見出し画像

「決断=頑張ならきゃいけない」と思っていました

「『決断=頑張らなきゃいけない』と思っていました。」

コーチングをしていると、いろんな「思考」に出会う。

自分の思考もそうだし、クライアント様の思考もそう。本当に、人間というのは十人十色で、美しいとさえ思う。

だけど、大前提として僕らは「人間」という同じ生き物なんですよね。

だから、「思考のクセ」はあったとしても、大前提のベースとなる部分は、みんな同じなんだってことを思い出したい。

例えるなら、スマホみたいなものなんじゃないかなと。

本体を買ったときは、同じものが入っているけど、使っていく過程で別々のアプリを入れるから、仕様が異なっていく。

そもそもがそういう大前提のはずなのに、ついつい他人と比べて、評価やジャッジをしたくなってしまい、僕らは苦しみの渦の中に入っていくんですよね。

まあ、これまた人間仕様の部分なんですけどね。

何が言いたいかって。月並みな言葉にはなるけど、「あなたは一人じゃないよ」ということをお伝えしたくて、この文章を書いています。

たくさんたくさん、クライアント様と向き合って来て気づきました。

僕らが人間である以上、「悩みの入り口」にも、ある一定のパターンを見出すことができるということに。

そのうちの一つが、冒頭でご紹介した「『決断=頑張らなきゃいけない』と思っていました。」です。

これは、「思い込み」から生まれる「勘違い」という「悩みの入り口」から突入してしまったがゆえに生まれる「苦しさ」の一つなんですよね。

解決方法は、とってもシンプル。別の入り口から入り直せば良いだけなんですよ。

往々にして、「悩み」が生まれる原因は、「わからない」ではなく「知らないだけ」です。ここの見極め方については、下記の記事を参考になさってみてくださいね。

では、人はなぜ「決断」ができないのか?

なぜ「決断」で悩んでしまうのか?

について、触れていきます。

なぜ僕らは「決断」ができないのか?

その多くの原因は、「決断=〇〇」と思っている部分に、あなたが思わずブレーキを踏んでしまうような「恐れ」を包括しているからなんですよね。

ちなみに、ネットで「決断 意味」と検索してみたら「何を犠牲にし、何を選び取るか」という説明が出て来ました。

・・・怖くないですか?笑

だって「決断=犠牲を生む行為」だということになりますよね?

そんなの怖すぎます。その解釈のままじゃ「行動」に移れるわけがない。そりゃ二の足も踏みますよ。

では、どうすれば良いか。

僕の場合は、「決断=わかっちゃった日」ということにしています。

例えば、僕の過去を振り返ってみたとき、一番「恐怖」を感じたのは、「脱サラ」をすることでした。

安定的な収入がなくなるし、将来の保証がない世界に飛び込むだけだから、そりゃあ、大きな恐怖を感じました。

でも「あ、そうか。『脱サラをする』ってわかっちゃったや。仕方ないか〜」というポジティブな諦めをする感覚でもあったんじゃないかな?と後から思ったんですよね。

「僕にはこの道しかないから、仕方ないかー」

みたいな。

きっと「決断=バンジージャンプ」みたいな勇気を発揮しないといけないものだと思っている人が多いんだけど、実は全然そんなことはなくて。

「わかっちゃったんだから、仕方ないやー」

くらいのポジティブな諦めの方が、ゆるりと穏やかに行動できるようになっちゃうんですよね〜。

ちょっと、他の例も挙げてみます。

ポジティブに諦めて行こうよ

例えば、「今の生活に満足しているけれど、本当はもう少し豊かな暮らしがしたいな」と思ったとき。

「ああ、そうか。私は本来、もう少し豊かな暮らしを送る方がお似合いなんだ。わかっちゃったから、仕方ないか〜」とポジティブに諦めれば、そのために必要な「やるべきこと」が見えてきます。

あとは、それを淡々とやるだけ。

例えば、「今の私も好きだけど、本当はもう少し綺麗になりたいな〜」と思ったなら。

「ああ、そうか。私は本来、もっと綺麗な方がお似合いな人なんだ。わかっちゃったから、仕方ないか〜」とポジティブに諦めれば、そのために必要な「やるべきこと」が見えてきます。

あとは、それを淡々とやるだけ。

「ああ〜。めんどくさいな〜」と言いながらでも良いから、「やるべきこと」をやったら良いんですよ。すると、夢とか目標は叶っちゃいます。

もしかしたら「めんどくさい」という言葉がネガティブに聞こえましたかもしれないけれど、ジブリの宮崎駿監督も「めんどくさい」を口癖にしながら、あの素晴らしい作品たちを生み出していたということをご存知ですか?

宮崎駿監督の場合は、素晴らしい作品のアイデアを思いついちゃって、その作品が世に出たら、みんなが幸せになることまでわかっちゃった。

でも、「作品を作る」がとっても大変な作業になることも知っている。

だからアイディアが生まれた瞬間に「めんどくさい」を乗り越えていかなきゃいけないことまで、同時にわかっちゃう。

「やる」か「やならないか」を天秤にかけたとき。

「めんどくさいけど、やるか〜」とポジティブな諦めをしたからこそ、歴史に名前を刻まれたのだと思うんですよね。

僕らも大なり小なり、宮崎駿監督と同じような場面に人生で何度も出会っているんですよ。

わかっちゃったんだから、「頑張る」を発動させなくても「めんどくさい」で動いても良いじゃないですか。


「あの日。私は人生を変える決断をした!!」

なんて、わざわざ大ごとにしなくても


「あの日。私はわかっちゃったんですよね・・・」

という、どこかネガティブな香りが漂うような、形だとしても良いと思うんですよ。


きっと、あなたもこの記事を読んでいるということは、「わかっちゃった側の人間」ですよね?

それであれば、ポジティブに諦めて、観念して生きてみませんか?

宿題をやらないと怒られることがわかっているのに、何にもしないまま夏休み最終日を迎えてしまったときみたいなザワザワ感を味わいたいなら話は別だけど。

たった一度の人生で、最後に笑っていたいなら、ポジティブに諦めちゃうことも幸せに繋がるルートだと僕は思います。

あなたは、どう思いますか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?