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極寒のロシア文学特集

それにしても、ロシアはなぜこうも重く暗いのでしょう。
そしてそうしたロシアになぜこんなに魅かれつづけるのでしょう。

亀山郁夫『あまりにロシア的な。

2024年1月の店頭企画はロシア文学特集でした。

ロシア、近いようで遠い国。知っているようでよく知らない国。そんなロシア生まれの文学作品の世界にどっぷり浸れるような特集こそゆとぴやぶっくす2024年の幕開けを飾るのに相応しいといえるでしょう。
選書はインディーミュージックシーンで最もロシア文学を愛していると言っても過言ではない、んミィさんにお願いしました。

んミィさんBandcamp

また、んミィさんがロシア文学の入門ガイドとして約1万文字を費やして書かれたテキスト『ロシア文学の魅力──作品との距離を縮めるかもしれないいくつかのトピック』をZINEとして販売しました。
こちらは店頭とともに現在オンラインストアでもご購入可能です。

ロシア文学の魅力 作品との距離を縮めるかもしれないいくつかのトピック/んミィ

「長そう」「とっつきにくそう」「登場人物の名前が覚えられなさそう」と敬遠しているあなたも、この世界に足を踏み入れてみませんか?

セレクトしていただいたのは以下の20冊です。

チェヴェングール/アンドレイ・プラトーノフ

iPhuck10/ヴィクトル・ペレーヴィン

サハリン島/エドゥアルド・ヴェルキン

ソーネチカ/リュドミラ・ウリツカヤ

夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く/奈倉有里

オネーギン/プーシキン

現代の英雄/レールモントフ

狂人日記他二篇/ゴーゴリ

虐げられた人びと/ドストエフスキー

父と子/ツルゲーネフ

イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ/トルストイ

ロシア的人間/井筒俊彦

コースト・オブ・ユートピア/トム・ストッパード

巨匠とマルガリータ 上下/ブルガーコフ

ドクトル・ジバゴ 上下/B・パステルナーク

ドウエル教授の首/A・ベリャーエフ

旅に出る時ほほえみを/ナターリヤ・ソコローワ

青い脂/ウラジーミル・ソローキン

われら/ザミャーチン

ロシア文学の食卓/沼野恭子

期間中にほとんどのセレクト本が旅立っていってしまったのですが、残っている該当本/ZINEをお買い上げの方にはんミィさんのコメント付選書リストもお付けいたします(選書リストの在庫なくなり次第終了)。

これを機にロシアという困難におかれた国への理解を深める一助になれば幸いです。

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