞれの思想を共有していきます。
この本では、正義は3つに分けられるといわれています。授業はこの本に沿って3つの観点から、正義を捉えます。
1つ目、幸福の最大化です。幸福の最大化とは、つまり数です。幸福を数としてとらえ、計算します。
この「数こそ正義理論」は日常によくあります。生徒にも思い浮かべさせましょう。そして、リスクにも気づかせましょう。
そこで、出てくるのが次の正義です。
2つ目の正義は、自由の尊重。これは、数ではなく、1人1人の気持ち・人権を尊重し、これからの行動を自分自身で決めることを正義とします。
でも、個人が決定=なんでもOKではない。どこまでを正義として許すのか。これは考えなくてはいけません。
ここでベンサムと比較されるもう一人をまとめましょう。功利主義といえば、ベンサムとJ.S.ミル。ミルは、質的功利主義と他社危害の原則をおさえます。
\展開(マイケル・サンデル)/
3つ目の「美徳の促進」とは、『これからの「正義」の話をしよう』のなかで、マイケル・サンデル氏が唱える正義です。
美徳の促進とは「みんなで意見を出し合って決めたものが正義」となります。つまり、対話こそ正義ということです。
美徳の促進は「みんなで意見を出し合って決めたものが正義」という考え方です。
マイケル・サンデル氏の理論を次のように解説しましょう。割と納得な理論です。
\まとめ(サンデル理論を実践してみる)/
理想かのように思える理論ですが、実現可能なのか、実験してみましょう。そして、今回のターゲット(わからないで済ませる生徒)の意見も聞いてみましょう。先生側にも得のありそうな議論です。
グループ議論ののち、クラス全体で議論します。
では、サンデル氏の正義が”正しい”のかというとそれも考えないといけません。本でも言われていますが、考え続けることが重要です。
これまでに公開した授業はこちらにまとめています。
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